井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue

カテゴリ:政治( 674 )

 「建国記念の日」とは建国の日を記念したのではなく記念した日という意味だから、屁理屈ともいうべき祝日である。戦前、初代天皇が即位した日を「紀元節」として祝日としたが、この初代天皇は実在しないし、即位した日がいつなのかも暦法が何だったのか不明なのだから現代の暦に換算して2月11日という話はありえず要するに捏造であった。
 また、近代国家とは実定法秩序の確立が条件であるから、これが日本の場合だと最初は律令制度を敷いた時である。
 それなのに「紀元節」を強引に戦後も祝日とするため、建国の記念をする日ではなく戦前に記念した日ということで「建国記念日」ではなく「建国記念の日」としたわけだ。

 ところで、その神武天皇は神話の人物であるが、これを勘違いして、イエス=キリストだってあり得ないから同じだと言う人がいる。しかしあり得ないのは死後復活など宗教的な伝説の部分であって、歴史の中の人物としては実在したというのが定説である。これは旧ソ連が唯物史観によって編纂した歴史でも実在の人物と認定されている。対して神武天皇は存在そのものが神話であるから、まったく異なる。

 そういえば、フィリップKディックの短編小説『ペリーセモリがいなかったら』について作者は「カールマルクスもどこか三文作家が創造した実在しない人物かもしれない」という発想から書いたと述べていたが、『資本論』のような大著は集団で調査したり書いたりしたものとしか思えないから、カールマルクスとはその集団のペンネームだったのではないかと言う推測は昔からあった。
 ちょうど、よくテレビで東映の作品は「原作・八手三郎」と出てくるように。これを子供のころ実在の作家か漫画家だと思っていた人は少なくない。

 しかし著作者がどうだったのかということは、歴史上の人物がどうたったのかということとは異なるし、それすら問題ではなく、初代天皇の実在ということより建国が問題なのだ。仮に神武天皇が実在して2月11日に即位したのが史実だとしても、それは建国の意味にならない。あくまで初代天皇即位の日である。建国とは実定法秩序の確立であるからだ。
 要するに、日本では昔から今にいたるまで国とは何かということが理解されていないのだ。とても遅れた社会である。




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by ruhiginoue | 2018-02-12 18:19 | 政治 | Comments(4)
 自民党の杉田水脈・衆議院議員のツイートが失笑されていた。
 「仲良くするだけが『外交』ではありません。将来を考えるにはまずは過去を見ないといけません。今の日本があるのは、命を投げ打って守ってくださった先人達がいるからです。」
 では過去を見ると、反対する国民を弾圧して戦争を仕掛け、負けたら敵国に寝返り命乞いし傀儡となり、これに抗議する国民を弾圧した、という人の孫が今の総理大臣で、そんな爺ちゃんを尊敬していると言って同じことを推進してるのだが、そんな人の下にいて恥ずかしくないのだろうか。

 これで思い出すのはポーランドの映画『鉄の男』だ。戦後ポーランドで宗主国ソビエト連邦の傀儡政権に反対する人たちを弾圧する当局の男は、なにかにつけてヒッヒッヒッと嫌らしく卑屈に笑って残忍な行為をするが、こういう立場に身を置いてこういう行動をとる人とは、もともと自分が弱いものだから、目の前で勇気がある人を見ると生意気に見えて嫉妬し、その人が対立する強者に媚びて嫌がらせをするものだ。こんな憎たらしい奴は学校にも職場にもいる。みんな見かけたことあるだろう。

 こうした無様な敗戦国・従属国であればこそ有難がられていたのが、舛添要一もと東京都知事もと厚生労働大臣である。
 「名護市長選、3000票近い差がつきそうだ。この結果について、いま沖縄の仲間たちに電話してみた。やはり、米軍基地反対ばかりで、経済や社会保障への取り組みが軽視されたことが市民の不満を生み、勝敗を決したようだ。」
 こんなウソをツイートしていたので、非難轟轟である。

