井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhig@outlook.jpまで


by ruhiginoue

カテゴリ:国際( 412 )

 ロシアとクリミア半島をつなく橋が開通し、その式典で初通行するトラック隊のうち一台にプーチン大統領が乗って自ら運転して渡ってみせた。
 ところが、この映像を見た人たちが、シートベルトをしていないのではないかと騒ぎ出した。この見た限りでは隠れた状態なのでどちらともいえない。
 また、トラックの運転免許を持っているのかという疑問も出たが、これについてロシア大統領府の報道菅は、20年前に取得していると説明したそうだ。
 もともとプーチン大統領は自動車の運転はしている。ジェット戦闘機の操縦までできるが、これはかつてKGBに勤務していたからだ。よくアメリカのCIAやFBIのライバルとみなされたので、諜報機関とか秘密警察とか言われたが、実際は軍の組織の一つだった。日本では陸上自衛隊が大型免許を取得できると勧誘していて、実際に退官したあと運送業になって大型トラック運転している人たちがよくいる。

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 この大型トラック無免許運転疑惑といえば、かつて菅原文太が『トラック野郎』の撮影で、公道でロケしているとき警察が監視していたそうだ。
 その原因は、単に菅原文太が大型免許を持っていないからではなく、映画に警察が反感をもっていたためらしい。いつも最後に、人や荷物を大急ぎで運ばないといけなくなって「こうなったら一世一代のスピード違反だ」と菅原文太が言って一番星号で突っ走り、追いかけてくる警察を振り切り、そのさい転倒するパトカーや白バイの様子を面白おかしく描写しているから、警察としては不愉快だったらしい。

 あと、『トラック野郎』は、もともと主人公の相方役の愛川欽也が、アメリカのテレビ番組『ルート66』のセリフ吹き替えをしていて、そこから発案したそうだが、このシリーズが終わったら、アメリカ映画『コンボイ』がヒットし「♪Come on join us convoy」というサントラ盤が売れていた。
 これら映画の影響で、大型トラックの電飾と無線が流行り、よく違法行為もあった。それがロシアでは大統領に疑惑というわけだ。


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by ruhiginoue | 2018-05-24 10:32 | 国際 | Trackback | Comments(1)
 朝日新聞は、トランプ政権下のフェイクニュースを騒いでおいて、その政権がシリアを攻撃したら前からやってきたのと同じように戦争翼賛報道をはじめ、これに批判があるとロシアのプロパガンダに影響されているという根拠なき誹謗を今までと同じく記者たちが自らツイート又はそれが商売の人の受け売りリツイートをする始末であった。

 つまり朝日新聞は、いつも熱心な戦争翼賛報道について、ネトウヨや工作員どもが朝日新聞を中傷するさいに「裏に中国が」みたいにしていて、また、昔の文芸春秋がやっていた元KGBレフチェンコ告白「日本の新聞を操作した」とか言うのと同じことを、今では朝日新聞の記者たちが逆にやっている。
 これは90年代の湾岸戦争のころから始まった。当時からすでに指摘がされていたけれど、その批判や危惧など朝日新聞社は意に介さず、どんどんひどくなった。だから、朝日新聞の特に国際面は対米従属一辺倒で振り回されているから、つじつまが合わないことばかりになり、朝日新聞の過去の記事すら今と整合性がない。結局これも、従軍慰安婦の吉田証言と同じで、圧力によって過去の報道を取り消しているということだろう。

 この同時期には、今も朝日新聞を中傷する商売をしている花田紀凱が文春にいて、ユダヤ資本を怒らせたせいで雑誌をつぶされている。そして追われるように退社したのだった。
 こうした状況の中で、朝日新聞に限らず大手マスコミの中東イスラム圏の報道が、ことごとくNATO軍記者クラブの垂れ流し報道となっている。
 だから、この背景にある事情は推して知るべしだ。

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by ruhiginoue | 2018-05-09 18:21 | 国際 | Trackback | Comments(0)
 文在寅大統領に会いに来た金正恩委員長の服装は儀礼用の制服みたいだから何も言われてないが、前に金大中大統領が訪問したのを出迎えた金正日委員長の服装は、当時テレビで見た人たちから色々と言われたものだった。女子高生が「清掃会社のおじさんが着ている作業服みたい」と言っているのを聞いて、同感だった。
 その前はもう少し儀礼用という感じがするデザインの服を着ていたが、次第に着なくなったということだ。年代を追って服装を見比べるとわかる。

