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井上靜のblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue

カテゴリ:政治( 860 )

 立憲民主党の安住国会対策委員長が「共産党と比べれば、国民民主党と立憲民主党の差はあってないようなものだ」と合流に強い意思を示していた。
 もともと民主党(民進党)に居た人が多いから共通項は多いので、立憲民主党が国民民主党に吸収合併を提案したが、国民民主党としては対等合併でないと嫌だということみたいだ。
 しかし立憲党支持者たちは、簡単なことではないと言っていた。
 なぜなら国民党内の原発推進勢力は原発再稼働などを最大の政策的違いとしていて、立憲党と大きな差があるからだ。これは克服できるのか。

自民党・公明党の前にマスコミが大合唱するわけ_f0133526_10340147.jpg

 そもそも政策の違いとは話合いで解決できるものだ。
 それで共産党は、他党と共通する政策で合わせ、不一致の点は引っ込めている。優先順位や緊急性の観点から、将来は別だが今の時点では譲ることができるか否か、という検討をすることで判断した。
 ところが国民党には不可能だ。立憲党のような支持者がいないのに国民党が選挙で当選者を出せるのは労働組合の組織的な支援があるからで、その中には脱原発だと困る業界の組合がある。この意向に従わず支持を失ったら党は消滅する。
 つまり政策ではなく利害であり、それが国民党の存亡に関わる。だから国民党は、立憲党と政策の差が共産党より遥かに小さいにも関わらず、一緒にやるのが困難なのだ。

 それなら、無理な合流ではなく選挙協力などその都度話し合いをすればいい。
 ところが、やはり国民党に紛れ込んだ小沢一郎ら旧自由党の勢力が執心ということだった。これに迷惑だと言う立憲党の支持者が目立っていた。しかしマスコミが小沢一郎こそ正しいと焚きつける。自分で支持を広げられず他所に紛れ込んで周りに働きかけているだけの人たちを。

 かつて、民主党が出来たら共産党は、自民党政権より少しでもマシなら協力すると表明したが、するとマスコミが「共産党は勢力が頭打ちだから擦り寄っている」と大バッシングだった。
 また、民主党に対しても「自民党に勝つため共産党の協力を受けるから、政権交代は共産党の政権入りだ」と、自民党・公明党より先にマスコミが 否定的に大合唱だった。このため民主党は、政策が違うので共産党との協力は無いと強調した。そうせざるを得なかったのだ。
 ところが、比較にならないほど衰退した小沢一郎一派が国民党に寄生したうえで立憲党との「合流」を喚くと、マスコミが好意的である。原発のことで大きな齟齬があるのに。

 これがどういうことか、まだ気づかない人がいるのだろうか。そんな人は相当に鈍いと言わざるを得ない。 




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by ruhiginoue | 2020-01-20 04:38 | 政治 | Trackback | Comments(0)
 政治の話題で、また小沢一郎の口出しが批判されていた。政策そっちのけで政局ばかり、無責任すぎるからだ。
 ところが、これに当人だけでなく支持者たちも気づいていない。

 かつてプロ野球に大豊という選手がいた。病気で早死にしてしまったが、活躍していた時は強打者で知られた。
 しかし、王貞治の一本足打法を取り入れたところ、うまくいかなかった。これを同じチームにいたことのある落合という名打者中の名打者だった人(のちに監督)に、誤りを指摘された。ホームランキングとしての王貞治を真似してしまっているが、記録を作った時は絶頂期をとっくに過ぎているもの。実際に王貞治が打席に立っている録画を見比べると、初期と違って後の方では打撃フォームが崩れている。

 小沢一郎は父親が田中角栄の配下にいたから、田中角栄は小沢一郎にとって政治の師匠ともいうべき存在だった。
 この田中角栄は自民党の最大派閥を率い「キングメーカー」「闇将軍」と呼ばれていた。自民党が次の総理大臣をどうしようかというさい、田中角栄は影響力絶大だった。だから田中角栄のような政治家こそ最も偉いと、小沢一郎からは見えて当然だ。

盛りを過ぎた田中角栄を手本にした小沢一郎の勘違い_f0133526_10485179.jpg


 しかし田中角栄は「金脈問題」と「ロッキード事件」によって失脚したから仕方なく裏に回ったのだ。
 もともとは、田舎の庶民の出で学歴もないのに総理大臣となり「平民宰相」「今太閤」とマスコミに持ち上げられ、内閣は空前の高支持率となり、日中国交正常化を実現したり「日本列島改造論」をぶち上げたりで、これこそ彼の絶頂期だったのだ。
 それゆえ叩かれもした。日中国交正常化も日本列島改造も賛否両論だったし、この政策が不都合だったアメリカに仕組まれて失脚したという陰謀論まで説かれたほどだった。
 あとは、刑事被告人となって裁判を気にして自己保身ばかり。

