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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

日教祖にムカつくこと

 経済格差が学力に影響していることが、日教組の教職員アンケートからわかったという。
 こんなことは何十年も前から言われて来たこと。
 なにより、教師を親にもつ子供の進学がどんどん悪くなっていることに顕著だと指摘されてきた。教師は、教育の知識はあるが薄給だから。
 筆者の「先生」に当たる教育学者の竹内常一氏も、90年代前半すでに「教室の南北格差」と言っていた。
 また、これも十年以上前になるが、あの「歴史教科書をつくる会」の中心的人物で、ドイツ文学ニーチェ専門で当人もすっかり「この人を見よ」状態の西尾幹二氏すら、この問題を指摘して、朝日新聞の「論壇」に投稿して掲載されていた。
 進学だけでなく、普段の学校の勉強でも、家庭の状態が不安だと子供の学力に悪影響するにきまっている。
 ところが日教組は、学力と家庭と経済という切実な問題をそっちのけにして、日の丸とか君が代などの問題に熱心である。
 ひどい場合は、貧しいとか、ほかになにか事情があって勉強に身が入らない生徒がいたとき、親身になって相談にのるどころか逆に見下したり侮辱したりする教師がいて、その一方で、教え子を戦場に送らないため、子供のためを思って日の丸とか君が代に反対してあげているんだ、などと言ってのける。
 これだから、石原都知事のやり方に反感を持っている筆者のような者ですらムカついてしまう。そして、筆者よりもっと落ちこぼれとなった者たちもいて、なんだかよくわからないけれど教師が悪いんだと変なふうに吹き込まれて、日教組の集会に嫌がらせをしに行かされるとの図式も出来上がるのだ。
 観念的な問題に取り組むことが高尚で、現実的で切実な問題はセコい、という錯覚はどの世界にもあるが、この点で教師は特にひどいのではないか。


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by ruhiginoue | 2008-02-05 14:46 | 社会