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by ruhiginoue

危ない親戚という現実

 かつて、現在の世田谷区の保坂区長が国会議員だった時、ある集会に来て、地元だったので行って話を聴いたことがある。一緒にその配偶者の女性も来ていて、彼女とも会話させて頂いた。
 そのさい福祉の話で保坂議員は、よく独居老人が生活保護を受けていて、それが生活保護を受けている人達の中で割合が非常に多いという指摘をしていた。これは、頼れる家族がいないうえ年金がもらえない人が少なくないためだ、ということだった。

 この背景に年金制度の不備があるけど、それでも昔から「老後の備え」とよく言うように、引退後のことなどは自ら考えて対応しておくものだったから、それなのに生活保護に頼らざるを得なくなる年寄りは、若い頃に無計画で場当たり的とか刹那的とかいう生活だったのだろうと思われてしまう。
 そして自業自得などと嘲笑されたり、そんな人を助ける福祉は税金の無駄づかいと非難されたりする。

 もちろん、一部にはそういう人もいるが、その一方ひたすら働いて遊びもしなかった真面目な人が、悪い人から財産を騙し取られたり強奪されたりの結果だったりもする。認知症や老齢による判断力低下に付け込まれ、振り込め詐欺に遭ってしまったり、言われるまま契約したらインチキだったとか極端なハイリスクだったとかで財産を失うということがあるのだ。
 だから、一概に自業自得とか言っては気の毒だし、社会的に対策を講じる必要がある。

 そこでもう一つの現実を述べておかなければならない。いちおうあった財産を騙し取られたことが原因で貧困に陥った人にとっての加害者とは、詐欺師や悪徳業者の他に、親戚にやられたというのが結構多いのだ。親族なので資産について知っていることがあるうえ、親族なのだからまさかと思っていて、しかも普通なら犯罪になるところだけど身内なので法的な手が入りにくい、ということも加わって、えげつないことをされてしまうのだ。
 また年金のことでも、受け取ったものを横取りされることがあるけれど、手続きをしておくからと預かった掛け金を納めず着服され続けて受け取れないことがある。

 これは親子兄弟姉妹の間にもあることだが、それより少し離れているくらいの、微妙な距離の親族が最も悪辣なものだ。具体的には、親よりも親の兄弟姉妹およびその配偶者と子供、子供や兄弟姉妹よりもその配偶者およびその子供、というくらいの間隔が危ない。

 こういうことは言いにくいことだが、しかし親族などを美化しないで現実を認識して対策を講じないといけない。社会全体の問題であるのだから。
 
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Commented by デュオ・マックスウェル at 2018-10-28 20:38 x
憲法24条の改悪は、こういうことも隠蔽すると見なせます。
Commented by ruhiginoue at 2018-10-29 09:56
保守反動といわれる人たちは、家庭とか親戚に対してアクドイから、ありえますね。
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by ruhiginoue | 2018-10-28 12:20 | 社会 | Trackback | Comments(2)