安倍内閣とテレビお笑い番組は同類

　コロナウイルスのため仕事ができなくなり収入が途絶えて生活苦に陥っている人がいるのに、政府は休業を求めても補償はせず、ついでに一部の業界の利益を図り、さらに改憲など個人的な目論見で、総理大臣は愛犬とくつろいでいる様子を見せびらかしている。親の七光り政治家は生まれながらに勝ち組だと悦に入っており、この嫌らしさに嫌悪感を覚える者だけでなく、卑屈にすり寄る者もいる。

　よく、卑屈にすり寄っているのは「ネトウヨ」たちに見られる言動だが、これが芸能人の場合は、前にここで指摘したとおり「自分は勝ち組なので、生活ができなくなる負け組の苦悩など関心がない」という意味で達観したふりをしている。それで騒ぐなとか対策や補償を求めて政府を批判するなとか言っているのだ。つまり現実が認識できていないのではなく、他人を見下して悦に入っているのだ。
　そして、自分が成功した証に「羊はゆっくりと草を食む」という状態であると誇る。

　また、政府を批判するなと言うお笑い芸人がいるけれど、批判されたくなければ政治家になるべきでないことを解らないから言うのだと指摘されている。
　だいたい、お笑い芸人だって面白くないと言われるのが怖いなら舞台に立てないから、嫌なら芸人になるべきではない。

　しかし、テレビの「お笑い」を見ると、予め録音された笑い声が画面に被せられているもので、それが無いと何を面白がらせたがっているのかも判らない番組ばかり。お笑い系テレビタレントたちは、それに慣れきっている。
　それで、総理大臣がマスコミに圧力をかけて御用の人たちに賛辞のコメントをさせたり、金で雇った人たちにネットで自作自演の支持をさせたりしているのを、擁護したくなるのだろう。