人気ブログランキング | 話題のタグを見る

井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

成績が良い生徒はノートが整理されている

 「東大生のノート」のような商品名で、整理しやすく工夫された線が印刷されている帳面もあるくらいだから、学校の成績が良い生徒はノートの記述がキレイに整っているものだと言われる。

 また、成績の良い先輩からノートを譲ってもらい、それを読んで勉強したら志望校に受かったと言っている人も実在する。
成績が良い生徒はノートが整理されている_f0133526_11300254.jpg


 これは確かにその通りという人が高校の同級生にいた。この人は模擬試験が学年でトップの成績であるうえ、他校も含めた中で成績優秀者の一覧に複数の科目で名が載っていたほどだった。
 ところが彼は、そのノートを窓から投げ捨てられたり破かれたりの妨害を、ある同級生から執拗にされていた。普段から嫌がらせがあって我慢していたが、丁寧につけていたノートを失った時、温和な性格の彼もさすがに怒ってしまい、掴みかかろうとした。
 すると、その加害者は逃げ出し、そのあとノートを弁償すると言って新しいのを買ってきた。しかし、大切なのは書いた中身である。それを言っても、勉強の妨害を執拗にした奴は自分がやったことの罪深さなど理解できなかったらしい。

 その後、他にも色々とあって、その成績トップの人は退学してしまった。そして二年まで終了していたからと、通信制に転じた。最初から通信制に入ると四年かかるが、全日制で二年まで単位を取っているなら、あとは一年で済む。同じ三年間で卒業できるからというわけだ。
 こんなことがあったのに、高校の先生たちは全く気にしていなかった。なんて教師たちだろうと呆れたが、一方、退学して行った人も気にしていなかった。たまに偶然会うと「やあ」と明るく声をかけてきた。そして彼は大学に進学し、卒業して就職の数年後に早くも結婚したと言っていた。

 このように、サッサと去って先に進んでしまえば恨みはない。それでいいのだと教師たちも考えていたのだろう。
 この人より前に自分も似たような事情から退学を決意していて、これに教師たちも同感していたのだが、もともと入りたくないのに親から命令されて入った高校だったから退学させてもらえなかった。
 今思うと、あのとき家出すればよかった。後に家出はしたが、18歳以上になってからでは、あまり家出とは言えない。



ブログランキング・にほんブログ村へ 

by ruhiginoue | 2020-04-05 05:20 | 雑感