井上靜の気楽ゆえ率直な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも同様にe-mail:ruhig@outlook.jpまで


by ruhiginoue

カテゴリ:社会( 1092 )

 僧侶でありながら、声楽を披露したり、後には寺の中にプラネタリウムや天体望遠鏡を設置して天文学の講釈もするようになる春日了という人がいる。かつて、よくテレビに出演していた。僧侶としては珍しく率直に自由な意見を述べていたからだ。

 例えば、彼は寺で産まれて僧侶になるよう仏教の大学に行ったが、これは決して僧侶は世襲しないといけないということではなく、住職が引退したり死去したりすれば、その寺を運営している宗派が後継者を派遣することになっていると説明し、なのに子供を跡継ぎにしようとするのは、そうしないと住職の家族は、これまで家賃タダだったのに出ていかないといけなくなるからだ、などとテレビで痛快なほどハッキリ言ってしまうなどする。

 そして、こんなことも言っていた。よく、オペラや能をテレビで放送すると歌やセリフのテロップを入れているが、同じようにして仏教のお経も、読経している録画にテロップを入れて意味が解るようにしたらどうかと、かつて提案したが仏教界から賛同してもらえず、それはなぜかと言うと、意味が解らないからこそありがたみがあるように感じるから、だった。
 つまり、日本の仏教界は権威主義のため難解ぶっているだけということだ。

 あの、就任早々に柴山昌彦文科相が言い出した教育勅語も同じで、もともと難解な文であるため大人でも意味をほとんど理解できなかった。それゆえ子供には呪文のような効果があった。つまり意味があったのはあくまで雰囲気であって内容ではなかった。この歴史的現実を、どうやら今の文科相は知らないらしい。だから教育勅語について語っていると、そこにはツッコミどころ満載ということになったのだ。

 また、お経も教育勅語も、勿体つけた言い回しで内容の本質をわからないようにしながら強制する意味がある。
 ただし、これは今のインターネットにも、よくあることだ。細かい文字のまわりくどい文を読んだうえで「同意」をクリックしないと先に進めない、など。


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by ruhiginoue | 2018-10-13 16:42 | 社会 | Trackback | Comments(0)
 沖縄でも、ネトウヨ的になる若者がかなりいるそうだ。
 ほんとうは観光が好調だから、妨げとなっている米軍基地が無くなってくれたら、もっと発展するということが指摘されているのに、いまだに基地があるおかげで潤うと信じたまま。現実は、基地により出来るのは低賃金労働の雇用くらいだとか、ろくに保障なんてないとか、そういうことに思いを至らせない。
 さらに、米軍基地がないと中国が攻めてくるというデマを信じている人も、決して少なくないし、新聞は偏っているから読まないとか言う。その報道を不都合に思っている勢力が流布した中傷を鵜呑みにしているからで、自分の判断ではなく、そもそも新聞をまるで読んだことがないら、どんな内容かも知らない。
 これは、その背後(せいご?w)に沖縄の貧困があるからだと指摘されている。沖縄では経済的に無理だからと大学進学を諦める人が多い。沖縄の所得が全国で最低ということは昔からである。ある友達が、自衛隊に勤務する家族の仕事の関係で沖縄に赴任し、家族でしばらく住んでいた。その時の話で、沖縄は貧富の差が激しく、日本の他の地方では信じられないような本当つまらない窃盗があると言っていた。

 もちろん、沖縄の場合は基地問題があるから特に言われていることで、田舎に行けば、全国どこでもそうだ。子供のころ、東京から地方それもかなり田舎に行って、しばらく住んだ時期がある。はっきり言って自分の親はかなり所得が低かったけれど、それでもうちはまだマシだと思う人がたくさんいた。
 そして、田舎に行けば行くほど、こんなものを盗むのかと驚くことが多くあった。そして、やはり当時は今は昔となった冷戦時代であるから、同級生など「アメリカのご機嫌を損ねたら危ないでしょう。ソ連が攻めてくるんでしょう」と言い、そういう宣伝がされているけれど現実はどうなのかという話題にもっていこうとしても「政治には関心がないの」と拒絶する。

