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by ruhiginoue

親に余計な話をする人の頭の中

フードコートといわれる場にいたら、そこに暇そうな老人たちが来た。いつも知り合いの老人同士で飲食しながら他愛ない会話をしているらしい。よくあることだ。

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 この老人たちはかなり高齢で、そこに、その子供くらいの年齢の男が加わっていた。いつも来るけれど今日は来ていない女性の息子だそうだ。彼は極端に太っていて、頭の髪の毛を短く刈込んで、本数は乏しかった。目の表情と喋り方が虚ろな感じである。

 その男が急に変なことを言い出した。彼の母親がたいへん怒っているそうだ。
 それは、彼女の頭にストレス性脱毛症らしい禿があることについてであり、いつも髪の毛で隠しているが、そこにいる爺さんが気づいていると話したら、彼女は激怒してしまったということである。
 そして、他人の気にしていることを言うなんて失礼だと母親は怒り、今度会ったら厳重注意すると息巻いているから、覚悟しておいた方がいいとのこと。

 そう言われた爺さんは「なんで、そんなこと言うのか」と息子に怒った。すると息子は「だって知っているでしょう。だから、あの人は知ってるよ、と言っただけ。そうしたら母は怒ったの。だから、あなたが怒らせたの。それを教えてあげて、だから気を付けて、ということだから」
 「なに言ってんの。気が付いているけれど、それで笑っていたとか嘲っていたとかじゃないでしょう。それをそんなふうに言ったら悪く解釈するでしょう」
 「でも知っていることは事実なんだから教えたほうがいいと思って」
 「言わなくていいよ。そんなこと一々、必要がないでしょう」
 「まあ、つい言ってしまったことは、すみませんでした。じゃあ、どうしましょうか」
 「余計なこと言わなくていいって。もしも怒って何か言ってきたら、その時に、気がついてはいたけれど、悪口にはしてないって説明するから」
 「はあ、わかりました」

 という次第だったが、この息子は一体どうしちゃったんだろうか。こういう家族がいる人とは、付き合いにくい。



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by ruhiginoue | 2019-07-08 05:24 | 雑感 | Trackback | Comments(0)