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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

コロナウイルス兵器説

 流行性感冒は原因のウイルスを家畜が媒介するから、それで家畜が多い中国の農村から拡大すると言われている。

 かつて80年に公開されたSF映画『復活の日』は、流行性感冒で地上の生物が全滅に近い状態になる話で、生物兵器として操作されたウイルスが原因だった。
 ここで世界中がパニック状態に陥る前兆として、カザフ共和国で羊が死んでいるのを牧童が発見し驚く場面が描かれるけれど、脚本では中国でアヒルが大量死する場面だった。これに地元の老婆が不吉だと言う。こんな嫌な予感がするのは日本の兵隊が来て夫が連れ去られた時以来だと嘆き、悲劇の伏線となる。
 なんで映画化では削除されたのか不明だ。ロケの事情か。政治的な配慮か。

 この原作は小松左京の小説だが、ここでは新型ウイルスによる病気が発生地から「チベット風邪」と呼ばれていたが、映画では「イタリア風邪」となっていた。そして街がパニックになる場面はまるでネオリアリズモであり、おそらく監督の深作欣二は意識して演出したのだろう。
 また、東京の病院の場合では押し掛ける患者で大混雑となっていて、意識朦朧となった小さい子供を連れて来た母親が訴える。
 「病院はどこも一杯で、私も四十度近く熱があるんです」
 しかし診察している医師も眩暈でよろける。ほかの医師も看護師も控室でぐったりしている。看護師が医師に言う。
 「死者が一千万人を超えたそうです。いったい、いつまで続くんでしょう」


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 この話は原作の方が政治的にシリアスだったが、映画化では薄まり、日本の場面など浪花節だった。脚本は名手の高田宏治なので構成はしっかりしていたが。
 これを思い出したのは、コロナウイルス兵器説を言い出した人たちがいるからだ。

 ただ、昔からインフルエンザで深刻になると、こういう話は出てきたもので、かつてはテレビそれもNHKでマイケルクライトン原作の映画『アンドロメダ病原体』を引き合いに出していた。人工衛星が採取した病原体で街が壊滅する話だ。
 今なら、こんな番組は不謹慎と非難されるからできないが、昔はネットと同じことをテレビがやっていたのだ。




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by ruhiginoue | 2020-02-13 04:57 | 国際