社会の格差が理解できない東大生と高卒
2019年 01月 29日
沖縄の出身で高校まで同地で過ごし、東京大学に入ったから18歳で東京に来た男性の話題が、去年、一部のマスコミやネットで取り上げられていた。
これは昨日に述べたとおり、あの時に筑紫哲也が指摘した通りになったということだが、その当時、筑紫哲也とは立場が違い右派の論客でもある西尾幹二(当時大学教授)も、東大が一部の有名進学校の卒業生で占められている現実について指摘していた。
これは日本が実力主義でなくなってしまったことの象徴的な現象であり、このままでは社会と国の衰退につながるとして、西尾幹二も危惧を表明していた。
この話の中で西尾幹二は、全国の高校の総数の約5パーセントでしかない数の超有名進学校の卒業生が、なんと東大生の約3分の1を占めていて極端な偏りだという事実も提示していた。
そこまでとは知らなかったから驚いた、という話をしたことがある。ところが、これに対して高校の同級生だった男が否定して、こう言ったのだ。
「じゃあ、あとの3分の2は?」
だから違うだろうと言うことで、まったく数値についてのセンスが悪すぎる。

この人は大学進学せず高卒でブルーカラー労働者として就職しており、もともと進学について全く関心がなかった。それで話題に興味が無くてチンプンカンプンだったのかもしれない。
だとしても、頭の悪すぎる反応であろう。だから彼には、進学したくてもできない人がいることを理解できないのだ。貧困で進学できない人がいることを理解できず「努力が足りない」と言う東大生がいるけれど、この一方で、大学に行かない人は進学に興味が無いだけだと思っている高卒の人がいるのだ。
そして職場で彼は、自ら望んで下層労働者になったのだから、そうするしかない人間なのだから、権利なんてあるわけないと思っていて、なのに労働組合で熱心な人がいたりするから「共産党だ」「わけがわからないことを言っている」そして「ケッケッケ」なのである。
こういう人は、少なくない。そして、今のこの日本の惨状の一因なのだろう。

彼はたいへん頑張って勉強して難しい東大入試に合格したが、地方にいることで苦労が多いのを身をもって知っているから、努力すればいいんだと安易に言ってはいけないという認識だ。
ところが東大に入ったところ、そこは一部の有名進学校を出た人たちが多く、そういう人は親が裕福で、辺地の出の人や所得が低い世帯の人たちとは大違いだった。そして自分が恵まれている東大生は、それが当たり前だと生まれた時から思い込んでいて、経済的に恵まれていない家庭の出身者のことを知らず、また知ろうともせず、ただ努力が足りないだけと言い放つ。
これに沖縄から出て来た努力と苦労の学生は「多くの東大生は、まるで他人に対する想像力がない」と言って嘆かわしそうであった。
これは昨日に述べたとおり、あの時に筑紫哲也が指摘した通りになったということだが、その当時、筑紫哲也とは立場が違い右派の論客でもある西尾幹二(当時大学教授)も、東大が一部の有名進学校の卒業生で占められている現実について指摘していた。
これは日本が実力主義でなくなってしまったことの象徴的な現象であり、このままでは社会と国の衰退につながるとして、西尾幹二も危惧を表明していた。
この話の中で西尾幹二は、全国の高校の総数の約5パーセントでしかない数の超有名進学校の卒業生が、なんと東大生の約3分の1を占めていて極端な偏りだという事実も提示していた。
そこまでとは知らなかったから驚いた、という話をしたことがある。ところが、これに対して高校の同級生だった男が否定して、こう言ったのだ。
「じゃあ、あとの3分の2は?」
だから違うだろうと言うことで、まったく数値についてのセンスが悪すぎる。

だとしても、頭の悪すぎる反応であろう。だから彼には、進学したくてもできない人がいることを理解できないのだ。貧困で進学できない人がいることを理解できず「努力が足りない」と言う東大生がいるけれど、この一方で、大学に行かない人は進学に興味が無いだけだと思っている高卒の人がいるのだ。
そして職場で彼は、自ら望んで下層労働者になったのだから、そうするしかない人間なのだから、権利なんてあるわけないと思っていて、なのに労働組合で熱心な人がいたりするから「共産党だ」「わけがわからないことを言っている」そして「ケッケッケ」なのである。
こういう人は、少なくない。そして、今のこの日本の惨状の一因なのだろう。

by ruhiginoue
| 2019-01-29 15:45
| 社会