 なのに小沢一郎は、矢面に立ちながら政策を推し進めるのではなく、自分は矢面に立たず裏から人を操るのが大物だと勘違いしている。これ以外にありえない態度である。
 だから、自民党にいたときは対米追従して莫大な戦費を差し出すよう決めてしまい増税を招き、そのあと喧嘩別れで野党になったらアメリカに戦争をやめろと私なら大統領を説得できると口先で見栄張るなど、常に場当たり的で無責任である。
 そして政策そっちのけで政局ばかりだから名言(迷言)を吐いた。総理大臣にするのは担ぎやすい人ということで「神輿は軽くてバカがいい」、連立は相手かまわずということで「どの女と寝てもいいじゃないか」と。この感覚だから、大きなまとまりになろうと言うのは結構だけど、優秀な人をトップにすえようではなく、自分が操りやすいように鈍い人を頭にしてしまう。だから前原が小池に騙されて党が崩壊したりと、失敗ばかりしている。

 この勘違いをしている政治家を、勘違いで偉いと思っている、あるいは悪意で応援している、そんな愚かな人たちがいるという図式である。



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by ruhiginoue | 2020-01-18 04:44 | 政治 | Trackback | Comments(0)
 政権に媚びるマスコミと芸能人の一方で、批判するマスコミと芸能人。どちらも姑息な処世術を駆使している人ばかりである。
 ただ、媚びる方はストレートだから解りやすいが、見せかけの批判をしている方は婉曲だから解りにくい。それで騙される人たちがいる。

 この婉曲を月刊誌に喩えると、『文藝春秋』を批判してはいるが、それで『世界』を読む人が増えないように、不祥事により文藝春秋社を辞めた人がやっている『Hanada』を読もうと呼びかけているようなものである。
 つまり、自民党の評判が悪くなって共産党に投票する人が増えたりしないように、内部抗争に敗れて自民党を離れた小沢一郎を応援しようと呼びかけているのだ。

「反自民」に騙されている人たち二種類_f0133526_16430145.jpg

 これに騙されている人が二種類である。
 一つは、右傾化が心配で自民党に批判的である人たち。反自民でも自民党より右派では無意味どころか余計に悪いということに気づいていない。
 もう一つは、右派なので自民党を支持してる人たち。この人たちは、反自民だが自民党より右派である勢力を贔屓しているマスコミやマスコミ人に対して「左派」や「リベラル」と勘違いして非難している。
 これらは非常に滑稽である。


 


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by ruhiginoue | 2020-01-16 05:21 | 政治 | Trackback | Comments(0)
 元自民党の国会議員で大臣も務めたことがある亀井静香氏が、安倍総理は長くやりすぎで「牛の涎のようにダラダラ」と批判していた。

 この人は高校を中退したことがあるそうで、学校を批判したら教師から退学で脅されたため、こっちから願い下げだと啖呵をきって自主退学してしまったらしい。
 それで他の高校に編入して卒業すると東京大学に進学したのだから大したものだが、高校を退学した原因は偉かった。学校を批判する文書をビラにして配布したのだった。これは勇気が要る。

 では、何を批判したのかというと、通学定期を学生割引で購入するための通学証明書を発行するさい、その高校は手数料を取ることにしたから、交通機関が公共性から利益を減らして通勤・通学の定期を割引にしているのに、そこにつけこんで金を取るなんてとんでもない、ということだった。
 もっともな批判であり、しかしそう思っていても声を上げない生徒ばかりの中で行動したのだから、さすが政治家になる人だと感心べきことである。

亀井静香氏と通学定期と高校の思い出_f0133526_10244155.jpg

 だいたいの学校では、学生証に定期券購入の記録をつけるようになっていて、そこに交通機関が日付のスタンプを押して、別人が購入するなどの不正を防ぐようになっている。
 そうなっておらず、いちいち通学証明書を発行してもらわないといけないようになっている学校がある。自分の通っていた高校もそうだった。
 ただ、公立学校だったので発行に金を取ることはしなかった。学割は通学定期以外でもあるが、証明書の申請にいちいち担任か学年主任の認印が要るようにすることで、親戚のところに行くなどする他にどこへ行くか監視するのが目的だった。なんとも嫌らしい。