 まず、現職市長は基地反対ばかりだったというのが事実に反している。稲嶺市政は経済政策に関しては評価が高い。よくここまでやったと言われるほど安定していた。だからこそ自信をもって基地に反対できたのだ。
 これについては大手メディアも批判されている。基地反対か経済振興かという対立軸を垂れ流していたが、沖縄の経済発展にとって基地が最大の阻害要因であることは基地反対の立場の人だけでなく沖縄の経済界でも常識である。
 また、いくら基地反対の意志を示そうと、政府は頑として方針を見直さず、再編交付金停止など金にもの言わせて威圧を繰り返したのが実態である。これに市民は懐柔されたとか買収されたとかいうより疲弊していた。それで諦めてしまったと言う地元の人がいることは、前からよく知られていて報道でも取り上げられている。

 だいたい、舛添要一が沖縄に電話で問い合わせたというのはネタだろう。いったい何人にかけたのかとツッコミしたくなるが、それ以前に、もともと彼には「基地反対ばかりで経済政策が無かったからだ」というテンプレートがあって、そこに当て嵌めるつもりだったはずだ。紋切り型とかステロタイプとかいうべき模範解答が用意されていて、硬直した思考と発言しかできない。ここに彼の特色と限界がある。受験秀才でしかなく思考力は虚弱なのだ。

 こんな人を、自殺した西部邁とともに保守派の論客として売り出して、中身はお粗末なのに見識あるかのように見せかけたのが悪名高い『朝まで生テレビ』である。
 ここで東京大学の助教授だった当時の舛添要一は、神奈川県の米軍住宅問題で反対派が選挙で勝ったのに「反対するならそこを独立国にしないといけない」と荒唐無稽なことを言い、こんなのが東大の政治学者かと呆れさせた。そこから今も進歩していないのだ。

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 ところで、この神奈川県米軍住宅問題で反対派の市長を追い落とそうとして「不倫」をしたと大騒ぎしたのが他でもない週刊文春であった。このアジビラ的な政権へつらい記事は効果なく選挙には影響しなかったが、いま小室哲哉のことでヒンシュクを買っている週刊文春も舛添要一と同様に相変わらずなのだ。
 
 こんなのが幅を利かせているのだから、日本は衰退のうえ嫌らしい社会になって当然なのである。



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by ruhiginoue | 2018-02-06 12:31 | 政治 | Comments(1)
 沖縄県名護市長選挙で自民党の基地容認側が当選した。
 期日前投票が莫大で、出口調査とは逆の結果になった。こうなると組織票の影響が考えられる。前回は自主投票だった公明党が今回は自民系を推薦し、支持母体である創価学会の原田会長が現地入りしてまでしていたのだから、組織票の勢力からすれば自民系が勝って当然という指摘もされている。

 もともと沖縄は宗教団体の組織率が高い地域性があり、いろいろな宗教団体が進出し根付いている。特に創価学会はかなり幅を利かせていて、離島になると買い物しようにも創価学会員の店しかないところが目立つ。みんな信仰というより組織からの恩恵を受けたがっているし、そもそも宗教とは自ら考えるのではなく上からの押し付けに従うものだ。

 また、この選挙で最大の争点は辺野古基地問題であった。小泉進次郎が反復して訪問し、そのさい小泉進次郎来るの顔写真入りポスターが、基地反対運動の看板の上から圧殺するかのように貼られていたことも話題だった。なるほど「蛙の子は蛙」で、宗主国様のため属国の傀儡酋長としての仕事を熱心にこなしたのだ。

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 なのに、ここで自公は徹底的にこの問題を避け、ひたすら争点について触れないという戦術であった。こういうのをマスコミは「争点隠し」と呼ぶけれど、違うだろう。
 たしかに、争点で不利ならこれを隠すというのは常套手段であり、この戦術が功を奏することも珍しくない。地方だけでなく国政選挙でも同様である。しかし、大体はとうてい隠せない大きな争点である。それを空々しく隠すのはなぜか。そしてこれが普通なら反感を持たれるはずなのに功を奏するのはなぜか。