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 さて、これで朝鮮戦争が正式に終わると期待されているが、もちろん上手くいくとは限らない。そこで「北朝鮮に騙されるな気をつけろ」と紋切型を叫ぶ者がいるけど、これは逆だ。現実を直視すれば北朝鮮こそ欧米に騙されないように気をつけないといけない。前にも、日本が外交を進めたらアメリカが付け込んできて、これに金正日委員長が「不意打ちを食らわされた」と言ったとも伝えられるように、態度を硬化させた。

 しかも、イラク、リビア、そしてシリアのことがある。欧米に妥協すると必ず早速の攻撃を受ける。
 このことは欧米メディアの受け売り垂れ流しばかりの日本マスコミでは取り上げないが、ロシアのメディアは盛んにとりあげていて、これを平壌でもみんながテレビで見ていたそうだ。外国人でもすぐ目つくほどだったと、行った人から聞いた。この認識の落差が理解を妨げているが、理解できていないのは日本人の方である。

 そして実際に、南北融和のお祝いムードの一方で、オーストラリアとカナダ軍用機が日本に派遣されることになり、いわゆるきな臭いことも進行している。
 さて、金正恩委員長らは騙されずに交渉できるだろうか。これからが見ものである。まだまだ祝うには遠い。


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by ruhiginoue | 2018-05-01 18:26 | 国際 | Trackback | Comments(5)
 先の20日、アメリカのTIME誌が2018年「世界で最も影響力のある100名」を発表し、Leaders(指導者部門)では、アメリカのトランプ大統領や中国の習総書記とともに日本の安倍首相が含まれていた。日本からは他に孫正義氏で二名だった。安倍首相の名が本リストにあがったのは2014年以来4年ぶりで、オーストラリアのターンブル首相が「安倍氏の自信に満ちたダイナミックな指導力が日本の経済と繁栄をよみがえらせた」と寄稿した。

 これが不可解なのは、落ち目どころか死に体とかレームダックとかの状態になってから再登場したことである。また、地球の裏側の豪州首相が、日本のことを解っているのかも疑問であるうえ、空々しいお世辞である。
 しかし、日本ではなく諸外国からすれば、安倍総理こそ最高の総理大臣であろう。まさにネギを背負ってやって来るカモであるのだから。
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 かつて80年代に中曾根康弘総理が、ロナルド=レーガン大統領と互いに「ロン」「ヤス」と相性で呼び合う関係になったと誇った時、それでも対米従属じゃないかと批判されたけれど、それどころか安倍総理は各国の大統領たちに媚びたうえで一方的に「ウラジーミル」「ドナルド」と呼んでは無視されている。
 これでは無様だが、その自覚が安倍総理にはないのだろうか。

 いつも外交で安倍総理は、金をばらまいてただ相手を喜ばせて交渉になっていない。これで相手国はカモネギの安倍総理に大喜びする。それでリップサービスだって当然やる。この部分だけ取り上げて、日本が大金を失うばかりで何の外交成果も無いことは隠すと、外交でいつも世界中で成果をあげている安倍総理と印象づけられる。
 こんなことができるのは、NHKなど日本の主要なマスコミの幹部たちと会食してはゴチソウとともに圧力をかけているからだ。
 この一方で、日本の報道の自由は懸念され、世界の報道の自由度ランキングが安部内閣になってガクガクと低下している。そんな国の首相なのに、持ち上げる外国としては、よほどオイシイということになる。

 だから、欧米メディアの報道や論調を真に受けてはいけない。自国にとって損か得かによって、現実を無視し、平気で持ち上げたりこき下ろしたりするのだから。
 なのに、安倍総理に反対する人が評価に疑問ありとしながら、同じ欧米メディアから逆に貶められているプーチン大統領やアサド大統領や金委員長らへの評価は鵜呑みにしている人たちが大勢いる。欧米メディアが安倍総理を絶賛していて現実と違うと怒るなら、アサド大統領は逆に良いのではないかとまでは言わないにしても、実際には知らないのだから評価してはいけないし、どんなに悪いと仮定しても、欧米メディアとその受け売りをする日本の大手マスコミが言うほどではないし、逆の可能性すらある、というように考えなければならない。


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by ruhiginoue | 2018-04-25 12:47 | 国際 | Trackback | Comments(3)
 ついに米英仏がシリアを攻撃し始めたが、トランプ大統領としては、強硬な口きいて不実行と国内で責められたり、英仏から不満が出たり、では困るから、内心では消極的でも、いちおうやっておくはずだから必然的である。
 