 これを不快がる生徒はいたが、自分を含めて圧倒的に少数派だった。多数派は、まず鈍感で意識しない人がほとんどで、次に多いのは面倒くさいし嫌らしいと思ってもあきらめている人、という割合だった。
 ここで亀井氏のように政治家になるような人だったら、意識するし行動もする可能性があるだろうが、そのうえ実際にそうなるのは、やはり退学したら他の学校に行けるからである。
 おそらく亀井氏の親は文句を言っただろうが、結局は認めてくれたのだろう。だから、そういう背景があってこそだ。この差は大きい。



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by ruhiginoue | 2020-01-04 05:05 | 政治 | Trackback | Comments(0)
 拉致問題に対して、生存者の情報を隠匿しているなど安倍総理の悪辣な対応が露呈している。
 前は、小泉総理が外交の目玉として解決しようとしていたけれど、米国が横槍を入れてきて北朝鮮が態度を硬化させ停滞してしまった。
 だから、どうせ解決しないのだから利用してやれと、安倍総理は考えていたはずだ。

 この経緯について、あのデヴィ夫人が、亡き夫のコネを使って訪朝して騒ぎになった時にブログで説明していた。
 そして、安倍総理に好都合な報道ばかりだから国民は知らないのだと指摘したうえで、どうか「マスゴミ」を信じないでと述べていた。

 そのマスゴミの最たるテレビで、この当時、国会議員だった森田健作は「ここまで進展したのは米国のお陰なんです!」と力説していた。一緒に映画の井筒監督らが出ていたけれど、それら他の人たちが何も言えないようにしているかのように、森田健作は顔面を力ませ語気を荒げていた。
 ひどいデタラメであるが、よくあることだ。政治に関心なんか無いのに有るふりをして政治家センセイになりたがる人たちは、とにかく対米従属してれば良いとしか思ってないものだ。
 それだけ日本が属国であるのだけれど、ここで森田健作も含めた連中が「保守派」とか「愛国者」を名乗っていられるのだから、植民地の日本はまさにアホの楽園だ。

 もともと森田健作は、政治のことを何も知らないし、これっぽっちの関心すら無い男である。
 かつて『笑っていいとも』のワンコーナーに出ていたから、タモリに軽薄な口調を真似されて笑いものにされていたが、俳優としてセリフを喋っているときは、そんな口調ではない。つまり本当は軽薄で、そうでないのは演技である。
 そして政権放送や選挙演説では真摯そうに話す。つまり演技である。

 だから、騙された人たちの投票で当選すると、仕事は怠けているし、政治に関わる勉強を後付けでやることもない。
 この人、なにも知らないのかと呆れられていたが、何もかも解っていそうな顔は作る。特に演技派でなくても、いちおう芸人だから。

拉致問題で安倍晋三と森田健作それぞれのデタラメ_f0133526_10542101.jpg

 これが、東京の大田区では通用しなくなり、千葉県に落ち延びて知事になって、なんとかやり過ごしてきたが、ついに自然災害のさい怠け者ぶりと無能者ぶりを発揮したのだ。

 こうなると、「騙されたほうも悪い」という話になる。



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by ruhiginoue | 2020-01-02 05:24 | 政治 | Trackback | Comments(3)
 かつて、田中角栄の元秘書が売りの政治評論家=早坂茂三は「都会で揃いのTシャツ着た若者たちが新党の選挙運動してるが、田舎では通用しない」と言っていたが、たしかに田舎では選挙事務所で賄いのオバちゃんたちの割烹着姿だった。その感覚だから政府主催の行事に選挙区の人たちを招待するのだろう。これでは買収だと問題になっても、おそらく田舎の人たちはピンとこないはずだ。

枝野幸男がその気もないのに神社に参拝するわけ_f0133526_12013495.jpg

 その早坂が言う「新党」のブームから政界入りしたのは枝野幸男であった。
 彼について、知り合いの地方議員の女性が、すごい右寄りだと毛嫌いしていたけれど、そんなことは彼の言動から感じられなかった。
 これは、枝野という人は保守としても右寄りだが、田舎の保守と違って洗練された言動をしていたからだろう。

 同じ「保守王国」でも群馬と違って埼玉は「ベッドタウン」化で「埼玉都民」が増えたが、そこの出の枝野幸男は、しかしまだ田舎者は多いと思っているはずだ。
 だから「田舎で商売するなら本気でなくても事務所に神棚を」の感覚で神社に参拝して見せるのだろう。無駄なのに。そういうことは各地の支部に任せた方がいい。
 このあたり、枝野という政治家には埼玉の限界が見える。やはり埼玉にいると視野が狭くなって、他のもっと田舎の地方にいるより判断力が鈍るのだ。



