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by ruhiginoue

100円ショップの包丁は切れない

 商店街で無差別刃傷事件を起こした高校生が、事件について、人間関係の問題で悩んでおり、精神科にかかってもいたそうで、凶器は100円ショップで購入したと供述しているらしい。
 100円ショップの包丁は安かろう悪かろうでほんとうに切れない。被害者が軽傷ですんだ一因でもあろう。
 それより問題なのは、未成年者が犯罪に走るのは心を病んでいたからと相場が決まっており、とっくにわかっているのだから、事件を起こす前になんとかならなかったか、ということだ。
 ところが、それをなんとかしようと思っても、周知の通り日本の精神医療は遅れていて、どうにもならない。
 既に指摘されていることだが、日本では、心を病む人を救うのではなく、悪い霊が憑いているなどと差別の対象にしてきた。これが昔のことならともかく、最近でも警察までオカルトが浸透していたことが騒ぎになった。オウム事件であれほど騒がれたというのに、相変わらずである。
 森総理が「日本は神の国」と発言して問題となったが、それは正しいと擁護する声も高かった。擁護ではなく皮肉で、その通りだと言ったのがマッド・アマノのパロディーコラージュで、確かに神の国だと、麻原彰晃や福永法源の写真を貼り合わせていた。
 医学が信用できないからオカルトが流行るのか、オカルトが流行るから医学が進まないのか、「鶏と卵とどちらが先か」になってしまうが、原因がわかっていも対処できないのは社会全体の認識が遅れているからで、だからこの種の事件が起きるたびに、ほんとうは、我々は恥じなければならないはずだ。

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by ruhiginoue | 2008-01-07 10:43 | 社会