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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

元号は違憲だと訴訟を起こした弁護士への疑問

 昔から、年号を権力が定めて従わせた。物事について何時あったかの基準を掌握して支配に利用するためだ。
 その意味が無くなり、要は実用性となった。

 だから、本来ならば、全世界で共通の便利な年号を作って、これを普段は使用し、それ以外で文化的な意義がある場合は、それぞれの意義に合わせて、グレゴリオ暦でもユリウス暦でもイスラム暦でも皇紀でも元号でも何でも使用するようにすべきだ。

 その共通する年号が無いので、西暦を使用することが多い。これは西暦が良いのではなく幅を利かせているからだ。これに対して元号は変わる間隔が短いうえ一定していないから不便である。政治的・文化的な見地から反対している人でなくても、実用性で難があることは認めているものだ。

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 ところで、昭和でも平成でも強制はなかったが、唯一、東京地裁立川支部で、事件番号ではないただの日付を西暦にしていたら、平成で書くものだと言った書記官(若い男性)がいた。霞が関の高裁でさえ言われたことがなかったので、法的な根拠があってのことかと質問したら、常識を言っただけだという答えだった。
 この人の意識がどんなものかは測りかねた。

 この元号なんてのは時代遅れで不便だと訴訟を起こした弁護士たちがいる。ごもっともだ。
 また、天皇即位のたびに元号を改定するのは国民主権を基本原理とする憲法の精神に反するとも主張していると報じられた。やはり、ごもっとも。

 これは、長野県弁護士会の山根二郎弁護士ら3人が先月27日、国に差し止めを求めて東京地裁に提訴したということだ。その訴状で、国民が個々に持っている時間の連続性の意識を破壊し、憲法13条が保障する個人の尊厳を侵害すると主張している。
 また、山根弁護士は提訴後に東京都内で記者会見し「国民は世界史の中の時間を生きている。元号は必要ない」と話した。

 しかし、それを言うなら元号を使用している弁護士会と日弁連に対し、先ず働きかけたり弁護士仲間で運動したりして、元号の使用をやめさせるべきだ。弁護士会と日弁連は、裁判所が事件番号で元号を使用するのと同じように、懲戒請求の番号に元号を使用している。
 これすら、やめさせられないのでは、裁判官に「元号は違憲」と国に差し止めの判決を出させるなんて出来っこない。

 もともと弁護士たちは、自分が所属している弁護士会と日弁連ですら、その怠慢や腐敗堕落を糺せない。「ブラック企業」と闘っていると自称している弁護士も、ブラック弁護士会には手も足も出ない。

 これは「頭の上を飛んでいる蝿も追い払えない」くせに他人に口出したり天下国家を論じたりしているだけだろうか。それなら、まだ仕方ないとも言いうる。「お立場」があるのだろうから。
 
 そうだとしても、訴訟なんてただのパフォーマンスで、本気で社会を改めようとは思っていないんじゃないか、という疑問は残る。




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by ruhiginoue | 2019-04-04 12:27 | 政治