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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

外国から香港を支援しているつもりで中国政府の思うつぼ

 米国が香港を経済的な特待から外すと表明した。混乱と治安の悪化のため利益が見込めなくなるからだそうだ。
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 こうして米国は中国を圧迫したと報じられているが、ただ「金の切れ目が縁の切れ目」という対応だろう。そして、これは中国政府にとって予定していたことのはずだ。

 もともと一国二制度は「金の卵を産む鳥を殺して食うことはない」ということだったが、もう前ほど産まなくなってきたし、他の鳥も産むようになってきたから、それなら潰して焼き鳥にでもして食おうということだ。
 そして包丁や鍋を用意すると、鳥は恐れて暴れる。見ていた人たちは可哀想だと言うから、味方してもらえたと思い益々暴れる。しかし飼い主でない者が外から助けることはできない。

 このようにして、香港の経済は衰退し、潰しやすくなる。外国からの応援により、むしろ中国政府の思うつぼであろう。
 もともと香港には阿片戦争の怨念がある。金になるから名義替えだけで我慢していたが、そうでなくなってきたのだから、中国としては何としてでも同化させるつもりだろう。

 もしも、北方四島(南クリル諸島)が日本に帰属したら、なのにロシアの制度が残っているのでは、日本としては不十分と思うだろう。辺地だからあまり気にならないが、神戸や横浜や釜石のような昔から重要な交易の都市だったら、どうか。日本なんかと同じになったら住んでいる人たちが可哀そうだと外国から言われても、日本は聞かないだろう。
 もっとも、安倍式バラマキで大金を渡せばロシアは気をよくして領土問題の交渉が前進すると甘く考えて、金だけ取られて領土は返さないと居直られた「外交の安倍」に怒らない日本国民だから、香港のことも理解できないのではないか。





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by ruhiginoue | 2020-06-04 05:10 | 国際