 この件でトランプ大統領を非難する人たちがいるけど、けしかけているのは英仏である。イラク攻撃はブッシュ大統領というのとは事情が異なる。
 また、欧州ではドイツとイタリアが距離を置き、戦争に不参加を表明した。リビアの時は国内の反対にもかかわらず米英仏から強硬な同調圧力がありドイツは協力を強いられ煮え湯を飲まされていたから、こんどこそ我慢できないということだろう。イタリアの場合、リビアは目と鼻の先でローマ帝国時代には植民地だったうえ、ムッソリーニのファシスト党政権に抵抗したので殺したレジスタンス・オマー=ムクターと同様にムアマル=カダフィは抹殺したい不俱戴天の仇だったが、そういう事情がシリアには存在しない。

 この軍事攻撃の大義名分について、西側諸国にはマスコミ報道とSNS情報しか存在しないとロシアのラブロフ外相が指摘しているが、そもそも米英仏の軍事介入の口実になることを軍事的に必要がないのにするのは考えにくいうえ証拠もない。第三者機関の調査が入る直前に、米英仏だけで証拠があると言って攻撃し始めたから、調査されては困るのではないかと疑いをもたれている。
 だが、いつも戦争に批判的な人でさえ米英仏側の一方的な主張を鵜呑みにして「アサド大統領は狂気の独裁者」と戦争プロパガンダの定石である「悪魔化」を口移しし、地域の歴史を隠蔽して被害者に寄り添うふりをする。反権力のジャーナリストとして活躍している人も同じ紋切型だ。シプレヒコールではなくジャーナリズムなのだから、相手がアサド大統領であれトランプ大統領であれ安倍総理であれ金正恩委員長であれ、このような表現とレッテル貼りをすべきではない。

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 いつも熱心な反戦主義者でさえこれだから、安倍総理など自民党が対米追随するのも当然のことだと納得させられる。
 それだけ、日本は敗戦コンプレックスが強く、またアメリカの占領政策がうまくいったということであり、おかげで辺野古では米軍基地の建設のため美しい海にコンクリートが投下され、上空ではオスプレイが轟音とともに飛び回るのだが、反対している人たちは無力なのだ。

 その象徴ともいえるのが朝日新聞である。森友問題では安倍内閣に一矢報いたが、一方では村中璃子を称え薬害被害者らを侮辱し、また池上彰と佐藤優の対談を乗せ、国際面では相変わらずのNATO軍記者クラブ垂れ流し情報と戦争の露払い記事だ。そのくせ社説ではシリアとロシアを非難しながら、トランプ大統領に「武力では解決しない」と上辺だけ取り繕い、実に空々しい。
 この欺瞞に気づかない人が多すぎる。

 もっとも、国際面のひどさはどこも同じ。同じ情報源からしか知ることができないようにして各国の報道が金太郎飴になるよう、アメリカはイラク戦争からずっと体制を整えてきたからだ。これは20年以上前から日本でも元TBSの岡庭昇や元朝日新聞の本多勝一らに指摘されていた。
 ただ、最近は朝日新聞の戦争翼賛が特にひどいということだ。日本では中東やイスラム圏には関心が薄いから、変だと気付かない人が多いので問題にならないだけだ。北朝鮮のことも、かつて金日成首相がエジプトの「反アラブ主義」を支持したからアフリカ諸国で共感された、なんて朝日新聞GLOBEは書いてしまう。これは「反」ではなく「汎」だろう。panが語源の。エジプトのナセル大統領が提唱し、リビアのカダフィらが強く影響を受けたこと。誤変換にしても意味がまるで変わってしまう間違いだ。
 こんなお粗末なのだ。

 よく「安倍政権を批判する者は在日」とか「裏に中国」とか言う陰謀論に反発する者たちが、なぜかトランプ政権への批判は陰謀論ではなく本当に悪いとし、そんな悪い政権から悪いと言われて軍事攻撃されるシリアのアサド政権もなぜが実際に悪く、陰謀論はシリアの後ろ盾であるロシアの陰謀だと言って否定するのは、どうも視線が揺れて一貫性を欠き不可解であるが、これはおそらく今欧米で流行りの「野蛮国に軍事介入で民主化」というタカ派リベラルの影響だろう。ナショナリストが自国優先を主張するとエゴイズムだと反対し、人道の名のもとに外国に対し積極的に戦争すべきだと主張する。
 こういうタカ派リベラルを危惧したから、戦争告発映画をよく作るアメリカの監督オリバー=ストーンなどは、保守だが小さな政府として軍縮を求めるリバタリアンを応援し、また、さんざん批判してきたトランプを、それでもヒラリー=クリントンよりはマシと言ったのだろう。

