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by ruhiginoue

妊娠と出産にはリスクがあるが

 妊娠と出産にはリスクがあると、当たり前のことを女医が語っている。
 先日亡くなったマイケル・クライトンも、ハーバード大医学部在学中に書いて話題となった『緊急の場合は』の中で、このことについてすでに触れている。それによると、妊娠のリスクはけっこう高く、それに比べたら、中絶のほうが何倍も安全(藪医者と専門外医師でない限り)だということが、過去の例から明らかだそうだ。
 ところが、主に宗教的な保守派が、中絶を否定をするために、出産が自然であり不自然な中絶は危険だと大騒ぎしてきた。また、生むかどうかの選択についても、命にかかわるから命の持ち主自らの決定権だというのを曲解し、性道徳を乱すとか、親と男性と家に従順であるべき女性を生意気にさせるなどと叫いてきた。
 このおかげで、事実と逆の認識が、かなり広まっているのだが、否定することはなかなか難しい。アメリカでは狂信者のテロも起きているし、政治家も選挙に影響するので神経質になるし、積極的に迎合する者もいて、特に共和党右派に多く、レーガン大統領は最たる者だった。
 こうした勢力の安易な受け売りをする人が、日本にもいる。だから厚生労働大臣が安心して「女性は子供を産む機械」と発言してしまう。そして、このときも擁護する者たちがいたが、それらは生命とはリスクが伴うから喩え話であっても機械を持ち出すべきではないとの認識が欠落したものばかりだった。
 つまり、天地創造説や天動説に凝り固まっているところへ、進化論や地動説を受け入れさせるのと同じように困難が伴うのだ。
Excite エキサイト : 社会ニュース
by ruhiginoue | 2008-11-17 22:14 | 社会