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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

頭は悪いけど運は良い奴

 高校生の同級生で、それはそれは頭の悪い奴がいた。
 この男子は、よくこの学校の入試に受かったものだと不可解がられていたが、問題は学校の勉強ばかりではなかった。

 例えば、停めてあるスクーターの鍵を壊して乗る方法を他の学校の悪ガキに教わると、面白がって実行したのだが、それは出来心だったから一度だけで止めるかというと、その後も続けていた。
 これが、急いでいる時にやったとかなら、悪いことしているのに変わりはないが目的はある。そうではないから、何の利益もなく刑法犯になってしまう。これがバカだから理解できない。
 しかし発覚しなかった。

 そうしたら、他の同級生が補導されてしまった。
 この人は、近所に住んでいる中学の同級生がやらかした時に一緒にいたからだった。バレて捕まった同級生が警察で追及されペラペラ喋った。しかも、一緒にいなかった時のことまで共犯者にされてしまっていた。これに彼は驚き、警察に呼び出されると必死に否定したそうだ。
 このことで停学処分を受けてしまい、出席日数が足りなくなりそうになったので、その後は風邪をひいて熱があっても登校するなど苦労して、そのおかげで留年もせず卒業したが、見ていて気の毒だった。
 つまり、高校生になってもう同級生じゃなくなったのに、近所だからと時々クズに会っていたから、これが災難の原因となったのだ。彼は聡明だったけど、腐れ縁を切らなかったのが失敗だったわけだ。

 これに対し、バカな方の同級生は、自らはバカだけど周囲はバカじゃなかったから得していた。
 たまたま彼の住んでいた所が良かったのであって、付き合う人を選んでいたのではない。そして、成績は実に悪かったが、落第せずなんとか卒業した。
 しかも、勉強する気が全然ないけど就職しないで遊びたいからと進学した。受験勉強なんて一切しないから、地方それも辺鄙な所にある出来たばかりの私立大学にしか入れなかった。人気がなくて常に定員割れ。入試で0点でも金さえ払えば入れてくれる。今でいう「Fラン大」である。

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 しかし彼は下宿先では「真面目な学生さん」と思われていたそうだ。なぜなら彼は麻雀の趣味が無く、友達とジャラジャラしないので。
 いつも部屋で静かにしているから勉強していると思われていた。実際は漫画を読んでいた。高校の時から、たまに小説や雑誌を読むが、ほとんどは漫画だった。

 こういう人を直接に知っているので、総理大臣をはじめ頭が悪くても運は良い人たちが安泰であることには納得しているし、世の中は厳しいようでいて甘いとも思っている。

 
 


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by ruhiginoue | 2019-06-13 10:53 | 雑感