 これらの問題を語っても、なかなか理解されない。特に中東やイスラム圏に力を入れてカダフィ語録の邦訳も出している出版社から朝日新聞の報道を問題にする本を出している者としては、一般と認識に齟齬があって当然ということで、ここは堪えるしか今のところないのだが。

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by ruhiginoue | 2018-04-16 12:43 | 国際 | Trackback | Comments(5)
 サルコジ元フランス大統領が身柄拘束されたと報じられている。リビアから不正に莫大な政治資金を受け取っていた疑惑のため、とのことだ。
 もともと、サルコジ程度の人が大統領になれるとは不可解だと言わていて、しかし潤沢な選挙資金があったという指摘と共に、その金は不正なものだろうと怪しまれていたのだ。そして、ついにリビアからの資金提供疑惑が本格化したということだ。

 この疑惑について、リビアの最高実力者だったカダフィ大佐(と、よく言われるが本当の階級は不明で、軍人だったのは確かだが、本人が言うには退役しているから軍の階級は無関係とのこと)の息子セイフイスラム氏が以前「私がサルコジを大統領にしてやったのだ。選挙資金を送った記録もある」とテレビのインタビューで明言していた。
 これは、もしサルコジ氏が大統領になったら、石油の合弁事業をうまく進めるため協力し合う条件で、リビアは産油国で外貨が豊富だから莫大な選挙資金を提供し、おかげで当選なんて無理そうだったサルコジが大統領になれたということだ。
 それがバレそうになって焦ったサルコジ氏は、証拠隠滅や口封じをしたかった。だからリビアをNATO軍が攻撃した時にフランスが率先していたのであろうと指摘されていた。

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 かつて80年代には、リビアとアメリカの対立が激かったので、リビアは核開発の研究をしていた。当時大ヒットしたハリウッド映画『バック・トゥー・ザ・フューチャー』で、タイムマシンに使うプルトニウムがリビアの工作員から騙し盗ったものだったのは、こうした情勢が反映していたのだ。
 そしてリビアの首都が米軍機に攻撃されるトリポリ爆撃事件もあった。兵器施設を破壊するためだとアメリカ軍は説明したが、のちにニューヨークタイムズ紙のハーシュ記者によって、実はカダフィ氏の殺害を狙ったものだとすっぱ抜かれた。暗殺は失敗で、爆撃の巻き添えで犠牲になったのは、カダフィ氏がイスラム教の精神により引き取って世話していた身寄りのない子供たちだった、という悲劇。

 このときフランスはアメリカを強く批判していた。それとは打って変わってフランスがリビア攻撃を率先するようになり、これは選挙資金提供の発覚を恐れたサルコジ大統領の意向ではないかと考えられていた。だから怒ったセイフイスラム氏が、その通りだし証拠もあるとテレビのインタビューのインタビューで明言したのだ。

 ただし、リビアは欧米との対決一辺倒を改めて核開発を放棄しており、そうでなければNATO軍に攻撃されることはなかった。やはり妥協したら付込まれると、ロシアのテレビなど盛んに報じていて、これは北朝鮮でも放送されていた。平壌に行った人がそう言っていた。そういうことなら、ミサイル開発や核実験のことも動機が容易に解る。

 しかし、これら既に海外で指摘されていたことが日本では報じられないから、世界情勢も国内政治も本質が見えてこないのだ。サルコジ氏拘束の報道も、ただリビアから不正な資金提供の疑いというだけで終わってしまっている。

 だから前から言っていたじやないか、という心境である。
 これはもちろん、拙書『朝日新聞の逆襲』で、こうした指摘をしながら報道のあり方を既に批判していたからだ。
 しかし、同書は後半の中東報道批判が、あちこちの出版社から理解されず、中東問題に力を入れカダフィ語録の邦訳も出していた第三書館だけが解かってくれた。
 なので、いまさらながら同社の代表である北川明様には、感謝の極み。


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by ruhiginoue | 2018-03-21 17:00 | 国際 | Trackback | Comments(3)
 ユニセフ事務局長が、日本の子どもの貧困率に懸念を表明したとNHKが報道している。同局のインタビューに答えてのこと。

