なぜ餅がカビるのか
2019年 03月 06日
昨日、科学的リテラシーを問うと言いながら不適切な設問で誤った回答を引き出し、それをあげつらう疑似インテリの問題について述べたが、これに関係した落語の話。
落語の林家一門に伝わる定番のネタで、もとは『笑点』大喜利の正月師弟対決で大ウケした問答がある。のちに林家木久蔵が、林家彦六の口調を真似して繰り返すことになり、有名である。
「なぜ餅にカビが生えるのでしょうか」「早く食わねえからだよ」

もちろん落語家が言ったことだから笑いを取ろうとしたわけだし「本当の知識とは生活に密着したものだ」という皮肉でもある。林家彦六といえば物知りとして知られていたから、そんな人が科学的な回答ではなく常識であっさりと決着させたこともウケた要因だろう。
しかし、科学的な問答としては質問の仕方が不適切だったからウケたということもある。
もし、この話題で、カビが生えるのは胞子と養分という話の後に、では生活の中で身近な具体例として何があるかということで餅を挙げるなら、白いからカビると目立つなど、例として適切である。
というわけで、相手の知識を試そうと質問したけど、そんな質問したら答えはこうなるぞという意味の回答をされてしまい、これを傍で見ていた者としては吹き出してしまう。
つまり「餅にカビが生えるのは何故か」という質問に対しては「早く食わねえからだ」が正解なのであり、はぐらかしたのではない。はぐらかしたと観客が受け取っていたら、そこまで笑いはしなかっただろう。
これは、お笑い芸の話題だが、しかし同じように不適切な設問をしておいて、自分が笑われている訳が解らず「科学的な回答をできない者が多い」とか言う間抜けな人たちが、教師や教授にもよくいるのだから困ったものである。


落語の林家一門に伝わる定番のネタで、もとは『笑点』大喜利の正月師弟対決で大ウケした問答がある。のちに林家木久蔵が、林家彦六の口調を真似して繰り返すことになり、有名である。
「なぜ餅にカビが生えるのでしょうか」「早く食わねえからだよ」

しかし、科学的な問答としては質問の仕方が不適切だったからウケたということもある。
もし、この話題で、カビが生えるのは胞子と養分という話の後に、では生活の中で身近な具体例として何があるかということで餅を挙げるなら、白いからカビると目立つなど、例として適切である。
ところが、カビが生えるのは餅だけではなく、また食品だけでもないのに、わざわざ餅について質問してるのだ。そうなると、餅というものはある程度の日持をちするが、だからと油断していたらカビが生えてしまうもので、そういう性質の食べ物のカビ対策はサッサと食べることだ。
というわけで、相手の知識を試そうと質問したけど、そんな質問したら答えはこうなるぞという意味の回答をされてしまい、これを傍で見ていた者としては吹き出してしまう。
つまり「餅にカビが生えるのは何故か」という質問に対しては「早く食わねえからだ」が正解なのであり、はぐらかしたのではない。はぐらかしたと観客が受け取っていたら、そこまで笑いはしなかっただろう。
これは、お笑い芸の話題だが、しかし同じように不適切な設問をしておいて、自分が笑われている訳が解らず「科学的な回答をできない者が多い」とか言う間抜けな人たちが、教師や教授にもよくいるのだから困ったものである。

by ruhiginoue
| 2019-03-06 17:33
| 学術





