香港と堺と『黄金の日々』
2020年 05月 05日
昔のNHKドラマで特に人気の『黄金の日々』の主人公(松たか子の父が九代目松本幸四郎になる前の六代目市川染五郎だった当時)は、実在の商人をモデルにしていて、多くの大河ドラマで主役だった武将は脇役で、しかも秀吉は後半で独裁者と化し悪役になるという珍しい内容だった。
この話の最後は、秀吉の死後に家康が実権を掌握し、それまで信長と秀吉の権力に抗していた堺の独立が崩壊する。経済力で商業都市として独特の自由を保っていたが、本格的な全国統一により関東地方に政治も経済も移転し、無敵艦隊の敗北で覇権が代わり貿易相手国も今までとは違う国になる。
これを家康に説かれ、堺の主な商人たちは江戸に行く決意をするが、主人公の助左衛門は、家康に従わず船で東南アジアに行き、もともと行き来していたルソン島を拠点にするという結末。だから彼はルソン助左衛門と呼ばれている。
今、ちょうど香港が、『黄金の日々』に描かれる堺のようになっている。
そして大阪は、これまでいちおうは商業の街として日本で東京に次ぐ第二の都市と言われていたが、これまでずっと衰退し続けて、それが最近では急速である。
だから、プロ野球のホークスは身売りで他の土地と他の企業のもとで優勝しているが、元々ホームグラウンドだった大阪球場はなくなり、跡地のビルには記念の展示場があるけれど、そこにもっともスターだった野村克也だけ展示がない。色々あって追われるように去ったし、決別するからと自分で希望したと言っていたが、これは南海ホークスのことだけでなく大阪が終わりだと野村監督は見ていたのだろう。
また、松下電機はパナソニックになり、分裂して大企業になっていた会社を再吸収して三洋電機は消滅し主力商品だった白物家電は中国共産党員が経営するハイアールに譲渡されたし、素晴らしい低音を響かせたスピーカーのオンキョーは経営難でヘッドホン中心にとショボイ転換、など挙げていたらきりがない。
だから野村監督だけでなく、賢い人は大阪を出ていき、取り残された人の多くは賢い人を憎み、それで維新の会を支持し、ますます教育も医療も貧弱になり、これがコロナウイルス対策で露呈しているが、それでも良くやっていると評価し、なぜならパチンコ店を目の敵にして嫌がらしたからで、ならなぜカジノは推進なのかというと経済の衰退で博打しかないということだ。
つまり、ついに大阪は終わったということだ。この被害が他に及ばないよう注意しなければならない。
この話の最後は、秀吉の死後に家康が実権を掌握し、それまで信長と秀吉の権力に抗していた堺の独立が崩壊する。経済力で商業都市として独特の自由を保っていたが、本格的な全国統一により関東地方に政治も経済も移転し、無敵艦隊の敗北で覇権が代わり貿易相手国も今までとは違う国になる。
これを家康に説かれ、堺の主な商人たちは江戸に行く決意をするが、主人公の助左衛門は、家康に従わず船で東南アジアに行き、もともと行き来していたルソン島を拠点にするという結末。だから彼はルソン助左衛門と呼ばれている。
今、ちょうど香港が、『黄金の日々』に描かれる堺のようになっている。
そして大阪は、これまでいちおうは商業の街として日本で東京に次ぐ第二の都市と言われていたが、これまでずっと衰退し続けて、それが最近では急速である。
だから、プロ野球のホークスは身売りで他の土地と他の企業のもとで優勝しているが、元々ホームグラウンドだった大阪球場はなくなり、跡地のビルには記念の展示場があるけれど、そこにもっともスターだった野村克也だけ展示がない。色々あって追われるように去ったし、決別するからと自分で希望したと言っていたが、これは南海ホークスのことだけでなく大阪が終わりだと野村監督は見ていたのだろう。
また、松下電機はパナソニックになり、分裂して大企業になっていた会社を再吸収して三洋電機は消滅し主力商品だった白物家電は中国共産党員が経営するハイアールに譲渡されたし、素晴らしい低音を響かせたスピーカーのオンキョーは経営難でヘッドホン中心にとショボイ転換、など挙げていたらきりがない。
だから野村監督だけでなく、賢い人は大阪を出ていき、取り残された人の多くは賢い人を憎み、それで維新の会を支持し、ますます教育も医療も貧弱になり、これがコロナウイルス対策で露呈しているが、それでも良くやっていると評価し、なぜならパチンコ店を目の敵にして嫌がらしたからで、ならなぜカジノは推進なのかというと経済の衰退で博打しかないということだ。
つまり、ついに大阪は終わったということだ。この被害が他に及ばないよう注意しなければならない。
by ruhiginoue
| 2020-05-05 04:37
| 経済