 日本では、子供の貧困が指摘されても、そんな問題は存在しないことにされてしまう。実態とか現実とかを具体的に指摘する報道や運動があっても、屁理屈としか言いようがない難癖をつけて否定する。
 どうして、こんなことをする者たちがいるのか。政治の責任を追及されることを恐れての工作もあるだろうが、社会の在り方と自分の置かれた立場というものを考えたくない者がいるので、そんな人が強引にでも否定したがるのだろう。

 これは今始まったことではない。日本という国が落ちぶれて産業も経済も衰退し、それに対応できないほど社会の劣化が進んでいる昨今だからこそ言われているのかというと、そうではないのだ。だから昔から、子どもの貧困は否定されてきた。
 これは自分も小さいころ体験した。どんな現実があっても、多くの子供は脅されて「困っていない」と言わされたり「困っていないでしょう」と迫られて恐怖により頷かされてしまうものだった。

 また、そんな大人は、自分の子どもが、あれが欲しいこれが欲しいとおねだりすると、必要なくても買ってやるくせに、貧困家庭の子どもが文具など必要なものを買えなくても、そんなものは必要ないと言う。
 これだから、どっかのバカ息子の議員は、これまで無くてもよかった専用機を、のんびり飯を食ってから帰りたいので欲しくなったと言い出し、何十億円という予算が必要な航空機および整備費を出せとわめき、この一方では貧困対策もしないどころか逆にどんどん予算を減らしている、という政治がまかり通ってしまうのだ。

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by ruhiginoue | 2017-12-22 16:04 | 国際 | Trackback | Comments(11)
 ユダヤ人権擁護団体のSWC(サイモン・ヴィーゼンタール・センター)は、権威あるとされるアメリカ美容形成外科学会(AACS)が、日本の高須克弥医師の会員資格停止を決定したことを賞賛する声明を発表した。
 これは高須クリニック院長の高須克弥医師が、ヒットラーを礼賛したり歴史修正主義の主張をしたりで、そうした一連の発言が問題になっていたためだ。
 そして「高須クリニックはナチスクリニック」と批判されたり、その宣伝コピー「イエス高須クリニック」が「ナチス高須クリニック」と皮肉られたりしてはいた。
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 ところが、同医師の診療所は派手な宣伝を繰り広げて多額の広告費を払うスポンサーであるため、日本のマスコミは及び腰であった。
 しかし、これは海外に知れるとSWCが同学会に働きかけ、そして会員資格停止となり、権威ある美容形成外科学会から追放されたようなものだと騒がれたのだった。
 これに対して同医師は、それなら自分から退会すると宣言した。追放される前に出て行くと言うことについて彼は「処刑されるくらいなら自決する」と比喩したらしい。

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 まるでベルリン陥落寸前のヒットラーだが、エヴァ ブラウンと同じ立場の西原理恵子という女性は、どう思っているだろうか。
 そもそも、先にSWCやメンゲレ博士については述べたが、この反省が医学界とくに美容形成外科界に求められてきたので、高須院長の発言は問題になるのである。

 また、先日、高須クリニック院長は、訪韓のトランプ氏が夕食会で慰安婦被害者と抱擁したことについて 「このいかさま売春婦を何と紹介したのか?不快である。」 と発言している。
 これに対して、医師にあるまじき言葉だと非難する人たちがいる。元慰安婦が、年端も行かない頃に日本軍の慰安所にかどわかされ、どんな目に遭わされて、その後どんな思いで生きてきたか。それを知ろうとするほんの少しの良心と誠意とがあったら、あんな醜悪な言葉は絶対に吐けない、ということだ。普通の人間の感覚なら、そう感じるだろう。

 しかし、被害に遭った人とくに女性を侮辱して加害責任を認めないのは美容外科医にとってごく普通のことである。いわば、あれは職業病である。
 これについては、従軍慰安婦とからめて拙書『朝日新聞の逆襲』で述べたとおり。




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by ruhiginoue | 2017-11-10 17:46 | 国際 | Trackback | Comments(5)
 前に深夜ひっそり放送されて地味ながら好評だったアメリカの社会派テレビドラマ『事件記者ルーグラント』に、先住民との文化の違いが学校教育で問題になっていることを記者が取材しに行く話があった。
 まず学校では、目上の人の話を聞くさい相手と視線を合わせないと失礼であると教えていたが、先住民のマナーだと目上の人に対しては視線を逸らすのが礼儀とされていて、先住民にも公教育を受けさせる場合にどうするべきかと議論になっていたのだった。