 この選挙について、自民党の山田宏参議院議員は「激戦です。 沖縄を反日グループから取り戻す大事な選挙。11月の沖縄県知事選や那覇市長選を控え、名護市長選挙のとぐちさんの勝利は極めて大事です。名護市の方に一言を!」とツイートし、まるでネトウヨ、それどころかテロの赤報隊だと批判が起きた。
 そして新潟県の米山隆一知事は「私はどちらの味方でもないのですが、物には言いようがあると思います。方向はお互い真逆かもしれませんが、どちらもそれぞれに国を思っての事でしょう。自分の思う以外の方向を目指す人を『反日グループ』などと断じて恥じない方には、正直辟易とします。民主主義を何だと思っておられるのでしょうか」とツイッターで批判した。

 しかし、この山田宏参議院議員は、議員ともあろう者がその立場を忘れて下品な言葉使いをしただけ、とは考えられない。そんなバカでは務まらない。
 はっきり言って自民党の目的は民主主義の破壊である。非常識だから「辟易」という水準のことではない。街では「反日」とか「赤報隊支持」「殺せ」などの絶叫が野放し状態で、これらに抗議しようとすると警察に制止される、なんてことが横行している。だから、みんな怖くて萎縮してしまう。
 そこを狙ってかかる罵声を浴びせたのだ。脅しと威圧により意図する方向へと結果を誘導する企みだ。だから、単なる下品や非常識ではないのだ。

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 そして名護市長選である。不利なら「争点隠し」するのは常套手段とはいえ、もはや隠せない大きな争点である。なのに空々しくシカトとハグラカシするのは「触らぬ神に祟りなし」だぞ、という無言の脅しなのだ。
 だから沖縄の米軍基地問題など特にそうだけど、選挙で自民党は肝心な問題で不利になると議論や論争をしないことによって勝つわけである。これは「逃げるが勝ち」ではなく、逆に威圧して勝っているのだ。

 こうした構造を見据えて対応しないと本質を見誤ってしまうだろう。
 もうひとつ大事なことは、そもそも戦後、米軍関係の問題が争点の選挙で反対派が勝つことは珍しく、勝っても阻止はできないものだった。情けない恥な日本政府だがアメリカに媚びてのことだから当然だ。それで諦めてしまう人が多いということ。
 もともと、そうなんだから簡単でなくて当たり前。これはムダやダメなのとは違う。



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by ruhiginoue | 2018-02-05 12:49 | 政治 | Comments(5)
 死去した野中広務について、死んだからと美化されすぎだという指摘がある。
 晩年の彼は、自らの体験から戦争と差別を忌み嫌う言動をしていたけれど、そればかりに注目して、彼が政治家として何をしてきたかを無視しているというわけだ。
 たしかに野中広務という政治家は、差別される地域の出身であったため、差別のない社会にすることが政治家としての第一の目標であると言っていたし、世代的に戦争に駆り出されそうなギリギリであったから戦争が少し長引いていたら死んでいたと言い、戦争を批判して平和憲法を変えてはならないと説いていた。

 しかし、政治家を引退する前の彼は自民党の中枢で国家主義的な政策を推進してきた。
 実際に彼が「影の総理」とまでいわれるほど自民党内で実力者だった絶頂期に、国旗国歌法、盗聴法、周辺事態法が成立しているし、自民党と公明党が連立を組んださいも彼は主導的立場であった。
 このあたりは政治に詳しい人たちがすでに色々と指摘しているので、これ以上の説明はするまでもないだろう。

 ただ美輪明宏にみられるとおり、反戦や反差別への想いが自らの体験に基づいているものだから本物だとしても、根性がファシストである人は珍しくない。
 長崎で被爆し、同性愛者で、それゆえ戦争を批判し差別を憎む言動は本心であること疑いようもないが、オカルト主義者の自称霊能者で、226事件の将校の霊が背後にいると言って三島由紀夫に狂気の行動を焚き付けたり、問答無用の強権だけが社会の秩序を保てるのだからお上に逆らう者は子供でも情け容赦なく皆殺しにしてやるべきだと言ったり。
 これは、どんなに体験による影響があっても生まれつきの性格は変わらず、それによって矛盾が生じても気づかない、ということだろう。

