人気ブログランキング | 話題のタグを見る

井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

ウーマンラッシュアワーの時事ネタ

 もともと漫才コンビは、同じような音便の芸名を並べるものだったが、次第に名前とは別のコンビ名をつけるのが定着した。
 それで「ウーマンラッシュアワー」なんていう漫才コンビも登場したわけだ。

 ところで、そのウーマンラッシュアワーが時事ネタを用いたことで変な騒ぎになっている。当人も「それがツマラナイと批判されるならともかく、時事ネタだから批判されるなんて変だ」という趣旨の発言をしていた。

 もともと、お笑い芸人が時事ネタを用いるなんて当たり前のことだったし、そこから政治家になった芸人が何人もいる。
 例えば、東京都知事になった青島幸男は放送作家だがコメディアンもやっていたし、大阪府知事になった横山ノック、その相棒だった上岡龍太郎は父親が「人権派弁護士」だった影響で政治的な発言を繰り返していた。
 また、漫才の横山やすしは落選したが選挙に立候補したことがあり、その相方の西川きよしは当選して参議院議員を務めた。元祖的なのはコロンビアトップで、政治ネタを売りにしていたので、そこから議員にもなった。

ウーマンラッシュアワーの時事ネタ_f0133526_19150623.jpg


 ところが、漫談の牧伸二は、二千年を過ぎたあたりから、ちょっと政治に触れただけで特に批判的というほどではないのにNHKから止められるようになったと言っていた。この原因は当時の小泉内閣なのか、それともNHKなのか。
 そのずっと前から兆候はあったが。

 あの、ウーマンラッシュアワーの漫才で、ボケがツッコミを無視して早口でまくしたてたあげく「これなら一人で漫才できる」と言って相方をコケにするけれど、これは、かつてビートたけしがやったことであった。また、「漫才だから笑いで落としたけど、本当は笑って済むと思ったり笑って誤魔化したりしてはダメな話なんだ」と客席に向かって言うことで笑う観客を皮肉るというのは、たけし弟子そのまんま東がやったこと。
 だけど、この師弟はあくまで時事ネタからは逃げていた。

 ただ、お笑いと時事ネタについて、初期のたけしは「国会で総理大臣が官僚の作文を棒読みとか現実の政治が滑稽すぎて、お笑い芸人の出る幕がない」と辛らつなことを言っていた。
 なのに売れてきたら「日本は良い国だから政治を風刺する必要がない」と言い出した。この現実は、そうなる(させる)構造があるからだろう。
 そのため、ウーマンラッシュアワーも、この先はどうなるかと言われるのだ。





by ruhiginoue | 2019-01-23 17:37 | 芸能