 とにかく、田舎で貧困は、若者も老人と同じになって、考えることを厭い、ひたすら流されようとするのだ。


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by ruhiginoue | 2018-09-28 20:01 | 社会 | Trackback | Comments(0)

運転免許更新手数料

 運転免許の更新に手数料が3000円必要とされている。
 この根拠は何かと昔から疑問を呈されていた。税金で運営されている役所が納税者から手数料を取るということ自体が変だと言われているが、それでも一応、行政サービスを具体的に受けるさい、その内容に応じた額なら違和感はない。
 しかし高すぎるとなると疑問が出てくる。民事裁判の手数料など日本は高額すぎて、しかも裁判の質が悪すぎるという問題は、諸外国と比較してよく語られる。運転免許の手数料も、警察署と運転免許センターは税金で運営され、職員たちも公務員として給料をもらっている人なのだから、あと具体的に必要なのはカードの作成料だけで、材料と加工にかかる経費に比してやけに高いと言われている。

 この運転免許証更新手数料について、収入印紙で納めるのかと警察署の免許担当者に問い合わせてみたら、現金でないといけないことになっているそうだ。車検では印紙である。しかし、そういうことをなぜかと訪ねても、警察官はとにかく現金でないといけないことになっていると言うだけ。これは知らないからだろう。だからそれ以上しつこく訊いてもせんないことだ。

 他にも、法務局で登記簿謄本をとるときは収入印紙だが、市町村役所で住民票などを取得するのは現金である。自衛隊は印紙だった。なぜ違うかと担当の役人に訊ねても、やはり決まっているというだけで、それが法律や条例など明文によることなのか不文律や慣習なのかは知らないと言う。
 これに限らず、官僚でもエグゼクティブの人に会うことができると、だいたいきちんと答えられるが、窓口のいわゆるぺーペーではダメである。もちろん「依らしむべし知らしむべからず」ということで、そうやって済ませられるほうがいい事情もあるだろう。
 

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by ruhiginoue | 2018-09-25 11:20 | 社会 | Trackback | Comments(0)
 石破茂議員は注目されるようになった時マスコミから「新世代の論客」と呼ばれたが、これは政策にかかわることで持論を展開するのが好きだったからだ。もともと石破議員は『諸君!』『正論』という右派雑誌の愛読者であることを公言していたので、このことと関係があるはずだ。
 ところが数年前、石破議員は、それらの右派雑誌に、長年の読者として違和感を覚えるようになったと週刊誌上で語っていた。

 また、石破議員は自民党総裁選に立候補して持論を展開したが、これに対し安倍総理は論争を徹底的に避け、現職に従わないなら報復人事すると党内を脅迫して選挙に勝った。こういう安倍総理のような体質に、右派雑誌は引き寄せられたということだ。
 つまり、自民党内も雑誌も理詰めを嫌って問答無用となり、右派に取って代わりネトウヨが幅を利かせるようになったのだ。

 ところで、今問題の新潮社が発行している文芸誌『新潮』は、文芸春秋社では『文学界』に相当し、『週刊新潮』に『週刊文春』が相当、『新潮45』は文芸春秋社なら『諸君!』に相当したが、こちらは無くなって残党たちが『WILL』を作り、そこから分裂したのが『Hanada』ということだ。
 
 この新潮・文春の右翼路線が露骨になった背景には公明党の連立与党入りが影響している。これまで新潮と文春は、共産党と創価学会の悪口を主要な業務の一つにしていたから、共産党系と共に創価学会系メディアが新潮と文春に対抗して、反権力の書き手に場を提供していた。
 そのひとつ『第三文明』誌は、かつて創価学会の悪口ばかり書く週刊文春や週刊新潮に反対するだけでなく、そうした右翼雑誌が展開する「南京虐殺は無かった」などに対する反論を高崎隆治ら「学会系ジャーナリスト」が展開していた。朝日新聞の本多勝一記者に比べると知名度や影響力が小さかっただけで、非常に熱心で緻密な作業をしていた。
 それが公明党と自民党の連立により、学会系雑誌は自民側に寝返った。こうして文芸春秋社と新潮社に対する批判が弱くなったのだ。

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これが最近の『第三文明』。かつての誌面とは大違いである。