 あと、野中広務という人については、性格的なことに加えて社会の中にみられる構造的な問題でもあり、これを劇画『カムイ伝』の横目みたいだという指摘もある。出自が虐げられている側であっても否むしろそうであるから権力側に付く人がいるもので、昔からそんな人によって支配が補完されている、ということだ。
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 そして横目は「よくも私の支配を破ったな」と斬りかかるがカムイの霞切りに返り討ちとなり瀕死の重傷を負う。
 しかし野中広務は加藤らの反乱を切り崩しで失敗させたのだ。




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by ruhiginoue | 2018-01-30 12:49 | 政治 | Comments(2)
 日本維新の会の松井一郎代表は24日の定例記者会見において、ツイッターに投稿した内容で名誉を傷つけられたとして新潟県の米山隆一知事に550万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしたことについて質問されると、「裁判ではっきりしたい」「謝罪してくれればいいんですよ」「誤解だと言うならまず謝罪すべきなのに言い訳ばかり」と述べた。

 これは、松井代表のことではないのに、そうであると誤解を招く記述をしたということらしい。

 これに対して米山知事はツイッターで「1.私は直後のツイートで『文章上分かりづらかったなら恐縮です』として謝罪しています。2.松井知事代理人は和解の申し入れの際、まず謝罪ではなく金銭の支払いを求めておられます。あまり事実に反することをいわないで頂きたいと存じます」と反論した。

 もともとツイッターの記述では取違えや誤解がよく生じるもので、それなら補足や訂正をして、迷惑をかけたり、かけそうになったりしたら、関わる者に詫びたり謝ったりするのは当然であるし、それでだいたい済む。
 まだ許せないというなら話は別だが、謝罪したのにしていないと非難するのは奇妙なことだ。謝り方が足りないとか方法に不満だということなら、そう言わなければならない。今の段階では松井代表の言い分が不可解である。

 ところで、これは自分の体験だが、前に天文学者と称する人のアカウントが、その専門とは違う分野のことで誰を指しているのか不明確な状態でデタラメだと非難していて、こちらにリプが来る形になっていたので、その部分だけ見た人のうちある程度の割合で誤解しそうだから、こんなことをするのは、ツイッターの扱い方を知らないのか、いい加減なのか、悪意なのか、原因は不明だがとにかく誤解させる記述はしないように申し入れた。
 するとその人は、文句があったら裁判に訴えればいいとか、ずいぶんと横柄な反応だった。そのデタラメというのは、あくまでその人の見解だから、そうでないと思う人もいる以上、客観的な事実ではなく、そうなると、原因となった事実はあるので訴訟で糾弾することはできるけれど、対費用効果など色々と考えると難があるし、なにより相手が無名すぎて意義が乏しいという結論となった。

 これと併せて考えると、松井代表が米山知事をあえて訴えたのは、話題づくりのための政治的な効果を狙っている、というのが最も考えやすい。
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by ruhiginoue | 2018-01-26 19:15 | 政治 | Comments(1)
 知り合いにレーニンという名の人がいて、発音に漢字を当てているそうだ。そして、よく「本名です」と自己紹介している。
 そのさい「ヨシフという人もいるよね」と言ったら、居合わせている人は笑う。
 このヨシフとは有田芳生という今は議員の人である。この人の父親がスターリンにあやかって名付けたらしい。ヨシオかと思っていた人も少なくないだろう。自分もその一人である。

 この人は先日、深刻な被害が世界的に問題となっている予防接種について、「感情的反発」ではなく「科学的検証」を主張した。それで、どう調べたりしたのかという話ではなく、業界の提灯持ちであることを指摘される人の話を鵜呑みにして受け売りし、自らは何も検証せず、当然にして事実誤認があった。
 この発言について、被害の問題に取り組む議員たちから批判や提言があったけれど、有田芳生議員は誠意ある対応をせず侮辱的な反発をした。だから、非難轟轟であった。

