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by ruhiginoue

盛りを過ぎた田中角栄を手本にした小沢一郎の勘違い

 政治の話題で、また小沢一郎の口出しが批判されていた。政策そっちのけで政局ばかり、無責任すぎるからだ。
 ところが、これに当人だけでなく支持者たちも気づいていない。

 かつてプロ野球に大豊という選手がいた。病気で早死にしてしまったが、活躍していた時は強打者で知られた。
 しかし、王貞治の一本足打法を取り入れたところ、うまくいかなかった。これを同じチームにいたことのある落合という名打者中の名打者だった人(のちに監督)に、誤りを指摘された。ホームランキングとしての王貞治を真似してしまっているが、記録を作った時は絶頂期をとっくに過ぎているもの。実際に王貞治が打席に立っている録画を見比べると、初期と違って後の方では打撃フォームが崩れている。

 小沢一郎は父親が田中角栄の配下にいたから、田中角栄は小沢一郎にとって政治の師匠ともいうべき存在だった。
 この田中角栄は自民党の最大派閥を率い「キングメーカー」「闇将軍」と呼ばれていた。自民党が次の総理大臣をどうしようかというさい、田中角栄は影響力絶大だった。だから田中角栄のような政治家こそ最も偉いと、小沢一郎からは見えて当然だ。

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 しかし田中角栄は「金脈問題」と「ロッキード事件」によって失脚したから仕方なく裏に回ったのだ。
 もともとは、田舎の庶民の出で学歴もないのに総理大臣となり「平民宰相」「今太閤」とマスコミに持ち上げられ、内閣は空前の高支持率となり、日中国交正常化を実現したり「日本列島改造論」をぶち上げたりで、これこそ彼の絶頂期だったのだ。
 それゆえ叩かれもした。日中国交正常化も日本列島改造も賛否両論だったし、この政策が不都合だったアメリカに仕組まれて失脚したという陰謀論まで説かれたほどだった。
 あとは、刑事被告人となって裁判を気にして自己保身ばかり。

 なのに小沢一郎は、矢面に立ちながら政策を推し進めるのではなく、自分は矢面に立たず裏から人を操るのが大物だと勘違いしている。これ以外にありえない態度である。
 だから、自民党にいたときは対米追従して莫大な戦費を差し出すよう決めてしまい増税を招き、そのあと喧嘩別れで野党になったらアメリカに戦争をやめろと私なら大統領を説得できると口先で見栄張るなど、常に場当たり的で無責任である。
 そして政策そっちのけで政局ばかりだから名言(迷言)を吐いた。総理大臣にするのは担ぎやすい人ということで「神輿は軽くてバカがいい」、連立は相手かまわずということで「どの女と寝てもいいじゃないか」と。この感覚だから、大きなまとまりになろうと言うのは結構だけど、優秀な人をトップにすえようではなく、自分が操りやすいように鈍い人を頭にしてしまう。だから前原が小池に騙されて党が崩壊したりと、失敗ばかりしている。

 この勘違いをしている政治家を、勘違いで偉いと思っている、あるいは悪意で応援している、そんな愚かな人たちがいるという図式である。



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by ruhiginoue | 2020-01-18 04:44 | 政治