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by ruhiginoue | 2019-12-20 04:47 | 政治 | Trackback | Comments(0)
 これだけ内閣が不正ばかりなのに、自民党が横暴を続けられている。
 この主要な原因として小選挙区制がある。これは周知のとおり。
 
 ところが、だから「中選挙区制に戻してほしい」「日本では、中選挙区制の方が民意を適正に反映させていた」「小選挙区制は死票が多過ぎる」「死票が多いと、少数派の意見が埋没・圧殺されやすい」と言う人たちがいて、これは当然の意見だが、なぜか小選挙区制度になってしまった原因については、認識していない人が多いようだ。

 もともと小選挙区制は改憲のために意図されていた。だから危険であると指摘され、「小選挙区制の陰謀」というドキュメンタリー映画まであったほどだ。

 ところが、これを否定するための宣伝が、マスコミ特にテレビ特にテレビ朝日で行われた。
 この死票が多いという指摘に対して、テレビ朝日の『ニュースステーション』は、当時駒沢大学の助教授だった福岡政行という「政治学者」が、野党は「死議席」なのだから存在が無駄で、排除する小選挙区制は優れている、と執拗に主張していた。

 要するに、野党は福祉とか平和とかいう愚かな有権者の無意味で有害な意志を受けて支持されているのだから排除すべきということだった。この排除が正しい証拠に、そういう馬鹿な有権者はどんどん減っていて、そうなったのも日本は世界に冠たる大国なのだからで、外国に戦争をしに行っても当たり前だし豊かすぎて福祉など要らないのだ。


自民党の横暴はテレビ朝日の陰謀によるもの_f0133526_12140124.jpg

 こうした、当時の小沢一郎シンパ番組の世論操作による、今の惨状なのだ。
 それを知らない俄かな政治好きが、まだ小沢一郎を支持したり、田原総一朗や久米宏がリベラルだと信じていたりしているのである。




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by ruhiginoue | 2019-12-19 04:54 | 政治 | Trackback | Comments(0)
 中曽根総理の次は竹下総理だったが、竹下総理は総理を辞めて一国会議員になってしばらくしたら国会に出て来なくなってしまったうえ人前に姿を見せなくなった。
 この時、竹下もと総理は病気で入院し、身体が動かせなくなりオムツして寝ていると言われていた。
 このため国会で問題になった。もう総理大臣ではなくなったけれど、まだ国会議員なのだから公人には変わりなく、病欠なら無断ではいけない、と。

 そうしたら、竹下もと総理は記者会見を開き、健康上の事情で引退すると表明した。
 しかし自分は出て来なくて、病室で話した録音を再生していた。しばらくしたら死去したと報じられた。 

 その後、宇野もと総理(中曽根派)は突然の訃報で、ガンだった。橋本もと総理は心臓の手術をし、良くならず死去した。小渕総理は在職中に脳梗塞で倒れ意識不明の重体の後に死去した。
 こうした元総理らと違い、元気だった宮澤もと総理は、しかし八十歳台になったので後世に譲ろうと引退。
 ところが中曽根もと総理はもっと元気だったので引退したくないと頑張り、安倍総理(当時は総理ではなかった)が「ご意見番」的な地位を作るからと提案したが説得は失敗。

中曽根総理の後の総理たちは重病で死去が目立った_f0133526_11571544.jpg

 これに業を煮やした小泉もと総理が、もう比例名簿に載せないと通告。選挙区でドブ板を踏むのはシンドイというかキツイ年齢の中曽根もと総理は仕方なく引退する。
 この時に記者会見した中曽根もと総理は、竹下もと総理と違って自分でちゃんと会見した。もうじき八十五歳にしては顔色がよくて元気そうだった。そして「いきなりやってきて『あなたは歳なんだから辞めてください』とは、なんと非礼な」と、すごい形相で小泉もと総理に怒っていた。

 しかし、中曽根もと総理は、とっくに息子に後を継がせて仕事のほとんどをやらせているのだから、国会議員をしてなくても良かった。なのに選挙運動もしないで当選していたから自民党で問題になっていたのだ。
 こんなことがあったから、小泉もと総理も元気だけど、中曽根もと総理に言った以上、息子に後を継がせたからスパッと引退することにして「あとは進次郎に」ということだった。