 かつて「平和」「福祉」に熱心だった創価学会は、周知のとおり真逆のことをしており、今ちょうど沖縄の選挙でも狂信的な創価学会員たちがすさまじい暴虐をふるっているので、これに反発する会員たちも出ている。
 この政治情勢が雑誌にも影響していて、その延長線上に『新潮45』の問題はある。
 この背景に関しては、すでに拙書『朝日新聞の逆襲』(第三書館)で詳しく述べたので、関心がある方はぜひ参照してほしい。






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by ruhiginoue | 2018-09-22 11:22 | 社会 | Trackback | Comments(0)
 月刊誌『新潮45』は、差別発言を掲載して問題になると、事実誤認と無知に基づいて居直った。この醜さについては既に他で指摘されているが、このさい発行元の新潮社では、文芸部門などのツイッターアカウントが内部から問題にする姿勢を見せ、新潮社にも良心があるのかと言われた。

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 ところが、このたびの「騒動」により、このところ売り上げ不振だった『新潮45』が売り切れになると、途端にこの件について何も発信しなくなり、今までのことなどなかったかのように通常の営業に戻った。つまり、あれは社内に良心があるようにみせかけるアリバイ工作であり、同時に社を挙げて「炎上商法」のアシストをしていたのだろう。

 この指摘は主に出版関係者からされているが、知り合いのジャーナリストは、新潮社の文芸部門も同じ体質と言っていた。かつて『新潮』に掲載された柳美里の小説『石に泳ぐ魚』の内容が病気の人を傷つけ苦しめる内容であったから、被害者から訴訟を起こされ敗訴したけれど、それでも同社は単行本を出版してしまい、この時の同社の態度から、そういう体質が取材していて判ったということだ。

 また、月刊誌『紙の爆弾』(鹿砦社)に書いた記事のうち、『新潮45』を問題にしたことがある。これは読んだ方で憶えている方もいるだろう。『新潮45』は、恵庭OL殺害事件でデタラメ記事を載せて裁判になり、新潮社は敗訴し賠償金を払ったが、この傍聴をした当時、新潮社の校閲は日本の出版業界で最も緻密なのに、この雑誌だけは違うと指摘した。内容的に問題があるというだけでなく、事実誤認がひどかった。

 こんな雑誌を発行していることを知って入社した社員ばかりいる新潮社である。今回は杉田水脈という国会議員が発言したから大きな問題になっただけで、この雑誌は内容的に昔からずっと同じだった。

 だから、新潮社とはそんな所なのだ。
 ただ、いつから、どうして、こうなっちゃたのかと疑問を呈する人たちがいる。これについては、亀井淳もと週刊新潮編集部次が生前に述べていた。リベラルだったのが三島事件から急変した。中央公論社が右翼のテロに屈したけれど、それに続いて新潮社も右翼を恐れ、それとともに右傾化する政治情勢に迎合したということだ。

 また、この流れに棹差したのが『朝日新聞』であった。そして「天声人語」などで右傾化を煽った見返りに、右翼に迎合する新潮や文春から非難される皮肉なこととなった。これについては拙書『朝日新聞の逆襲』(第三書館)で詳しく述べたので、あとはそちらを参照のこと。






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by ruhiginoue | 2018-09-21 12:50 | 社会 | Trackback | Comments(4)

♪水脈はまだ51だから~

 線路に入ってはいけないことぐらい小学生でもわかるが、大人になってもわからないタレントがいて、その時に撮った写真をブログに載せて騒動になった。この女性はかつてアイドル歌手としてデビューすると「♪伊代はまだ16だから~」と唄っていたれど、それから35年も経って夫も子供もいるのに何をやっているのか。「♪伊代はもう51なのに~」ということであった。

 ところが、差別発言をした杉田水脈議員(51)が問題になると安倍首相は、「若いから」これから気をつければいいので不処分にすると言った。「♪水脈はまだ51だから~」ということだ。
 
 これは自民党が老人ばかりになったということか。そうではなく、自民党が世界最大のアンチエイジング集団になったということだろう。実際に安倍首相は杉田議員より年上だが、実質的にはもっと若い。若すぎる。「還暦幼児」とも言われる。だから、こんな風刺画を描かれて話題になるのだ。