 これは日本だと、目を見て話したり聴いたりするのが礼儀である一方で相手を見返すのは敵意の表現ともされ、やくざの言葉では「ガンを付ける」と言うが、武士は攻撃の意図を持たないと意思表示するため視線を逸らしてお辞儀をする。
 また、やはり武道がらみで『燃えよドラゴン』の冒頭ではブルースリーふんする主人公の武術家が弟子に稽古をつけるさい、挨拶の礼で視線を逸らしたら頭を叩き、礼の時も相手から視線を逸らすなと躾けていた。

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 これが握手をする文化だと、素手であることを示す意味がある。だから利き手を差し出すもので、そうでなければ利き手に武器を持っているという意味になるから敵対の意思表示になる。

 このたび来日したトランプ米大統領が天皇と握手したさいお辞儀してなかったと指摘する人たちがいる。まったく首を垂れなかったのではなかったが、日本式の握手は同時にお辞儀の礼をするもので、それを知ってか前のオバマ大統領は来日したさい天皇と握手するさいにそうしていて、これと比較して言っているのだ。

 あと、韓国の季明博大統領も天皇と握手は日本式にやっていたが、中国の習近平国家主席はそうやってなかったと怒る人もいた。そのうち「ネトウヨ」の連中が、習主席には怒ってトランプ大統領には怒らないので、やはり安倍総理の支持者らしい「アメポチ」の態度だと揶揄されていた。

 ただし、習主席と天皇とは互いに目を合わせてに微笑み合っていたから、これは単に日本式でないという程度のことだろう。ブルースリーが弟子に注意したような、目を逸らすと攻撃を受けるという相手ではない。
 これが政治の駆け引きをする相手であれば、握手のさい視線を逸らさないだけでなく、握った手を強く大きく振るのが中国式だ。田中角栄総理と握手した周恩来総理がそうだった。

 このように握手にも色々あり、それを単純に比較しても意味が乏しい。それより問題なのは、相変わらず金を取られてばかりの安倍外交のほうだろう。 




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by ruhiginoue | 2017-11-08 15:27 | 国際 | Trackback | Comments(3)
 日本で戦後しばらくは「在日」の人達が日本軍国主義の犠牲者および民族差別の被抑圧者として団結していたが、祖国が南北に分断されて冷戦で対立すると、在日も分断と対立をして、これに日本の悪い人達は大喜びしたそうだ。

 また、戦後しばらく日本共産党を熱心に応援していたのも「在日」の人達で、やはり同じく軍国主義の弾圧を受けてきたからだったが、二つの祖国が独立してその国民になったから日本での参政権がなくなり選挙の投票もできなくなったということで、運動に関与しなくなった。
 しかも、冷戦がはじまり、南では軍事政権ができて反共主義を標榜、北は国際共産主義運動(コミュンテルン)から主体(チュチェ)という民族主義に移行、どちらも日本共産党とは相いれないから疎遠となった。

 そして今まで対立が続いている。北部朝鮮共和国が軍事開発をすることに対して、南部韓民国の系列である在日団体が、北側の系列である在日団体を非難した。
 これを報じるマスコミは、歴史的経緯と現状を正しく認識していない。例えば朝日新聞の報道だ。
 いかなる理由や事情でも核兵器はいけないと身をもって知る立場から訴える被爆者団体の抗議なら報道する意義があるけど、政治的に敵対する団体の非難をとりあげたうえ「抗議」と報道している。これは客観的ではなく不適切である。
 また、それでは核実験やミサイル開発をやめたらアメリカに攻撃されてしまうことについては、どう思っているのだろうか。そのあたりを訊ねない報道では意味がない。

 一方、全ロシア世論調査センターの調査では、「朝鮮半島の対立は米国の責任」との回答が57%になり、北朝鮮が悪いと考える人はわずか12%だった。これは、朝鮮半島にある米軍の核戦力が脅威となっているとする北朝鮮の主張に理解を示しているためだ。
 それ以前に、そもそも世界一の超軍事大国と小国との対立で、小国に責任があるというほうがむしろおかしい。

 ところが、世論調査どころか日本では、対立の原因と責任を論じること自体がまるで禁忌のようになっていて、ただ脅威を煽り内閣の醜聞隠蔽に協力する以外は大手マスコミに許されていないかのようだ。
 この現実、日本の報道の自由度が劇的に低下しているという調査結果と合わせて考えれば、よく理解できることだ。




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by ruhiginoue | 2017-09-21 15:59 | 国際 | Trackback | Comments(0)