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by ruhiginoue

「野党がだらしない」と言っている人こそだらしない

 「自民党政権の悪政は野党がだらしないせいだ」
 と言う人たちがいるけれど、実際にそう言える事情が昔はあった。
 その原因は旧社会党である。社会党は労働組合の支援を受けているおかげで最大野党だったが、労組に依存しきって他から支持を集める努力をせず、そのうえ労組の支援を当たり前だと思って、支援してくれている労働者のために頑張ろうとしなかったのだ。

 この問題は時々マスコミでも取り上げられていて、特に今は亡き大橋巨泉などテレビで盛んに訴えていた。
 「ぼくが若い頃は自民党を批判して社会党を支持することは若者にとってトレンドだったからカッコ良かった。それが今では若い人から社会党は見向きされない。社会党を支持しているなんてカッコ良くないどころか恥ずかしくなってしまった」
 そのうえで、そうなってしまったのは労組依存だと指摘し、裏付ける資料を色々と提示していた。

 また、プロ野球に喩えられてもいた。
 これは野球ファンの大橋巨泉だけでなく色々な人たちが言っていた。

 まず自民党と読売ジャイアンツは同じで、勝つためには卑怯なことでも平気でやり、それでも人気が落ちないのは、そもそもその人気とは勝ち馬に乗ろうという習性の人たちによって支えられているからだ。

 これに対し社会党は阪神タイガースと同じで、巨人対阪神の試合を「伝統の一戦」というように、かつて阪神は巨人に次ぐ人気チームだったが、すっかり弱くなってしまい、この原因は不甲斐ない試合をして負けても甲子園球場はいつも超満員だからで、この大勢の阪神ファンを運ぶことで親会社の阪神電鉄も大儲けしているため、いくら負けてばかりでも平気でいるのだ。

 だから、また阪神タイガースに強くなって欲しければ阪神ファンが態度を改めて、不甲斐ない試合で負けたら次の試合は応援をボイコットするしかないと言われていた。
 なのに熱狂的なファンが多くて、同じように応援してしまう。

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 ところが社会党を支援している労働組合はもっと悪くて、頑張らない議員でも組織的に支援することで当選させてしまい、党の評価が低下し、少しずつだが確実に議員が減っていくという状態が長く続いて遂には最盛期に比して国会の議席がほぼ半減してしまった。
 これに怒った労働者が、よく、組合費の無駄だとか共産党を応援したほうがいいとか言いだし、すると労働組合から激しく弾圧されていた。

 これは悪意かというとそうではなく、阪神タイガースも社会党も、またそれを応援している人たちも、真面目ではあった。しかし漫然としていて、その自覚がほとんど無かったのだ。
 だから覇気の乏しい最大野党は「だらしない」と言うことだったのだ。

 これと今は情勢がまったく異なるのだから「野党がだらしない」は通用しない。それぞれが考えをもって応援すればいいだけのことだ。
 そうしないで野党のせいにしているのは、自分がだらしないだけである。

 



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by ruhiginoue | 2019-06-28 05:41 | 政治