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井上靜のblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue

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 先日、FMでベートーヴェンの交響曲第五番を放送していて、クライバー(息子)指揮によるハイテンポ名演といわれるものだった。
 その後の番組で、ベートーヴェンの交響曲第一番を一部抜粋で放送した。

 これで思い出したのが、かつて家電チェーン店の東京ローカルCMである。指揮者がベートーヴェンの交響曲を演奏するさい「第五じゃない、第一です」と言う。
 このCMはもともと俳優が指揮者に扮していたはずだ。少なくともオーケストラは出てこなかった。それからしばらくして復活し、ここでは実際の指揮者がオーケストラを指揮している場面の録画を使用していた。
  そして『題名のない音楽会』で、岩城宏之がCMの真似をしてみせたことがある。

 これは冗談ということで。




 あと、年末といえば恒例は第九であるが、こちらはかつてカナヅチやノコギリを出されて「大工じゃない、第九です」というネタが年末になると新聞の四コマ漫画に登場したものだった。

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by ruhiginoue | 2018-12-31 06:15 | 音楽 | Trackback | Comments(0)
 先日、取引銀行から投資セミナーに誘われたが、忙しい時に電話をかけてきて、緊急の連絡でないなら今はダメだと言ったところ、次の日にまたかかってきて、出られないでいたら封書が来て「お忙しいところ電話で邪魔してすみません」という手紙とともに案内書があった。
 しかし面白くもなさそうだし役に立ちそうでもなさそうだったから無視していた。
 すると当日にまた電話があった。今からなら間に合うと言うことのようだが、よほど参加者が乏しいのだろう。そんなものに手間暇をとられたくない。

 だいたい、それなら御行で雇っている役立たずの投資アドバイザーに受講させるべきだろう。こっちの言うことをダメだと言って大儲けを逃させておいて、これにしろと勧めた銘柄で大損させたのだから。
 もう完全に信頼を失った。これまでの整理をする今年限りの付き合いだ。

 ところで投資と言えば有名な ウォーレン=バフェットは1日の80%を読書をして過ごすと言い、マイクロソフトのビル=ゲイツは1年に50冊のノンフィクションを読むと公言している。
 だから、読書は視野を広げて役に立つスキルを与えてくれるということだ。

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 こうした成功した投資家や起業家の読書好きは、読む本の内容が堅くて真面目なのだろう。誰とは言わなくても言ったも同然の人のパクリやコピペの本では売れているからと読んだところで意味は乏しい。
 また、政治や経済の堅くて真面目な本を読んだ人が中国関係に投資して儲けていたが、同じ頃に気軽なヘイト本を読んで中国なんてと投資せず儲け損なったという極端な話もある。

 あの銀行の役立たず投資アドバイザーは、ヘイト本を安易に受け売りしたようなことも言っていたから、政治や経済の堅い本など読んでいないとしか考えられない。
 ここで教訓を得た。少しでもそういう気配があったら、少し様子を見ようなどと思わず、その場で決別することだ。



by ruhiginoue | 2018-12-30 15:00 | 経済 | Trackback | Comments(1)
 プロデューサーとか製作者とか言われる人には二種類あって、調整型と恫喝型があると言われる。これでいうと、あのハリウッドの大物プロデューサーとして知られるワインスタインは後者らしく、彼を直接知る人の大方は、そのパワハラ体質を証言しているそうだ。
 しかし、そんな証言をする人たちも、大問題になったセクハラとレイプについては知らなかったと言う。しかし大量に告発が出ているので、それなのに知らなかったと言うのは、なんなのか。実際に知らなかった人も中にはいるだろうとは思えても、皆が知らなかったというのは疑ってしまう。ジョージ=クルーニーなどワインスタインについて「まさか彼が」「信じられない」などと言っていたが、すっとぼけているだけかもしれない。本当に知らなそうに見えても、ハリウッドなのだからアカデミー賞を狙う演技派ぞろいである。

