岡村隆史の前は橋下徹が風俗発言

　岡村隆史がラジオで緊急事態を笑い話にし、生活苦で自殺者が出るなど深刻であることについて、それで仕方なく風俗店で働く女性が増えるはずだから期待して金を用意しておこうと呼びかけた。
　これは社会的な見地から酷すぎると非難轟々のうえ、反社会的な内容を放送で話してしまう彼の判断力と、人間の尊厳を踏みにじる発想をする彼の人格が、問題になった。

　その前に風俗発言が問題になったのは橋下徹であった。彼は、在日米軍の兵士に風俗営業を利用させて性犯罪を防止すべきと説いた。

　これは、米軍の指揮官には軍の規律から拒絶され、米国政府高官の女性からは非道であるという厳しい指摘をされた。

　もちろん国内でも、品の悪い発言であると批判され、また性犯罪は単純な欲求不満が原因ではないから風俗店で防止策とはならないし、暴力的な客に対応させれば女性を危険にさらすが、それらを何とも思っていない橋下徹の感覚も呆れられたものだ。

　ところが、緊急事態への対応で不手際が続き与党が窮地に至ると、一部のマスコミが橋下徹と仲間の維新の会を持ち上げて、野党に支持が向かわないように誘導しはじめた。

　かつて女子高生が教育予算について陳情したら、これに対して橋下徹知事は侮辱で応じたが、その前にも小泉純一郎総理が、イラクの復興について署名を集めて請願した女子高生に対し、こんな生意気なことをするのは学校の教師が悪いと言って侮辱した。
　しかし、小泉純一郎のころと違って橋下徹になると、マスコミが空虚かつ強引に持ち上げるだけでなく、嘘の報道により政治家の味方をして未成年者を侮辱し、その学校まで嫌がらせが来るように「メディアリンチ」をするようになったことだ。
　これについては、その女子高生が今では成人してインタビューに応じている記事もあって、当時の様子をさらに詳しく知ることができる。
　
　もちろん小泉純一郎も、後から脱原発と言い出しただけで持ち上げる人が出たのだから、橋下徹を持ち上げる悪意ある人および善意だが健忘症の人も出るだろう。
　しかし、どちらも愚か者であることに変わりない。そうなってしまってはいけない。賢く対応しなければ。