井上靜の気楽ゆえ率直な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも同様にe-mail:ruhig@outlook.jpまで


by ruhiginoue

ゴーン逮捕とシリア情勢での朝日新聞の報道

 ゴーン元会長が逮捕されたことについて、朝日新聞の報道が先行していて、他のマスコミは「寝耳に水」だったとも言われる。
 
 そして、その後の朝日新聞は連日、一面に大見出しを掲げる記事となっている。

 しかし、これは「スクープ」ではない。見出しはどれも「退任後の報酬50億円隠蔽か」(11月24日)、「ケリー容疑者隠蔽主導か」(25日)、「ゴーン前会長容疑を否認」「『開示の対象外』主張か」(26日)、「私的損失日産に転嫁か」「ゴーン前会長、17億円」(27日)、というように、最後に「か」が付いて断定ではなく疑いの段階であることを示している。

 よく、スポーツ新聞が大見出しの下に「か」が付いていて、これは事実だと思ってしまい騙されて買う人がいるようにする手口であると、かつて芸能レポーターの梨本勝が生前に指摘していた。

 しかし今回の朝日新聞の見出しは、捜査をしている検察が、そのような目星をつけて調べているということである。
 だったら、そう書く分には問題が無い。権力の側から情報を得ておいて、その真偽を曖昧にしながら大見出しにして印象付けるから問題なのだ。こうすれば検察はやりやすいと大喜びして情報提供してくれるだろうが、推定無罪原則の下で逮捕され国家権力と対峙している個人の立場からすると、深刻な人権侵害である。
 
 これは、シリア情勢の報道で「アサド政権が化学兵器を使用か」などと連日騒いでいるのも同じである。どれも「か」ばかり。それは対立している諸国と、その息がかかっている団体やマスメディアのものばかりである。複数のメディアが報道していても、源泉は同一である。

f0133526_13124161.jpg
他のメディアも追従するが、情報源は同一である。

 こんなものに、安倍政権に批判的な人達も乗っかっているから、呆れるしかないが、この人達の「日本はダメだなあ。そんな日本と違って欧米は…」という型にはまった言説は、もういいかげんにしろ、である。
 たしかに日本はダメだが、その原因のかなりの部分は欧米とくにアメリカ合州国から来ていたりもするので、その最たるが自民党政権なのだけど、そういう構造を理解できない人が多過ぎて、批判が弱く、そこへゴーンもと会長は付け込んだだけで、その汚い手口を「剛腕経営者」などとマスコミが持ち上げた。

 つまり、ゴーン元会長やアサド大統領をどう評価するかと、報道が変だということは話が別なのだ。もちろんアサド大統領よりゴーン元会長の方が悪党であることは間違いないが。







[PR]
トラックバックURL : https://ruhiginoue.exblog.jp/tb/30187721
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
削除用パスワード
by ruhiginoue | 2018-11-27 13:18 | 社会 | Trackback | Comments(0)