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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

伊藤詩織氏の勝訴と不可解な朝日新聞の記事

 伊藤詩織氏は民事訴訟で勝訴判決を得た。
 この事件は、刑事で逮捕状が出るほど証拠があるのだから、民事で断罪は当たり前だろうが、しかし心配なのは政治的な圧力だった。被告が「総理ベッタリ」と言われてきた人で、その後ろ盾で逮捕状が握り潰されて罪に問われなかったのだから。
 そこで民事訴訟を起こしていたところ、一つには安倍内閣が揺らいでいることがあり、もう一つには判決を世界中のマスコミが続々と大きく報じているように外国からも注目されていることがあり、これらが影響して圧力がかけにくく、このため普通に判決されたのだと考えられる。

 この判決を日本のマスコミは報じながら、新聞テレビは逮捕状の握り潰しについてはそっちのけの態度である。これは圧力を気にして避けてきたから後ろめたいのだろう。そんな中で週刊誌が取り上げて話題になったという次第なのだから。
 また、この民事訴訟の報道で、朝日新聞だけ不適切な記事をサイトに掲載していた。伊藤氏が「一部勝訴」という見出しに、判決は「請求の一部を認めた」という記述の記事だった。
 これは民事訴訟の常識だが、代金を払えとか借金を返せとかいうのではなく、損害賠償では請求したとおりの金額になることはまず無いから、一部という当たり前すぎることをわざわざ言う必要はないし、意味があるなら認められなかった部分とは何なのかが問題となるのに、それが記事に無い。
 ひどくずさんな記事であり、最近の朝日新聞は記者の劣化が度し難い。

伊藤詩織氏の勝訴と不可解な朝日新聞の記事_f0133526_15330726.jpg

 ほかのマスコミ報道は、伊藤氏の訴えが認められ、被告側の弁解や主張は退けられたとなっていて、これと朝日新聞の記事も同趣旨である。
 それなら、訴えが主要な部分とか大筋とかで認められたとしたうえで、請求した賠償金額と違うとしても、同様の事件での賠償金額の相場だと弁護士も指摘しているのだから、このことを具体的な金額を記載したところで一緒に書けばいい。
 それなのに、意味もなく「一部勝訴」「訴えの一部を認めた」と、あたかも被告である山口氏の言い分も少しは認められたかのように記述するのか。

 これは、もしかしたら記事が下手なのではなく印象操作のための故意なのだろうか。




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by ruhiginoue | 2019-12-21 05:30 | 司法