 この件では有田芳生議員の他にも同類がいて、やはりという人もいれば、意外だと驚かれる人もいる。
 これは要するに、もともと「感情的な大衆」を見下す性癖を持つ人たちが流されてしまったということであり、その点を見極めるリトマス試験紙的な反応の観察対象だ。

 そして、有田芳生議員が日本共産党員として勤務していた当時の同党系列出版社が、まさに薬害と同様に原発などでもこの調子で、この大衆を見下す態度のとばっちりで同党は市民の支持を大きく損なっていた。
 この問題について、同党の議員や長年の党員たちに話を聴いてみると、こんな方針ではないと否定する。しかし同社が発行する雑誌の中の一部には目立つことである。

 これについては、かつてチェルノブイリ原発事故とのからみで朝日新聞とその系列誌が取り上げ、これに様々な反響あった。詳しくは拙書『朝日新聞の逆襲』における原発報道の項目で述べているから、そちらを参照していただきたい。

 ところで問題は有田芳生議員である。
 そのさらに少し前に問題になったことだが、来日した外国の代表者をもてなす晩餐会を日本政府が催すと、全会一致で迎えるものだったのに、安倍内閣はトランプ大統領を迎えての晩餐会に野党の議員を招かなかったから野党側から反発があり、共産党の志位委員長も抗議していた。
 これに対してネトウヨ類が、共産党は反米のくせにと非難していた。そうではない。イスラム革命イランや北部朝鮮国のような対決姿勢ではなく、外交によって従属と軍事同盟の対米関係を改善するためには、野党外交が必要不可欠ということである。

 ところが、昔の党員でとっくに追放されている有田芳生議員は、今では別の党に所属しているのに、この外交を訴える志位委員長を批判し、なぜならそんなこと無用だからと言い、しかも有田芳生議員が党員だったころ共産党の代表だった人の名を出し、宮本顕治だったらそんなことしないとまで言ってのけた。

 つまり有田芳生議員は、単純に反米に凝り固まり絶縁とか没交渉でよいと言い放ち、昔の古い共産党員体質を今もまだ維持していることを露呈させた、ということである。
 こうなると、有田芳生議員がネット上などでわざと「ヨシフ」とカタカナ書きで皮肉られているのも、たんなるネトウヨ的な嫌がらせだけではなく、実質が伴っていると言わざるを得ない。


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by ruhiginoue | 2018-01-20 13:25 | 政治 | Comments(3)
 群馬県で85歳の男性が自動車の暴走運転をして大事故を起こしたことから、高齢者の危険運転がまた問題になっている。
 もともと、高齢者が周囲の忠告を聞かずに運転をして事故を起こしたことは多くあり、その犠牲者のなかにしばしば若い人や子どもがいる。だから、棺桶に片足を突っ込んでいるような年寄りが前途洋々の若い人の命を奪っているとして怒りがまき起こるのだ。

 そして今回の事件でも、もともと加害者の男性は運転すると車体を擦るなどを何度も繰り返しているため、家族から運転をやめるように言われ免許証も返すよう促されていたが聞かず、無職だから通勤するわけでもないのに自動車を運転したがり、家族の目を盗んで自動車で外出し、対向車と擦ったり塀にぶつけたりしたうえで登校中の女子高校生二人を相次いで跳ね飛ばして意識不明の重体にしたうえ、信号待ちの自動車に衝突して運転手に負傷させてやっと停止し、警察に逮捕されると「わからない」とか「気が付いたら事故になっていた」とか、とんでもない話をしていると報じられている。

