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by ruhiginoue

本村洋氏も、冤罪の被害者になっていたかも

 犯罪被害者の遺族団体で活動する人から聞いたのだが、あの光市事件の被害者遺族・本村洋氏は、事件当初、犯人かもしれないとの前提で警察の取り調べを受け、厳しく追及されていたという。
 このことは本人もよく語っていたことなのだが、マスコミは、本村氏が犯人を憎いと言う部分だけを強調して報じているから、あまり知られていない。
 まさかそんなバカなと言いたいところだが、前例はいくつもある。有名なものとしては、松本サリン事件やロス疑惑事件など。警察が被害者側の人を犯人に仕立て上げ、無検証・無批判のマスコミが大騒ぎを加えて、さらに週刊誌やワイドショーが尾ひれをつける。これに軽薄な人たちが乗せらて煽られる。他に真犯人がいることが明らかにならなかったら、そのまま河野さんも三浦さんも有罪で無期懲役か死刑となっていた可能性が高かった。
 同様に光市事件でも、犯人が捕まったから良かったが、もしも判らないままだったら、本村洋氏は犯人にされていた可能性があった。
 本村洋氏は家庭内の諍いからカッとなったとか、他に好きな女性ができてしまい妻子が邪魔になった、などと警察と検察とマスコミによって、犯行動機を作られたうえ極悪人だの異常者だのと騒ぎ立てられる。
 そのさい、もともとDVが激しかったとか、感情的になりやすい性格、などと人格攻撃が行われ、その証拠として、これまで本村氏が出演してきたテレビ映像と同じように、恣意的編集により高ぶっている様子の部分だけつなぎ合わせて見せる。そこへ司会者やコメンテーターが言いたい放題。また、別の遺族が引っ張り出され、犯人を死刑にと涙とともに語る。
 さらに、本村氏についた弁護士に対しても、自分の妻子を惨殺した極悪異常者を弁護する似非人権派などと猛烈なバッシング、それに煽られた脅迫と懲戒請求の山。
 そして裁判は、物的証拠の鑑定などは、無視ないしは非科学的屁理屈で否定という定石。こういうことは、冤罪事件裁判の必須科目というくらい、いくらでも実例がある。
 有罪なら、成人であるうえ情状酌量の余地なしとして死刑は確実だ。
 そういう可能性があったわけだ。
 つまりこの国の社会構造は、すごい仕組みになっているということだ。
   
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by ruhiginoue | 2007-11-18 02:30 | 司法