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by ruhiginoue

CNNを絶賛する菅野完氏のオメデタサ加減

 あの菅野完氏(の事務所ということになっているけど)がTwitterで、CNN『ニューデイ』の司会者たちが笑いながらふざけた調子で「今朝の話題は、現政権につきまとう最大の疑惑。なんでこんなにロシア疑惑で嘘つくんでしょう。嘘、嘘、そしてまた嘘」と言い出して番組を始めたことについて「これが日本のメディアに欠ける姿勢。ちゃんと真っ直ぐ怒らないといけない」述べて、CNNを絶賛していた。

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 かつて山崎雅弘氏が、日本のマスメディアと違ってBBCは良いとか述べていたので、その無知さを指摘したことがあるけれど、日本を批判するのは結構であるとしても「それに比べて欧米は素晴らしい」と言いたがる人がやけに多いのには困ったものだ。それだけ鹿鳴館から敗戦までのコンプレックスが強烈ということなのだろう。

 このため、「アメリカの大手マスコミは権力を批判するから立派」という幻想を日本人は持たされたままでいる。だが、現実は権力内の勢力争いの片方側に付いて、もう片方を批判しているだけ。
 これにより、互いにチェックし合っていると誤解させるのが体制側の意図である。どちらも同じ人たちに握られている手綱でつながれているにすぎないから、茶番劇である。

 こういうことは、すでに今の若い人たちが生まれるより何十年も前から日本のジャーナリズム論やマスコミ内でさえも散々に指摘されていたことである。
 その後のアカデミズムとマスメディアの腐敗堕落によって、こういうことを若い人たちが知らない。それだけでなく、いい歳した人たちが知らないのだから、とても情けないことである。

 だいたい「安倍政権を批判しない日本の大手マスコミと違いトランプ大統領を厳しく批判するアメリカのマスコミ」なんて言っても、それはCNNなんだから、尖閣の件などで民主党政権を厳しく批判した産経新聞と同じことである。
 また、少しはマシそうなCBSもニューヨークタイムズも実質は権力の紐付き似非リベラルだけど、極右を売りにするマードック氏のFOX-TVなどが「左だ」と非難しているから錯覚してしまう人たちがいる。
 ちょうど朝日新聞も『ニュース(報道)ステーション』も、水島社長のチャンネル桜や文春および退社組その他が商売で「左だ」と叫んでいるのに釣られる人がいるけれど、実際には昔から権力の手先でしかなかった。これと同じことである。

 まあ、広河隆一なんてのが女性の敵と判明しても彼の写真やDAYS‐JAPAN誌は社会派・人権派と思ってる人たちがいるし、久米宏サンも女性の敵なのは歌番組『ベストテン』の出演自粛になった騒動などから『ニュース-ステーション』の頃まで相変わらずだと雑誌などが何度も取り上げていて、しかし司会者に難があっても番組はリベラルだという錯覚をする人が大勢いるわけだから、とんでもない認識を持つ人が多いのは仕方ないことなのかもしれない。



by ruhiginoue | 2019-02-16 09:13 | 社会