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by ruhiginoue

「出馬」というのはやめてほしいのだが

 選挙には「立候補」するのだが、それを競争するとの意味で競馬に喩えて「出馬」というのが慣習となってしまった。
 みんな馬なのか。つっ走って早く着いたら勝ちという競争をしてるのか。そうではなく、人間が頭を使って政策を作り上げ、それを言葉で訴え支持を集めるのではなかったのか。
 これで思い出すのは、自民党の希少な良識派として知られた鯨岡兵輔もと衆議院副議長が、師匠に当たるこれまた自民党の希少な良識派の松村謙三氏から厳しく叱られたという話だ。
 プロ野球の、現在は横浜ベイスターズの前身・大洋ホエールズが初優勝したときに鯨岡氏は初当選したのだが、そのときの選挙演説のときだ。
 「ホエールズが優勝しました。ホエールは英語で鯨のことです。わたくし鯨岡を、この鯨のことも優勝させて下さい」
 「君は鯨なのか。鯨岡という人間じゃないのか。どうして駄洒落なんかで有権者に媚びるんだ。いや、媚びているならまだいいが、あんなくだらないことを言ってウケると思っているのだから、有権者をバカにしているんだ。有権者を見下していては民主政治は成り立たない」
 鯨岡氏が不明を詫びて懸命に謝ったので、松村氏はマイクを持って言った。
 「彼は鯨ではなく、鯨岡兵輔という、なかなか見所のある青年政治家です。どうかよろしくお願いします」
 聞きながら鯨岡氏は涙が出て、忘れられない思い出になったと語っていた。
 しかし今回の自民党総裁選挙は、政策の優劣を競い合うのではなく、多数派獲得競争でしかないようだから、「出馬」で良いのかもしれないが。
 「政治はそんな奇麗事ではない。それが私にはわかっています。あなたとは違うんです」
 と、候補者たちに言われてしまいそうだ。
 
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by ruhiginoue | 2008-09-05 15:53 | 政治