 そもそもワインスタインは、大物製作者としての威光を悪用してセクハラやレイプを繰り返し、長年にわたり泣き寝入りしてきた女性たちがいて、ついにあのMeTooという声が上がったわけで、芸能界などに昔からよくある話である。
 そして、ワインスタインが製作した映画には、ヒット作や傑作が多く、その中にはリベラルな立場からの社会派作品がいくつもある。そして後から問題になると、彼がそんなことする人だとは信じられないとクルーニーら「リベラル」な映画人たちが言ったものだ。
 
 このことを思い出したきっかけは、「フォトジャーナリスト」の広河隆一による、仕事の立場を悪用しての女性たちに対する性的暴行が、週刊誌に報じられたことである。
 これについて、かつて彼に取材した女性記者が述べていた。数年前に彼の関与する雑誌『DAYS JAPAN』に寄稿もしたが、関係者から「これ以上は関与しない方がいい」と忠告されたことを思い出し「そういう意味だったのか」「昔から気づいてた人はいたのだろう」と。
 
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 そもそも『DAYS JAPAN』なんて雑誌は、途中までリベラルな立ち位置で誘導しておいて結論は逆になる記事が目立つのだが、騙されていた人が少なくなくて、しかし最近では気づいた人が増えていた。これが、人気低落で廃刊の予定となる一因、と見る人もいて、自分と同じ見解の人がいて安心したものだ。
 それで広河のことが影響して雑誌の廃刊が早まり残念と言っている人のことは鈍感に見える。

 これに絡んで「総理ベッタリ山口」と違い「反原発の広河」は「人権派」なのに、と言う人たちがいるけど、セクハラやレイプをするのでは人権派ではないし、そもそも権力批判してるだけでは人権派とはならない。もしも定義するとしたら「左翼」だ。右翼でも権力に楯突く人はいるから、そうした一部を除けば左翼ということになり、これと人権派とは違う。
 よく、日本では人権擁護運動と称しているが実質は左翼運動ばかりで人権意識が無く、内部で様々なハラスメントがあったが、それと同じことだ。

 また「総理ベッタリ山口」の問題は、だから女性に訴えられたけど逮捕状を握りつぶしてもらえた、ということであって、だから女性に手を出したのだ、ということではない。
 ところが「メルトダウンじゃないだす」の迷言など頓珍漢な発言で知られる大阪大学の菊池誠は、広河の反原発が気に入らないので、だから女性に手を出したのも納得だと言っている。まるで関係ないのに。
 これでは、ワインスタインの映画が気に入らなかったので、女優に手を出したのも当然だろうと言うのと同じである。相変わらずこの人は徹底的に頭が悪い。

 こんな菊池のような頭と性格が悪い人の便乗悪口は論外だが、みんな問題の要点を取り違えないよう注意は必要だ。
 また「広河隆一さんには会ったことがあるけど、そんな人だという感じがしないので信じられない」とか「菅野完さんなら人相からしてやりそうだから納得だけど」とか言っている人達がいるけど、それも違うだろう。





by ruhiginoue | 2018-12-29 17:57 | 映画 | Trackback | Comments(0)
 フランスでは金持ち減税と庶民・農民の増税に猛反発で大規模デモが巻き起こり、大統領も対応すると発表しないわけにいかなくなった。これと日本は大違いだと言う人たちがいる。
 そして、革命があった国との差だというありきたりの指摘とともに、日本の時代劇では水戸黄門など権力側のヒーローが「世直し」と称した体制強化をし、そのさいついでに助けてくれるのを庶民は待っている話が最も人気があって、象徴的だと言う。

 もちろん、フランスだって封建時代が舞台の『三銃士』が人気だし、『水戸黄門』は体制の中でスポイルされながら、その体制のおかげで持った力を駆使するのだから一種の「ダークヒーロー」であり『デビルマン』などと同じと言える。
 そして、もっとも人気があった水戸光圀の役は、よく映画で悪役を演じていた東野英治郎であり、彼と最も親しかった共演者は風車の弥七の役の中谷一郎で、二人は左翼が多い新劇の役者だから山本薩夫監督の社会派・反権力の映画などで息が合った共演をしていた。
 
