人気ブログランキング | 話題のタグを見る

井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

見城徹社長は津原泰水氏へきちんと反論すべきだった

 「津原氏の炎上商法ではないか」
 などと変な疑いを小説家の津原泰水さんにかけている花田紀凱Hanada誌編集長は、よそ様のことに変な口を出しているのだから、この方がよほど炎上商法だと非難されている。
 そもそも、ネットスラングとして「炎上」という言葉ができるよりはるか以前から『週刊文春』などで常套手段としてきた雑誌業界の連続放火魔が言うのは滑稽であり、まさに天に唾で、ネットスラングでは「ブーメラン」である。
 
 ただしブーメランとは戻って来て取ってまた投げるの反復で追い詰める武器だったのであり、「天に唾」の意味で言うのは不適切な喩えだ。こんな変な用語を使用するのはHanadaを読んでいるようなネトウヨが専らである。

 「本は『売れるもの』ではなく『売るもの』です」
 そう記者会見で豪語したのが角川春樹社長であった。この人の下にもともと幻冬舎の見城徹社長はいて、その発想を引き継いだ出版人のはずだ。流通での強引な商品押し込みは有名。
 そして、バーニングの周防社長、秋元康AKB仕掛け人、安倍総理大臣、などと親交を結び人脈作りに熱心で、各方面の長老たちに取り入るさいは情熱的なため「ジジイ殺し」とまで言われてきた。
 しかし利用価値がなくなったら付き合いが全く無くなったように見えて実にあっさりとしている。

 「子供の落書きも額に入れて画廊に飾れば芸術」
 という画商と同じ感覚で「売ってやる」と思っている出版人もいる。この典型が見城社長である。だから、津原さんより年長ベテランの作家であろうと、出版社を批判したら、それが他所の会社でも、モノカキ風情が生意気だぞという言動を実際にしてきたはずだ。
 そんな見城社長の場合、当然ながら本の売れゆきは著者や編集者ではなく経営者の責任である。なのに実売数を持ち出して売れゆきが芳しくないのを作家のせいにしたら矛盾が生じてしまう。
 そうではなく見城社長は、百田尚樹『日本国紀』のウィキペディア丸写し批判に対して、堂々と反論すべきだったのだ。ウィキのコピペでもベストセラーにしたのだから「子供の落書きでも額縁に入れて画廊に飾れば芸術」にした画商と同じだ。それに文句あるなら、うちからは出版しない。そう言うべきだったのだ。

見城徹社長は津原泰水氏へきちんと反論すべきだった_f0133526_16053859.jpg



 追記。
 上記を読んで津原泰己さんは「簡潔に書いてあるが、付け加えることはない。要するに、こういうこと」とツイートした。その後、津原泰己さんが闘病していたけれど良くならず亡くなったと知った。何人もの小説家の方々がお悔みを述べていて、これも故人のお人柄のためであろう。



ブログランキング・にほんブログ村へ

by ruhiginoue | 2019-05-26 09:43 | 文学