 この、やめろと言われているのに聞かない群馬県の老人といえば中曾根康弘もと総理大臣である。自民党で終身比例名簿一位はもう終わりにして引退してほしいと言われても頑として拒否し、議員ではなく党の名誉職にと安倍(現総理)に提案されても受けつけず、これに業を煮やした小泉純一郎もと総理が、もう歳なんだから辞めてくれとストレートに言ったものだから中曾根もと総理は激怒した。
 そして記者会見を開き、目を潤ませながら血走らせたうえ唇を震わせて「なんと非礼な」「歳をとっても若い人の何倍も頑張っている人だっている」などと怒りをぶちまけて、自分もそうだと言うことだった。当時84歳だった。
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 このように、やめろと言われてもやめない人がいるのだが、しかし自動車に依存している社会にも問題がある。特に群馬は車社会で、一家族に複数台の自動車保有が普通のことだ。保有率などよく全国一になっている。
 そして高齢者は運転免許を返還すると、公共交通機関が貧弱なので何かと不便になる。

 そんな群馬県から出た中曾根総理は、国鉄分割民営化によって野党を支持する労働運動を潰し、これにより55年体制を終わらせたと誇った。そうした政治的意図とともに、国の財産を切り売りすることにも批判と反対が巻き起こっていたが、この問題に対して多くの群馬県民が「これからはモータリゼーションの時代だ」「もう公共交通機関など無用だ」「われわれは都会の者とは違う」と言っていた。

 そして都市部では違法駐車と交通渋滞が大変なことになり、またイラクなど産油国で戦争になったり、環境破壊が取りざたされたりで、自動車の増えすぎが問題となり、高齢化社会による交通弱者の大発生も深刻だ。

 しかし、さらにリクルート疑獄事件で渦中の人となった中曾根もと総理は、群馬県で「東京のマスコミから悪者にされている」などと強調し、それを聞いたいかにも地元という年配の人たちが同情して涙ぐみ、この見事な泣き落とし作戦によって再選している。
 これと似たようなことは買収とその証拠隠滅でパソコンにドリルで穴をあけた小渕もと総理の娘が、やはり泣き落とし選挙演説すると、いかにも地元の人という感じの人たちが「がんばってね」と励まして、やはり再選である。

 ついに、そんな群馬で老人が暴走し若い人が犠牲になった。
 さらに中曾根もと総理の作戦もあって野党は壊滅し、その悲願である改憲が実現して老人が戦争を起こして若者たちがバンバン死ぬ日本ということである。群馬県だけの因果応報という話ではすまないのだ。




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by ruhiginoue | 2018-01-11 08:30 | 政治 | Comments(5)
 今月に入ってから、自民支部の忘年会で議員同士の喧嘩があり山口県議が下関市議に骨折の重傷を負わす事件があったと報道された。
 このとき両者とも酒を飲んでいたそうで、そのさい山口県議が下関市議から「おまえ」とよびかけられて怒り、ネクタイをつかんで転倒させ足首の骨折をさせてしまったということだ。
 また、両者はどちらも自民党だが、地元の選挙で別の候補を応援して対立してもいたそうだ。

 この件で山口県議は、負傷させたことは自分に非があるので謝罪すると表明し、また負傷させられた下関市議は、治療費を支払うなど正当な対応をしてくれたら刑事で告訴するなどはしないと表明しているらしい。
 山口県議は44歳で、下関市議は69歳ということだから、山口県議は25歳年上の人というより絶対的な年齢からすると年寄りというべき相手から失礼な口をきかれて怒ってしまったということだ。

 最近は失礼な老人が多くて頭にくるという人は多いが、しかし相手は年寄りだから喧嘩して手を出すなどしてはケガさせたり死んだりがあるし、だから口で言ったら良いかというと老人は鈍感だから何を言われようと平気で、これは感覚が鈍くなった老人が入浴でやけどしても気づかないのと同じだから、そうなるとどんな無礼に対しても我慢するしかない。それをいいことに老人の失礼と非常識はエスカレートする。
 