 その進次郎は、政治の仕事ではなく「デキコン」で話題になるなど「芸能人じゃあるまいし」と言われている。
 まったく、困ったものである。



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by ruhiginoue | 2019-12-18 04:53 | 政治 | Trackback | Comments(0)
 先日、池辺晋一郎のFM番組で、朝比奈隆が指揮した録音を放送した。八十歳台の後半になってベートーヴェンの交響曲第七番をノリノリで演奏していた。
 かつて朝比奈隆は、巨匠の指揮者たちが高齢になり座って指揮しているので、椅子は要るかと問われると「椅子は使わない。指揮は立ってすること。立って居られなくなったら引退すべき」と言い、93歳で老衰死する直前まで現役のうえ立って指揮した。
 だから、普通は新しい録音の方が技術の進歩で音質は良いけれど指揮者が高齢で元気が無いから残念なものだが、朝比奈隆は新しい演奏のほうが音質が良いうえ元気だから人気がある。

指揮台に立てない指揮者とドブ板を踏めない政治家は引退_f0133526_11024156.jpg


 やはり百歳を超えて老衰で死去するまで病気をしなかった中曾根康弘もと総理は、息子に後を継がせているのに国会議員を続けていると批判されたが、選挙区で当選しているうちは「まだやっているのか」とは言われても「辞めろ」とまでは言われなかった。
 しかしドブ板踏んでの選挙運動は体力的に無理だからと比例で当選するようになってから自民党内で問題になった。もとは選挙区で当選できるのに譲るからと比例名簿一位にしてもらったのだが、その後は選挙区で「立候補しました投票よろしく」と言って回れなくなったのだから。
 しかし引退を拒む中曾根康弘もと総理に、業を煮やした小泉もと総理は比例名簿に載せないと通告した。それは気が重かったと小泉もと総理は語っていた。
 これで中曾根康弘もと総理は記者会見を開いて引退を表明したが、そのさいの怒っている様子が話題になった。顔面をひきつらせて目を潤ませ唇を震わせながら「いきなり訪ねて来て、歳なのだから辞めてくださいとは、なんと非礼な」と。これをテレビで見て皆が「ああ、小泉さん、言っちゃったんだな」と思ったものだった。
 
 よくダニー=ケイがやっていた指揮者に扮するギャグで「とっくに引退すべきだった巨匠」というのがあり、足元がおぼつかないのに指揮台に上がろうとする仕草で爆笑させていたが、政治家も指揮者も歳とって引退を渋る人がいる。
 そこで、辞め時の目安は、立っていられるかだろう。指揮台で立っていられない、選挙区でドブ板を踏めない、ならば引退で、そうでなければ歳をとっても現役を続ければいいのではないか。

 そして、よく人を見ていると感じるのだが、若くても立っているのが苦手な人は体力と気力が乏しい。



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by ruhiginoue | 2019-12-12 04:58 | 政治 | Trackback | Comments(0)
 先日、経済協力開発機構(OECD)が、世界79カ国・地域の15歳約60万人の生徒を対象に2018年に行った学習到達度調査(PISA)の結果を公表したら、日本は「読解力」15位で、前回15年の調査だと8位であったから、後退ということだと報じられた。

日本人の読解力を損なうのは忖度_f0133526_10361441.jpg


 これは、大事な書類をシュレッダーにかけてしまうなど記述を粗末にしている風潮の影響だろう。
 もともと日本では、正確な記述と正確な読解は軽んじられきた。学校でも、正確に読解するより、相手がエライ人なら、書き損じていたとしてもヘタな作文でも忖度して意を汲んで〜ってなことばっかりやらされる。
 それで、責任回避のためにわざとあやふやに書くことも横行している。このうえで意を汲ませて、問題が起きたら、勝手な解釈をした方が悪いのだと言って、立場の弱い者に責任を押し付ける。

 これがさらに程度の低い話になる。
 例えば、かつて古森という産経記者が月刊誌『正論』で曽野綾子を批判してたけど、それは彼女が自分の書いたことに賛成しない者は国語力がないと言って怒るからワガママにも程がある、ということがあった。
 そんな意味で書いたのではないと怒ってみたところで、そんな意味にしかならないのは文理解釈からして明らかだ、という指摘をされても、曽野綾子のようなワガママお嬢様育ちには理解できない。この人は、もともと何かにつけてすべてそうだった。
 そしたら、迎合する人ばかり周りに侍らせて自己満足しているうちに身内からも批判されたということだ。
 このような、育ちがいいようでいて悪い人のワガママという低い程度のことが、政府でも市役所や裁判所などにも浸透し続けてきたのだ。コネ社会と金次第学歴社会の影響だ。

 これが色々な弊害をもたらしていて、その一つに読解力の低下がある。



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by ruhiginoue | 2019-12-10 05:29 | 政治 | Trackback | Comments(0)