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by ruhiginoue

竹村健一が死んでサンピン全員が鬼籍に入った

 「こんなレポートでは単位をやれない。まるで盗作じゃないか。もっとも、君が丸写しした一九分けのセンセイの論文だって、実は盗作なんだ」
 八十年代の映画の一場面、大学の研究室で講師が学生に言う。この「一九分け」とは竹村健一のことで、経済の本を書いて出版したら経済誌の記事からの丸写しだったことがあり、それが当時よく笑いのネタにされていて、テレビの演芸番組ではしょっちゅうだった。

 この竹村健一が89歳で死去したそうだ。 
 これで、堺屋太一・渡部昇一・竹村健一の「サンピン」が、ついに全員鬼籍に入ったわけだ。もしも地獄というものがあれば血池や針山で鼎談していることだろう。
 この「サンピン」とは渡部昇一・堺屋太一と共に竹村健一か谷沢永一のどちらだろうかと書いている人もいるが、当人たちは竹村健一としていて三人で「サンピン」と自称し鼎談する本も出版していた。
 一方、谷沢の方は長谷川慶太郎と共に元共産党員の転向右派として語られる方が多かった。

 また、「サンピン・イチスケ」とも言われ、これは80年代に自民党の御用マスコミ人として深田祐介も加えて語られることがあったということ。
 ただ、深田は、渡部と竹村が熱心に朝日新聞の悪口を言っているの対し、そういう批判は「当たっていない」と明言し、スタンスが微妙に異なっていた。

 ところで、竹村健一は政府の対米追従を擁護するにしても「アメリカの言うことには従わんといかんよ。アメリカが大丈夫なら日本も大丈夫なんやから」と、こんなの評論ではないことを言っていた。
 もちろん、テレビやラジオで主婦向けに言っていることを意識していたのだろう。彼は商売でバカげた言い方をしていたということだ。このとき番組のアシスタントをしていたのが小池百合子現都知事であるというのも関係してそうだ。

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 これについてタレント学者の羽仁五郎が「有暇マダムの無知につけこんでいる」と言い、元読売新聞記者でノンフィクション作家の本田靖春は「お茶の間の無知につけこむ世相講談師」と言っていた。
 また、タレントのタモリも「お茶の間の無知につけこんでいる人」と言い、『笑っていいとも』の初期に、当時は予め出演交渉せずいきなり電話をかけていたので、共通の趣味だったテニスで知り合ったと芸能人が言ったら「テニス?あの顔で」と笑い、そして竹村健一に電話したら怒ったように「今、見とった」、「明日来てくれるかな」「行かんよ」と拒否だった。

 しかし、竹村健一は、高齢で引退するより前に、そもそも自分が煽ってきた一人のはずなのに、あまりに右傾化したので自分で付いていけなくなってしまっていたらしいと言われている。
 そういう意味では、他の例えば保坂正康とか西部邁とか西尾幹二などと同じだったということだ。

 あと、ある同級生は、竹村健一は人相がアイザック=アジモフに似ていると言っていたが、そんな感じも確かにする。



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Commented by saheizi-inokori at 2019-07-15 09:43
憎まれっ子もいつかは死ぬ、救いだなあ。
Commented by ruhiginoue at 2019-07-15 19:13
山形有朋が死んだ時、中江兆民が言いましたね。
「死ぬことでしか世の中に貢献できない人がいる」と。
Commented by saheizi-inokori at 2019-07-18 23:18
らくだ。
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by ruhiginoue | 2019-07-15 05:04 | 社会 | Trackback | Comments(3)