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by ruhiginoue

鯉幟を見て気持ち悪くなる人たち

 いま、部屋に掛かっている貰い物のカレンダーは、季節の風物詩イラストで、五月は鯉幟である。
 このイラストでは、屋根の上の猫が鯉幟を見つめている。こういう絵柄は他にも昔から色々とある。

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 しかし、猫が鯉幟を見て美味そうな魚だとか捕って食いたいとか思うことは無い。
 絵は、あくまで人間の感覚で記号になっているものだからだ。これは人形とか縫い包みとかでも同じこと。どんなに似ていても、猫は見て生き物として反応しない。

 それより臭いのほうが、よほど反応する。
 前にうちにいた子猫が、埃取りに噛みついたことがある。
 これは位牌などに使う高価なものだから、本物の鳥の羽が材料で鳥臭い。それで子猫は噛みついてしまい、一丁前に獲物を捕まえたと勘違いして興奮していた。


 というわけで、鯉幟を魚と認識するのは人間の感覚である。
 このため、魚の切り身ならいいが丸ごとだと目や鰓や鰭や鱗の形が不気味で生理的に受付けないと言う人にとって、また憂鬱な季節になった。小さい魚でも見るのは嫌なのに、あんな大きいと気持ち悪いどころでは済まないらしい。

 あの小室哲哉も、そうだと言っていたはずだ。
 なにより魚は外見が嫌いだから食べられなくて、これは子供のころに水族館に行って怖かったからそれ以来のことで、五月になると鯉幟が気持ち悪いから憂鬱になると言っていたはず。

 とにかく、外見の特徴を強調して表現するのは人間の感覚ということだ。



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by ruhiginoue | 2019-05-05 06:48 | 雑感 | Trackback | Comments(0)