「遺族としては、少年の人権をまずは守りたい。」
2007年 06月 06日
福岡県で13歳の少年がいじめを苦に自殺した問題で、福岡家裁はいじめ行為に関与した同級生3人に対し、審判開始を決定した。
これについて亡くなった少年の両親は「遺族としては、少年の人権をまずは守りたい。そして、少年のこれからの成長を見守りたい。私たちは、命を絶った息子の苦しみ、悲しみに親として近づいてみたい、寄り添ってみたいと願っている」とコメントしたそうである。
被害者の遺族が、加害者の人権を思いやっているが、このように、努めて冷静かつ倫理的に対応しようとする被害者もいて、実はけっこう多い。なぜなら、もちろん人間が出来た人もいるが、なにより、憤り恨み憎しみの感情では最終的な解決にはならない現実があるからだ。これは、ほんとうにそういう体験をしたものでないと、なかなかわからない。
ところが、あくまで他人事としている野次馬が、はしゃぐ。これを煽り立てるのはゴシップ感覚の一部マスコミ人で、被害者とか遺族の言動の一部をことさら拡大してとりあげる。
「犯人は憎いが、反省して償いを」と遺族が語ったら、「犯人が憎いと遺族が語った」とだけ報じた例があるし、冤罪事件では、遺族が「もし被告が犯人ならば罪を償ってほしいのだが」と言ったことを「被告に罪を償ってほしいと遺族は語った」と報じた例まである。また、被害者が辛い想いを語りながらも、「しかし被疑者が黙秘権を行使するのは正当だ」と述べた部分だけがカットされて報じられたこともある。
そんな現状にあって、事件や事故の被害者たちの間では、そうした報道に積極的に乗るなど自制を欠いた態度の人に対して、同じ被害者の立場から冷ややかな目が向けられているのだが、メディア受けすることから増長してしまっているので、政治的に利用されてしまったり、みずからが政治に進出しようと選挙に立候補し、被害者として闘ったことを売りにしてしまったりする。
しかし、そういう人は、ほんの一部である。がんばっている人たちの多くは地道に負けずに耐えながら闘っている。それを知るために、ほんとうに関心があるなら、バイアスのかかった情報には頼らず、生の声に接するために、さまざまな運動に参加してほしいし、平日に休みが取れる人は裁判の傍聴をしてほしい。
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これについて亡くなった少年の両親は「遺族としては、少年の人権をまずは守りたい。そして、少年のこれからの成長を見守りたい。私たちは、命を絶った息子の苦しみ、悲しみに親として近づいてみたい、寄り添ってみたいと願っている」とコメントしたそうである。
被害者の遺族が、加害者の人権を思いやっているが、このように、努めて冷静かつ倫理的に対応しようとする被害者もいて、実はけっこう多い。なぜなら、もちろん人間が出来た人もいるが、なにより、憤り恨み憎しみの感情では最終的な解決にはならない現実があるからだ。これは、ほんとうにそういう体験をしたものでないと、なかなかわからない。
ところが、あくまで他人事としている野次馬が、はしゃぐ。これを煽り立てるのはゴシップ感覚の一部マスコミ人で、被害者とか遺族の言動の一部をことさら拡大してとりあげる。
「犯人は憎いが、反省して償いを」と遺族が語ったら、「犯人が憎いと遺族が語った」とだけ報じた例があるし、冤罪事件では、遺族が「もし被告が犯人ならば罪を償ってほしいのだが」と言ったことを「被告に罪を償ってほしいと遺族は語った」と報じた例まである。また、被害者が辛い想いを語りながらも、「しかし被疑者が黙秘権を行使するのは正当だ」と述べた部分だけがカットされて報じられたこともある。
そんな現状にあって、事件や事故の被害者たちの間では、そうした報道に積極的に乗るなど自制を欠いた態度の人に対して、同じ被害者の立場から冷ややかな目が向けられているのだが、メディア受けすることから増長してしまっているので、政治的に利用されてしまったり、みずからが政治に進出しようと選挙に立候補し、被害者として闘ったことを売りにしてしまったりする。
しかし、そういう人は、ほんの一部である。がんばっている人たちの多くは地道に負けずに耐えながら闘っている。それを知るために、ほんとうに関心があるなら、バイアスのかかった情報には頼らず、生の声に接するために、さまざまな運動に参加してほしいし、平日に休みが取れる人は裁判の傍聴をしてほしい。
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by ruhiginoue
| 2007-06-06 01:10
| 社会





