人気ブログランキング |

井上靜のblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue

水道民営化の前にヤマト運輸の現実

 水道法改正で、企業に任せたら利益追求ばかりになると言って危惧する人がいるけど、それどころか、過疎化してる田舎の水道を構う酔狂な会社があるか、儲からないに決まっているのに、という指摘がされている。

 この、儲からないけれど公益性から引き受ける企業というのを、あのヤマト運輸が豪語していたのだ。
 かつて小泉内閣の時、郵政民営化について『ニュースステーション』にヤマト運輸の社長が出て言っていた。この放送の録画は持っている。実はこの時インタビューで自分も録画出演していたから。
 
 この『ニュースステーション』という番組はヤマト運輸がスポンサーである。その立場を悪用して経営者がしゃしゃり出るなんてとんでもないことであるが、それは別問題である。
 ここで同社長は久米宏を相手に「民営化すると利益が出ないことはやらなくなると言われるが、公的機関と違って最初は信頼されていない民間企業が、儲からなくてもやることで信頼されるようになるから商売が成り立つのだ」などと説いていた。
 これは屁理屈だと見た当時は感じ、その後は、社長がヤマト運輸の実態とは大違いの大法螺を吹いていた、という結果になる。

 あの、アマゾンの配達を引き受けての混乱は有名だが、客を切って大幅値上げせざるを得ないとか、ヤマト運輸は行き詰まっている。また、ずいぶん前からサービス残業もひどく、これはスポンサーだからマスコミは報じなくて『赤旗』が叩いたということがあるし、そしたら次は従業員が足りないとか言い出したり、この会社はかつて勢いがあったけど将来性はいかがかということになっている。儲かってないどころか2017年は128億円の赤字とのこと。

f0133526_10035882.jpg


 これについて経済評論家たちの分析は、ヤマトと佐川の双璧どちらもやっている部分では業績がほぼ同じなのに、ヤマトはDM便に足を引っ張られているということだ。これは同社が郵政と張り合ってきたために、どうしてもこだわっていた部分だ。

 おそらくヤマトとしては「企業は営利ばかり追求するのではなく公益性を考えるべきで、それによって信頼される」という理想を真面目にぶちあげたのだろう。それで公営より民営だと言うため社長が大見得切ってしまい、しかし現実はそう甘くなかった、ということになったのだ。利益しか考えないことで何かと言われる佐川との差が出た。

 つまり、企業が行政の肩代わりなど土台無理であり、ヤマト運輸を見れば良心的なつもりでもダメだから、これが外資のように現地社会など知ったことではないという連中の手に渡ったら、もう言うまでもない。それが水道民営化である。




トラックバックURL : https://ruhiginoue.exblog.jp/tb/30204111
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
※このブログはトラックバック承認制を適用しています。 ブログの持ち主が承認するまでトラックバックは表示されません。
名前
URL
削除用パスワード
by ruhiginoue | 2018-12-16 12:30 | 経済 | Trackback | Comments(0)