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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

ハンガーストライキの意義

 このところ入管の人権無視が問題になっていて、労働力不足で外国から人材を輸入しないといけなくなるのに困ると指摘されていたが、遂に外国人の死者が出た。
 なんと餓死だそうだ。ナイジェリア人の男性が抗議のハンガーストライキをしていた中でのこと。

 かつてソ連時代のロシアでは、ハンストで要求を飲むこともあったけれど、拒否ならハンストを続けることで死なれても困るから、軍医などが点滴を打っていた。韓国の軍事政権でも似たようなことがあった。対応が洗練されていなくて犠牲者は多かったらしいが。 
 こういうことすら、今の日本はしなくなったのだ。もともと日本でも、命が危険なら強引に点滴してもよいと決まっているのに。

 そもそもハンストとは、抗議で行うものであると同時に「要求を受け容れないなら死ぬまで止めない。その結果として死んだら、お前たちが殺したことになるのだ」と、圧力をかけるためにすることだ。
 だから、苦しいことを自ら、生命の危険を伴って、実行するのだ。

 そこで、権力の側は強引にでも助ける。死んでくれたほうが好都合とか殺してやりたいとかでも、そいつが死ぬのはいいが、これを政治的に敵対している勢力から「弾圧で人を殺めた」と悪宣伝に利用するネタにされては面倒だ。
 これは特別な例だか、あのサハロフ博士がハンストすると、ソ連当局は餓死しないように助けるどころか要求を飲んでいた。国内でも名士だったうえ国際的にも有名人だったからだ。
 つまり人道的な問題と戦略的な問題と両方があり、このたび日本は国際的な評判が悪くなってしまい下手打ったのだ。

 これを知らない人たちが、「違法だから捕まったのに勝手にハンストしたから自業自得」と言う。
 そいつらは無知なうえ人間性が悪いけれど、そうでない人は、上記のとおりハンストの意義をきちんと理解しておくべきだ。そうでないと、もしも自分がハンストする場合に効果的なやり方ができなくなってしまう。

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by ruhiginoue | 2019-10-13 05:12 | 国際