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by ruhiginoue

HRギーガ

 「エイリアン展」が開催される。この「応援団長」にタレントの中川翔子が就任し、彼女は映画に登場した「エイリアン」の大型フィギアを見て感嘆していたそうだ。
 「エイリアン」が公開された当時、その美術の斬新さが驚かれ、その余韻が続き数年後にはHRギーガによる原画展も開催された。
 「エイリアン」は「スターウォーズ」で大成功した20世紀フォックス社が続けて発表して話題となったものだ。映画評論家の淀川長治が指摘していたとおり、「スターウォーズ」はロボットのデザインが「メトロポリス」などヨーロッパ映画の影響が明らかだが美術的には下手で、アメリカ映画はだいたい美術が下手だ。
 ところが「エイリアン」はやや例外的だったようだ。ただ、これは監督をはじめイギリス人が主要なスタッフだった。視覚効果もだが、こちらは「スタートレック」などを押しのけてアカデミー賞に選ばれている。最新の技術を駆使した「スタートレック」とは違い、「エイリアン」は昔ながらのやり方にこだわり、画面合成もコンビューターを使わず多重露光にするなど原始的といってもよく、基本はセットとミニチュアに着ぐるみというまさに「特撮」だった。
 そうしたほうが効果があった。美術設定がしっかりとしており、これを表現するにはむしろ単純な技術を緻密にやるほうが適していたからだ。日本の昔の作品もそうだった。それがどんどんと技術ばかり進歩して美術的感覚が乏しくなっているから味気なくなっている。
 「エイリアン」は最初「スペース・ビースト」という題名の活劇調だったのが改題されてゴチックロマン調になって、独特の雰囲気たっぷりになった。それが成功した映画だった。
 
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by ruhiginoue | 2008-03-20 02:07 | 映画