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by ruhiginoue | 2018-09-20 14:47 | 社会 | Trackback | Comments(3)
 広報の拡声器が「景品を受け取りましょう」と呼び掛けているので何かと思ったら「敬老の日」の配布物のことだった。
 これを、かつて親戚がもらったのを見たことがあるけれど、ガラクタだった。これの何が「敬老」なのか。歳よりだからとバカにしているとしか思えなかった。
 それで、何か欲しい物があればあげると言われたけれど、宣伝の「粗品」みたいで役に立ちそうなものはなかった。要らないから押し付けようという感じで、こっちも遠慮どころか願い下げだった。
 もちろん、自治体によって違うのだろうが、予算からして大したものでないことは確実だ。

 それに、今の老人は「逃げ切り組」だし、人口比が高いのだから、逆に年寄りたちから若い人に何か贈り物でもしたほうがいいのではないか。じいさんばあさんから若い人たちへ一番の贈り物は死ぬことだと、昔のビートたけしなら言っただろうが、彼も齢70なので老人虐めギャグは言わなくなった。
 かつてビートたけしは、四コマ漫画が原作のテレビドラマ『こにくらじいさん』をやっていたが、このドラマの紹介が新聞のテレビ欄に載ると、「こにくらじいさん(たけし)は人に迷惑をかける憎ったらしい爺さんで、趣味は銭湯の女湯を覗くこと」で、当時すでにたけしは地で演じていると言われていたけど、今はその元気もないらしい。

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 そして、毎年のように「敬老の日」は老人が自殺するもので、今年は何人自殺したという新聞記事が恒例であった。さて、明日はどう発表されるのだろうか。



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by ruhiginoue | 2018-09-17 17:31 | 社会 | Trackback | Comments(3)
 90年代の後半にTBS系で放送された連続ドラマ『人間・失格』(脚本・野島伸司)で、主人公の息子が、通う高校で集団暴行から逃れようとして校舎から転落してしまい死亡すると、葬儀にテレビ局のレポーターが紛れ込んで親にマイクをつきつけるから、高校の教師が怒って遮ったところ、そのレポーターは「報道の自由」だと言う場面があり、見ていて不自然に感じた。そんなことは言わないだろう。
 70年代の後半に同じ系列で放送された連続ドラマ『3年B組金八先生』(脚本・小山内恵美子)では、受験に失敗して絶望した高校生が自殺し、その自宅にマスコミが押しかけてきて親の談話をとろうとするから、棺に付き添って来ていた警官が不謹慎だと注意したら、報道に対する干渉だと抗議する記者がいて、その記者も不謹慎なことを是としてはいないが、しかし相手が権力を笠に着た警官なので抗議したということで、これに対して警官は一人の人間として言っていると抗弁したが、しかし勤務中に制服を着てのことだったから抗弁にならなかった、という場面があり、この方がリアリティがあった。

 しかし、上記はどちらもあくまでドラマの描写で、実際には違うだろう。
 北海道の震災で、家族が生き埋めになっているという若者が今にも泣きだしそうにコメントする映像を各局のテレビが流していた。このように悲劇的だと、強く視聴者の感情に訴えかけられるということか。そんなものに意味があるのかと疑問を呈する人たちも当然いる。
 こういうことは昔からあった。そしてその経験則から、おそらく取材した時は、被災した人たちとその家族の大変さを明らかにしたうえで、公的な支援を訴えるとともに、政府の対応の悪さを指摘するという、報道の本来あるべきものだったはずで、だからこそ取材を受けた側も、つらさをこらえて協力したはずだが、そういう部分は放送するさいに削除させられてしまったのだろう。

 だいたい、取材しているそばから不謹慎であったら、当事者も取材を拒否しているし、騙そうとして真面目そうに見せかけているだけでは見抜けるものだ。だから報道で問題があると、現場で取材している記者の真面目さ熱心さに期待して応じたのに、そうして持ち帰られたレポートを、こんな真面目なものではウケないとか、政府を批判すると後が怖いとか、そういうことで上司が改変してしまうものだ。
 
