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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

中国は香港が要らなくなった

 香港で、条例の改定に対して大規模な抗議デモが発生している。
 これは、香港にいる犯罪者を中国の「本土」へ引き渡すことができるようにするものだが、逃亡を防ぐという名目で政治的な運用をされることが危惧されているから、激しい反対がされているわけだ。

 おそらく、いくら反対されても中国は強行するだろう。
 なぜなら、中国は香港を要らなくなったからだ。これまでは、外国の統治下にある地域であった香港がようやく返還されても「国内であって国内にあらず」という状態が維持されていた。「一国二制度」とも言われた。そもそも経済的な目的で香港は外国統治される地域であったのだから、その経済的な目的がある間は、所有権が移っても利用の仕方は同じだった。

 それで、香港の返還でどうなるかと最初は心配もあったが、その後も変わらなかったのだ。
 ところが、それからもう二十年以上経っている。いつまでも同じことが続きはしない。もう香港でなくてもよくなったのだ。中国にとって経済的に重要な地域は、他にもあるようになったし、もっと重要な所もあるようになった。
 だから、あとすることはと言えば、香港を完全に同化させることだ。
 
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 つまり、政治犯を取り締まろうということではない。
 もう香港なんて無くていいんだぞという中国政府の意思表示であり、これはまず香港に対して、さらには世界に対してのアピールである。だから、弾圧をしたいのではなく、それをやろうと思えばできるくらい権力を波及させたのだと強調したいのだ。こうすることで、名義変更だけでない完全な返還となったから、歴史にケリをつけてやったと言いたいのだ。
 こうなると政治的に中国政府に逆らっているかどうかは、実はあまり関係が無い。金儲けしているだけだから大丈夫だと思っている外国人でも、図に乗れば日本で逮捕されたフランス人の経営者みたいにすることがあるぞ、という意味だ。

 これに対し、すでに香港は対抗する力を失くしている。
 あとは、中国に香港が飲み込まれたうえで、中国が安定して全体的に穏健となることで他と同じ恩恵を受けるようにするしかないだろう。



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by ruhiginoue | 2019-06-16 04:51 | 国際