 ところで年末といえば『忠臣蔵』である。
 かつて『忠臣蔵』は欧米で意外とウケていた。日本の時代劇で『七人の侍』は大いにウケたけれど『水戸黄門』はウケないどころか顰蹙ものであった。なのに『忠臣蔵』がウケたのはなぜか。

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 それは、「アーサー王と円卓の騎士」みたいだということで、『忠臣蔵』は好意的に受け取られたのだった。
 しかし欧州に比べると、北米では封建的ということで冷ややかな反応もあったらしい。
 これが南米だと「敵を討つなら殺し屋を雇って暗殺すればいいのに」であり、なんとも当地らしい。おそらく南米で最もウケる日本の時代劇は『必殺シリーズ』だろう。

 この『忠臣蔵』について、小説ではなく映画として独自の作品の構想から自分の脚本を書いたことがあるのだが、映画製作の関係者に読んでもらうと、面白いけど企画が通らないと言われてしまった。こんなのはいつものことなので慣れているが。




by ruhiginoue | 2018-12-28 18:14 | 映画 | Trackback | Comments(0)
 南青山の一等地に児童相談所を含む複合児童施設を建設する計画に対し、近隣住民から反対の声があがり、そのわけが話題になった。
 なぜかというと、児童相談所に来るのは貧困家庭の子供などがいるから、と言うことだ。

 このことで東京都港区が、12月14日および15日の連続2日間にわたり大規模説明会を開いたが、ここで近隣住民たちは「青山のブランドイメージが落ちる」などと建設に強く反発した。
 このさいの録画がテレビやネットで流されると、多くの人達を呆れさせた。

 例えば南青山在住の3児の母は「青山のブランドイメージをしっかり守ってほしい。世界に発信していく町。土地の価値を下げないでいただきたい」と言い、貧困家庭の問題児は迷惑とした。
 また別の在住女性は「入所した子供が一歩外に出ると、そこには幸せな家族、着飾った人、おしゃれなカフェ。その場面と自分を見たときのギャップ。そんな状況が心配。子供のことを考えてほしい」と言って嫉妬される心配をする。

 実際には、問題児は貧困家庭に限らないし、恵まれない人が富裕な人の食事や服装の贅沢さに嫉妬して嫌な思いをするなんてことはなく、逆に富裕な人が恵まれない人の食事や服装に対して、ささやかな贅沢をいちいち見とがめて「貧乏人のくせに生意気だ」と反感をむき出すものなのに。

 このような青山住民たちに対して、そんな意見を恥ずかしげもなく言えてしまう人々が住んでいることの方が、むしろブランド低下になるはずだとか、良識ある人たちが時間をかけて育ててきた品位に後から金の力で寄ってきただけの人たちが、心の貧しさを発揮して上品な土地柄を貶めているとか、そうした批判が巻き起こっていた。

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 これは地元の不動産業者が一部の住民たちを焚き付けたらしい、とも言われる。
 それにしても、住民たちが自分たちの利用する店について「ランチは1600円」とか「ネギ一本でも紀ノ国屋で」とか、誇らしげに言うものだから、マスコミが飛びついたのだった。

 うちの近所にも「成城石井で買っている」と言って鼻にかける人はいるが、それ以上にもともと紀ノ国屋は、輸入ものをはじめ珍しい食材が充実していて、おかげでグルメな人は色々な料理ができて、野菜も一般的な八百屋やスーパーでは無いものまで置いてある。
 それで、おそらくあの青山のセレブ気どり女性は、野菜はみんな紀ノ国屋で買っていると言ったのだろう。

 その紀ノ国屋で、かつて身内が初めて買い物をしたら、その珍しい食材を面白がって買ってきて、それがどう切ればよいかも困るくらい知らない野菜や果物だったので、調べて料理したことがある。
 こういうことを、よく子供の頃からオヤキョウダイに押し付けられていた。おかげでオヤキョウダイよりはモノシリになったが。
 



by ruhiginoue | 2018-12-27 20:09 | 社会 | Trackback | Comments(2)