 さて、どうしたらいいだろうか。




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by ruhiginoue | 2017-12-19 17:31 | 政治 | Comments(0)
 「志位さん 晩餐会などに招かれなくてもいいんじゃないですか。孤高の精神で闘うこと。宮本顕治さんならそうしたと思います。黙して毅然と対処することです。」
 これは有田芳生議員のツイートである。
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 これに対して共産党員たちが、意見するなら共産党に戻ってくればいいと言っていた。有田議員は共産党員だったけれど党の規律に違反したからと除籍されたが、国会議員となったのだから戻りたいと言えば歓迎されるということだろうか。それとも自ら離党したと勘違いしているのだろうか。そのあたりはわからないが。
 この有田議員除籍の原因とされる本は図書館で読んだ。かなり前のことで、当時住んでいた世田谷区の自宅近くにある図書館だった。本は外部から共産党に意見する内容で、これに関与したことが党の規律に違反とされ、同氏にとっては不満だったらしい。

 それはともかく晩餐会の件は、有田芳生議員が問題の所在を解っていないということだ。外国から来賓があって政府が会を催し、なので党は関係ないから超党派でもてなしているのだが、それなのに安倍政権は野党をのけ者にしていて、外交に悪影響が指摘されているのだから。
 また、この件で産経は、共産党は安保破棄を標榜しているくせに北米合州国の歓迎会なんて出なくていいと非難めいたこと書いているけど、そのことで共産党は、北部朝鮮共和国やイランなどのように対立するのではなく穏便に軍事同盟関係の解消を目指すということなのだから、合州国大統領のもてなしに政府が主催する会へ共産党が参加するのは重要なことである。

 にもかかわらず、このように有田議員が志位・現共産党執行部委員長に対し、同党の宮本・大昔代表を引き合いに出し、古めかしい孤立主義を今さら開陳する様子を見せつけられると、有田議員が大昔は共産党員だったけど追放されてしまったという話に、そりゃ無理ないよと言いたくなってしまう。
 しかも、有田議員は共産党と関係が親密な新日本出版社に勤務してたそうだが、ここは古い共産党の体質を維持し続けているため今の共産党とは相いれない部分があるという話を、同党の議員や同党機関紙しんぶん赤旗の若い記者から聞いたことがある。

 今回、有田議員は民進党を離れて立憲民主党へ移るそうだが、共産党を追い出されてからは保守のリベラルというスタンスの政党を渡り歩いているけれど、実は古い共産党を引きずっていて今の共産党とも合わないのだから、はたしてうまくやっていけるのか、どうなるだろう。
 それとも社民党支持の佐高信が化石言葉として「宮本顕治が~」と言いたがるように古めかしいにすぎないのだろうか。




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by ruhiginoue | 2017-12-15 17:00 | 政治 | Comments(2)
 日本アフリカ学会有志が、山本幸三衆議院議員(前地方創生担当相)に抗議文を出したそうだ。
 これは山本議員が、アフリカとの友好に熱心な人たちについて物好き呼ばわりし「あんな黒いの」と発言し、これが問題になると「アフリカ大陸のことを表現した。差別的なことを意図しているわけではない。表現が誤解を招くということであれば撤回したい」と言い訳したので、これではもっと悪いと批判された。そして抗議文という次第である。

 これは当然のことだ。アフリカについて黒いと言ったのは大陸のことだ、という弁解では蔑称の意味になってしまう。もともと「暗黒大陸アフリカ」というのは差別用語である。
 例えば手塚治虫が生前『ジャングル大帝』は未開の「暗黒大陸アフリカ」と蔑視する古い認識に基づいている描き方だから今なら問題になると言っていた。
 また松本零士も『銀河鉄道999』の中で「暗黒大陸アフリカ」という未開野蛮の偏見を持たれた惑星という話を描いていた。
 このように昔の漫画でさえ認識があったのに、今の国会議員で前大臣がこれでは情けない。

 もしも日本を「あんな黄色いの」と言ってから、人種ではなく土地のことだと弁解したらどうか。それは『レインボーマン』の悪役「死ね死ね団」の歌である。
 「♬黄色い豚め(二番では猿)をやっつけろ」「黄色い日本ぶっ潰せ」「世界の地図から消しちまえ」

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 これと同じ意味のことを、山本幸三衆議院議員(前大臣)が発言したのである。





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by ruhiginoue | 2017-12-05 18:26 | 政治 | Comments(3)