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by ruhiginoue

菅官房長官の苦学は嘘らしいが…

 菅官房長官は、家が貧乏だったので働きながら夜の大学に通い卒業した、ということにしていたが、ほんとうは貧乏どころか裕福な家で、実は入試がうまくいかず浪人してもダメで、そのあと夜間部に入っていたから、これでは格好悪いので苦学したと嘘をついていた。

 もともと噂になっていたことだが、最近になって週刊誌が取り上げた。つまり記事にできる程度の確度ということだ。
 それで「やはり」と言う人たちがいる。だいたい、あんな菅官房長官が苦学なんて違和感がありまくりだったからだ。
 もちろん、苦労した人が、それゆえ捻くれ者になることは、少なくない。だが、苦労してないから思いやりの心がないのは別である。この違いは容易に判るものだ。

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 ある同級生の父親が、そうだった。裸一貫から成功したのではなく、事業も財産も親から受け継いでいるのに、叩き上げの苦労人を装っていた。
 そうでないことはみんな判っているのに、なんでそんな空々しいことをするのか。

 ここで、多くの人たちは空々しいけど付き合っていた。違うだろうと内心では思っていても、相槌を打つのだ。疑問を感じても、違和感を覚えても、彼がそういうことにしておきたいならいいじゃないか、ということだ。
 ところが、ことあるごとに、実際苦労した人へ思いやりが欠けるどころか心無い侮辱をするから、ほんとうは苦労してないことが問題になる。
 これが実に酷い話で、家が貧乏とか親に虐待されたとかで、それでも負けずに頑張って働きながら勉強しているという人に必ず「あーっ、そりゃ親のこと誤解してるんだ。そんなことあるわけないんだ。俺なんかなあー」そして下らない自慢話を始める。

 まったく、世間知らずもいい加減にしろと言いたいところを相手が大人の対応で我慢してくれているのだが、それが甘やかされた自称苦労人には理解できない。自分の息子の同級など親子の年齢差がある年少者から大人の対応をしてもらっているのに、これに気が付かない鈍感さである。
 この調子が息子にも反映する。息子は、偏差値が低く学費が高い大学に、すべて親がかりで行って、バイトとも無縁で、勉強は不真面目。そして、親がいないから学費も生活費も自ら働いて出している同級生が真面目に勉強していることに対して「やーい、夜間」「やーい、二部」と侮辱する。

 このため「あなたは子供の躾をどうしてるのか」と呆れて言われるのだが「そんなことあるわけない」「あったとしても親には考えがあってやっているに決まっている」と言い、それだけでも心無い行為だが、そのうえで、だから息子がやっていることは悪くないと居直るのだ。
 こうなるのは、苦労している人を見ると自分の嘘がバレそうになると感じ、それで他人の苦労を否定しようとするからで、しかし逆に苦労人ぶっているだけの自分が露呈する。

 こんな人は甘ったれているから、気づかないのだ。おそらく菅官房長官も、そうだろう。
 


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by ruhiginoue | 2019-09-11 05:14 | 政治