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by ruhiginoue

文句を言わない都民

 救急患者が搬送拒否されて大変なことになってしまう事件が田舎だけでなく首都圏でもくりかえされ、そのたびに、医師と施設の不足が指摘される。
 しかし、国は80年代から医学部の定員削減など医師養成を抑制しており、その訳として要するに、一応足りてきたし医師は居るだけで金を食うから少ないほうがいいと言ってきた。
 そして80年代のうちにもう、救急のときの受け容れに問題が生じはじめたのだが、そのさいは、政治家や有名人とその家族は特別扱いであった。
 特に有名で象徴的なのは石原裕次郎が倒れたときで、しかも兄の石原慎太郎は選挙区から自衛隊機に乗って駆けつけ公私混同だと批判されたのだが、自分は政治家で弟はスターだから当たり前という態度だった。
 こうした医療の不平等による悲しみと怒りの声が新聞の投書やマスコミのインタビューを通じて紹介されはしたのだが、そんなことを進めた政治家が選挙で落ちるわけではなく、石原慎太郎も失脚するどころか都知事となり、公営の病院はどんどん統廃合されているのだが、選挙では圧勝で3期目である。
 つまり、「また急患搬送拒否で死亡」と報道されても、そんなの問題ではないと都民が思っているようなものだから、病院関係者を責めてもしょうがないと言うしかない。
 映画「それでもボクはやってない」が評判になって、いつ誰もが満員電車の中で痴漢と間違えられるかもしれないのに、まだ冤罪なんて自分以外の誰かのことだとタカをくくっている人が多いため、裁判が一方的で不公正だという現実が昔から指摘されてきているのに改まらない。そうでなければバカ丸出し発言連発の鳩山なんて人が法務大臣になっているわけない。
 構図は同じ。そして、自分がひどい目に遭うまで無関心を続ける人が圧倒的ということ。

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by ruhiginoue | 2008-02-19 21:57 | 社会