 このことを、誰だって取材される側になる可能性はあるのだから、覚悟しておくべきなのだ。

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by ruhiginoue | 2018-09-08 16:24 | 社会 | Trackback | Comments(2)
 「国民の生命財産を守る」と言うのが軍拡の時だけで、自然災害については冷淡なのが自民党であるから、これは一部の業界を儲からせて政治献金もらったり利権に与ったりのうえ自分だけ贅沢するということだ。

 ところで、台風のため関西空港に居た人たちが混乱に巻き込まれて往生していたけれど、この空港は大赤字だし、沈下しつつあっていずれ水没ともいわれている。
 そもそも埋め立ては金がかかりすぎるし環境への悪影響も当然大きいのだから、浮体工法という航空母艦をたくさん繫げたような方法にすれば遥かに安上がりだし環境への影響が少ないと指摘されていたけれど、埋め立てになってしまい、なぜなら土建屋だけは儲かるからいいのだ。
 
 これと同じなのが、沖縄の辺野古新米軍基地建設の埋め立て工事である。だいたい米軍基地なんて役に立たないという問題は別にして、米軍基地は辺野古でないとダメというのは嘘だったから、当時の政権が官僚に騙されていたと鳩山元首相が言っていて、それで辺野古を訪問もしているわけだが、そのうえ辺野古の海を埋め立てることは自然環境への深刻な被害が危惧され、これが世界各地から注目されているし、海底がマヨネーズ状態であるから埋め立てに向いておらず、しかも活断層がある。
 それでも強行するのだから、これも土建屋が儲かるというだけのことだ。実際に地元で賛成している人たちは、その利益を頂こうという連中である。

 このように日本は土建屋が威張って勝手放題の国なのは昔からだったが、その害毒が深刻なのにまだ改まらないのだから、この社会は進歩と将来性が皆無ということであろう。 

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by ruhiginoue | 2018-09-07 18:42 | 社会 | Trackback | Comments(0)
 昨日、タクシーに乗ると運転手が客に向かって気楽な話題だと勘違いして民族差別などのヘイトスピーチをすることがあるから不愉快だと言っている人たちの話題で、これを遮ったり止めさせたりするべきだし、それを実行していると言う人がいるけれど、それができない人はどうするのかということで、タクシー業界が苦情を受け付ける機関を設けているから、そこに通報するべきだと述べた。詳しくは昨日の項目を読んでいただきたい。

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 ところが、これについて、タクシーの運転手をしているという人が、差別やヘイトスピーチをする運転手を通報するべきであるが、それ以外のことまで一緒に問題にすることではないと言う。
 しかし、これはタクシーにもともとある問題に対して、業界が努力することで改善してはきたものの、まだ不十分だから対応する機構も存続している、という事実を前提にし、ここにヘイトスピーチも通報するべきだという趣旨だから、ただ並列しているのではない。

 また、内容には賛成だが題に「タクシーの運転手」を「タクシー運ちゃん」と書いているのは差別ではないかと言う人がいた。これは、「運転手さん」を「運ちゃん」と言うと、それ自体が特に蔑称でなくても、正式に呼ぶべきところで気安く変に省略して呼ぶことが失礼と受け取られる場合があるし、わざと見下しての場合もあるからだろう。

 しかし、ここでの「タクシー運ちゃん」とは、ヘイトスピーチしている者のことであるから、タクシーの運転手全般を意味してはいない。差別する者は、差別されて文句が言えない。軽い気持ちでヘイトスピーチを客に言うタクシー運転手は、気楽に「運ちゃん」と言われて不愉快でも文句を言う資格がない。
 そもそも、タクシー運転手が「運ちゃん」と見下すように言われることがあるから、差別の話題のさい、あえて書く意味がある。タクシーの運転手は、昔だったら不健全経営の会社に勤務するカタギでない人とかは当たり前だったし、今でも失業した人が就いたりの業種だから、それで見下されたりする現実がある。
 だから見下して良いわけではないけれど、その仕事に就いている人が、仕事中に民族差別などヘイトスピーチしている。しかも、それで客がウケると思っている。そんな社会の構造を問うているから、その意味があってのことだ。

 ところが、このところ「差別している人を差別している」という奇妙な論法が流行っているから、それが影響しているのだろう。


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by ruhiginoue | 2018-09-05 16:50 | 社会 | Trackback | Comments(0)