おフランスと日本

 1970年8月5日、大阪万博を訪れた浩宮徳仁親王(当時の呼び方、現皇太子、もうじき次の天皇)が予定外のパフォーマンスを披露して話題となった。

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 もちろん、大人気の「シェーッ」のポーズである。ただ、間違ってやる人が大勢いると作者の赤塚不二夫が言っていたように、あげた手は曲げないもの。本家イヤミ氏を見ればわかる。
 この名キャラ・イヤミ氏は「おフランス帰りザンス」が自慢であった。

 ところで最近は、嫌みではなくほんとうに、日本はフランスより遅れていると再認識させられることがある。

 あの「日産がフランスから招いた辣腕経営者」は所得誤魔化しの疑いで逮捕されたが、彼が日産で行なった非情な大量解雇などをルノーでやろうとしても、労組が大反発して政府でさえ許さないはずで、ゴーン式「コストカット」は日本だから可能だったと指摘されている。

 また、自動車の燃料増税が原因で起こったフランスの大規模デモは、それで地方の人や農家が苦しむからだけではなく、同時に富裕層の減税をしたから政府が抗議されたのであり、この参加者たちは、不平等ということは人を人らしく扱わないことであると指摘していて、人権の観念を発明した国がこれではフランス人として情けないし、祖国が恥ずかしいと言う。
 ここが、人権なんてのは綺麗事で身勝手の原因になるとか言う人が主流である日本と違うところだ。

 だいたい、「天賦人権論」を止めないと国民が怠け者になると放言した片山さつき議員など、人権は勝手に天から降ってくるという小学生レベルの勘違いをしているが、こんなのが国会議員やってる日本だから、人権は闘って獲得するというフランスのことを理解できない人がいっぱいいて当たり前なのだ。

 また、社会派発言する芸能人には、勇気をもって政権を批判する人も少しいるが、そのような人でさえ、何でフランス人は怒るのに日本人は怒らないのか、などと言う。
 まったく空々しすぎる。日本人にも実際は怒っている人がいっぱいいて、政府に抗議する大規模なデモも頻発しているのに、これをマスコミが報道しない。特にNHKがひどい政府御用だ。だからNHKに抗議のデモも起きているし、受信料支払拒否している人たちもいる。
 なのに、なんで芸能人はやらないのか。商売の事情で、できないのだろう。実際に、政府を批判してはいてもNHKに出演している人がいる。

 その態度を見ていると、こっちも「シェーッ」と、やりたくなる。やはり日本は、おフランスより遅れている。
 




by ruhiginoue | 2018-12-26 17:15 | 国際 | Trackback | Comments(1)
 先の9月25日に、運転免許証の更新手数料の疑問を述べたが、これに対する回答を報告し忘れていたので慌てて述べる。

 この運転免許の更新に手数料が今は3000円必要とされている。そもそも税金で運営されている役所が納税者から手数料を取るということ自体が変だと言われているが、それでも一応、行政サービスを具体的に受けるさい、その内容に応じた額なら違和感はない。

 しかし高すぎるとなると疑問が出てくる。民事裁判の手数料など日本は高額すぎて、しかも裁判の質が悪すぎるという問題は、諸外国と比較してよく語られる。運転免許の手数料も、警察署と運転免許センターは税金で運営され、職員たちも公務員として給料をもらっている人なのだから、あと具体的に必要なのはカードの作成料だけで、材料と加工にかかる経費に比してやけに高いと言われている。

 それはともかく、運転免許証更新手数料について、収入印紙で納めるのかと警察署の免許担当者に問い合わせてみたら、現金でないといけないことになっているそうだ。車検では印紙である。
 他にも、法務局で登記簿謄本をとるときは収入印紙だが、市町村役所で住民票などを取得するのは現金である。自衛隊で情報公開請求するさいは印紙だった。

