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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

西尾幹二の話と大学の先生の体質

 知人に市議会議員をしている男性がいる。この人は当地にある電通大の卒業生だ。
 その当時、西尾幹二教授を学生たちは問題にしないのかと疑問を呈した人に対し、きっと弾圧が怖いのだろうと彼は言っていた。

 他の大学でも、例えば露骨な弾圧のあることで知られる上智だからこそ、あの渡部昇一が教授してられたりしたわけで、つまり竹中平蔵教授を批判した4年生を「退学」で脅した東洋大だけの問題ではない。その本籍地である慶応大は、経済学部と共に看板学部である医学部で、医学の軍事利用に反対する学生たちを「退学」で脅して弾圧したものだった。
 しかし強姦は金で解決でいい慶応大学でもある。五回も逮捕されて不起訴で退学にならないというのはすごいことだ。この学生の実家は大変な資産家だと伝えられている。
 こういうことがあるから、小泉純一郎が慶大生だった時、同大の女子に対する性的暴行で「僕のお父さんは防衛庁長官だぞ」と警察に凄んだという例の話も、信じられてくる。
 この大学は金が何よりで倫理というものが無いということだろう。

 ところで、西尾幹二もと教授は、最近、西部邁・小林よしのり両名について、仲良しから決別になった事情を述べているが、ここで彼が自らを後知恵で美化して述べているほど冷静で論理的ではなく、もっと単純で薄っぺらだったはずだ。ドイツ文学が専門でニーチェに詳しいというけど、彼がその『エクセ・ホモ=この人を見よ』状態だった。
 だから、西部や小林は嫌気がさしたと見るほうが自然だ。

 しかし、彼が歴史修正主義の「教科書をつくる会」のことで、のちに批判されることになる小林について、最初、彼のことを最も好意的に評価していたと言う部分は、いちおう説得力があった。
 まず小林は教科書を作ろうと尽力したそうで、これは彼が漫画家であるから自分が描いてアシスタントも雇い、という具体的な作業を仕事柄してきたからだろうが、これに対して会の他の参加者たちは大学の教員などだから、あれこれ言うだけで作る作業をしない。西尾としては小林だけがまともだったと感じたわけだ。

 これは、なんともありそうな話である。やはり、現実に作る作業を知らず勝手なことを言う大学の先生に、不愉快な思いをしたことがある。
 これは拙書『防衛医大』を、大学の先生という女性が読んだ時のことだ。その人は医療問題に取り組む団体に関与して中心的ということだった。それで団体の会員からもらって読むと、著者に文句を言い出した。
 なにかというと、先に出た上智大学の渡部昇一を防衛医大が招いて校内講演させたことについて、生命操作や身体障害者排除を主張し、それをやったナチスを美化した人なのに、という問題が書かれていたことだ。最近では高須クリニックの経営者がこれで外国の学会を追われた。なのに医師の養成所での講演としてふさわしくないという問題だった。
 
 これが気に入らないと文句を言う女の先生は、なぜかと具体的な訳は一切言わず、どうも自分でついていけない話題であることや、ただ大学の先生を批判していることなどが原因のようで、そうした漠然としたことから「わたし、わーってなっちゃったの」とバカみたいな表現で言ったのだった。このオバサン何を言っているのかと呆れていたら、執拗に何度も繰り返したのだ。「わたし、わーってなっちゃったの」
 そのうえで、「否定はしないけど、不愉快だから巻末にオマケみたいに付けるように書き変えて出版し直しなさい」と言った。理由になってない手前だけのことに他人が合わせて当たり前だと思っているわけだ。この感覚では本でも何でも出来るわけがない。

 ここまでひどくはないとしても、勝手なことばかり言っているだけの人が大学の先生には多い。だから、おそらく西尾は小林だけ評価したのだろう。内容をどう評価するかとは別に、何かを作る姿勢が大事であることを、解っている人と解っていない人との違いだ。
 これは創造的な仕事をするさいに極めて重要である。

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by ruhiginoue | 2019-02-01 16:35 | 学術