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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

東京大空襲と『猫は生きている』

 漫才の内海桂子さんがツイッターでいつも興味深い話をしているから、よく話題になる。
 先日の3月10日には、東京大空襲の体験をツイートしていた。

 未明から火の手が上がり、とても家に留まる訳にはいかず、母親と二人の子供の手を引いて外に出ると、たくさんの人たちが逃げ惑っていて、多くが隅田川方面に向かったので、そうしようとしたら褌姿の男性が日本刀を振りかざし「川には行くな」と言ったので、近くの公園に避難した。
 これで助かったということだ。

 あの時、猛火のため水に入れば助かると思い川に飛び込んだけども煮えて死んだ人が大勢いたと聞きいた。流れている川の水が沸騰に近いほど温度が上昇するとは一体どんな凄い火炎だったのかと思ったものだ。
 このことをリプしたら、たちどころに大量のリツイートされ、そこで、油がぎらぎら川に浮いていて何度も火が水の上を走ったそうだ、という目撃談を教えてくれた人がいた。
 
 あの『猫は生きている』(原作=早乙女勝元・絵=田島征三)でも、主人公は川に逃げたが、降り注ぐ火の粉がすさまじく、這い上がることで助かったのは一緒にいた野良猫の親子だけだった。
 この絵本は人形劇による映画化していた。小さいころに上映会で観たし、この時いずみたく音楽の主題歌レコードも買った。これは評判が良かった。しかし原作のほうが強烈だった。

 
東京大空襲と『猫は生きている』_f0133526_19255603.jpg


 この映画の上映会を右翼が暴力で邪魔したことも報じられた、だが、戦争の悲劇を訴えるとともに、アメリカの戦争犯罪を告発した内容でもある。なのに不可解ではないか。
 しかし、東京大空襲を指揮したルメイ司令官に勲章を授けて猛反発された小泉防衛庁長官と、その息子の純一郎の、ひどい対米従属ぶりからすると、敗戦で属国となってしまったことを恥じない政治家たちに媚び売る偽右翼だったのだろう。


by ruhiginoue | 2019-03-12 17:17 | 文学