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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を読んでもらえたら嬉しく存じます。


by ruhiginoue

池田小の児童に夢はある

 池田小の殺傷事件から7年が経過し、そこの児童を励ますため鉄腕アトムの像を立てるそうだ。作者が卒業生だからと。

 しかし夢をもてるようにしなければならないのは、池田小の児童ではなく、池田小に入れない人だ。ちょうど殺傷事件を起こした犯人のような。岡山では、成績が良かったのにうちが貧乏だからと親から進学を諦めさせられた少年が、殺人事件を起こし、池田小事件と似ていると言われた。

 つまり励ます対象が間違っている。

 最初から、学歴とは無関係な才能を伸ばすタイプの人はいいが、多くは学歴社会の影響下に身を置かざるを得ない。そして昔は、中学で頑張ればなんとか間に合ったし、高校からでは遅いけれど浪人すればなんとかなったものだが、今はもう小学校で出遅れたら決定的ハンデとなっている。

 それでも投げ出さずに努力する人が、不愉快な思いをさせられもする。
 例えば、資格を取るため専門学校に行きながら大卒資格を取ろうと通信制の大学に行った人が怒っていたが、説明会で大学の職員は受講者たちに向かって「受験に失敗し人生に挫折した落ちこぼれ」と侮辱したそうである。
 また、親のすねかじりではなく、働きながら自力で通信制とか夜間部を卒業した人が、就職の面接で「そんなところ出ても大卒には含まれない」とコケにされることはよくあるし、「親に身元保証人になってもらえない」あるいは「なってもらっても保証してもらうだけの資力がない」と言われ、実力とは無関係の理由で拒否されることがある。

 あるいは結婚のとき相手方の親から「いまどき大学も行かせてくれない親に育てられた人では人間性に問題があるはずだ」とか「本人は良くても親に問題があれば巻き込まれるかもしれない」とか「財産目立てではないか」などと反対されることもある。

 このような理不尽が、二宮金次郎の銅像を敷地に立てる一方で、平然と行われて来た。そして、それがますます加速している。
 なのに銅像とは、手塚治虫が生きていたら何と言うだろうか。




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by ruhiginoue | 2008-06-07 19:21 | 社会