 しかし、そういうことをなぜかと訪ねても、警察官はとにかく現金でないといけないことになっていると言うだけ。これは知らないからだろう。だからそれ以上しつこく訊いてもせんないことだ。
 よく、担当の役人に訊ねても、やはり決まっているというだけで、それが法律や条例など明文によることなのか不文律や慣習なのかは知らないと言うことが多い。
 これに限らず、官僚でもエグゼクティブの人に会うことができると、だいたいきちんと答えられるが、窓口のいわゆるぺーペーではダメである。

 という趣旨の話を、過日した。
 これについて、警察の運転免許担当者のベテラン男性警官が、教えてくれた。当人は知らないで言っていたけれど、それでハッキリわかった。
 この警官は「運転免許更新手数料は、警察で受け取ってから後で東京都に渡すので、なんで印紙ではだめなのかは東京都に問い合わせて」と言った。
 これは回答である。この警官が意識してないだけで。
 つまり、印紙とは国庫に納めるためにあるものだからだ。自衛隊は印紙なのに警察は印紙がダメというのは、後で都に渡すから市役所で住民票をとる手数料と同じというわけだ。

 という次第で判明したが、もし東京都に問い合わせるとしたら、運転免許の更新手数料は何に使っているかだ。おそらく交通安全対策というだろう。
 しかし、パスポートも手数料が高く、外国での邦人保護に使うというけど、それにしては「自己責任」とばかり言われる。それと同じことではないか。

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by ruhiginoue | 2018-12-25 21:04 | 社会 | Trackback | Comments(2)

ローラとベネトン

 またローラのインスタがテレビで話題となり、とくに番組内での西川史子の「もっとちゃんと勉強して発言するべきですよ」には非難轟々である。

 それを言うなら、誰よりも安倍晋三に言うべきだろう。よく漢字を読み間違えるし、自分を「立法府の長」と繰り返したり。総理大臣をほっといて芸能人にケチつけるのでは優先順位の間違いすぎである。
 また、西川史子は自分で辺野古に行けばいい。そうすれば認識が変わるはずだ。大嫌いだと言っていた安倍昭恵に会ったら途端に好感というのだから、この人は間接と直接とで大違いということのはずだ。安倍昭恵に脅迫されたとか買収されたとかだった場合は別だが。

 だいたい、インスタだけではローラの考えが解らないと西川は言ったのだから、解らないで止めておくべきだった。これがブログなどで持論を述べたものが杜撰だったというならともかく、不明だから勉強してないと決めつけるのは不穏当である。

 いつも日和見主義者のテリー伊藤が、この西川の発言には怒ってしまい「失礼」だと批判していた。
 そして爆笑問題の太田というコメディアンが真面目な調子で、お笑い芸人だって時事ネタを扱うし、ローラはファッションモデルなのだから服の素材について環境問題が絡んだりと、その業界ではいつも政治が当たり前のように語られているじゃないかと指摘した。

 このとき、自分も連想したが、テリー伊藤も「ベネトンだって」と言っていた。一瞬の短い言葉だったから聞き逃した人も多かったようだが。
 その「社会派広告」は、真面目なメッセージなのか、ただの話題作りかと、物議を醸しだしていた。だからデビッド=ボウイも「♪ベネトンの広告によって真実を知らされた」と歌っていたものだ。

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 しかし、こうしたベネトンの広告も知らない人も日本には多いようだ。デビッド=ボウイの歌詞の意味が解らなかったと言う人も少なくなかった。だから、いまさら「芸能人の政治的発言」とマスメディアが情けない騒ぎ方をしているのだろう。






by ruhiginoue | 2018-12-25 16:37 | 芸能 | Trackback | Comments(2)

クリスマス映画はどれか

 国会で山本太郎議員が抗議の声をあげていた時、映画『スミス都へ行く』(1939年)を連想したが、これを彼は観たことあるだろうか。

 この映画の影響を明らかに受けている日本映画がある。テレビドラマの人気脚本家であるジェームズ三木が、原作と脚本と共に初監督した作品『善人の条件』(1989)である。突然死した市長の後継として選挙に担ぎ出された男が、最初は理想を掲げていたけれど、現実の政治の汚さに巻き込まれていくまでは同じである。
 これは公開当時、コメディの形をとりながら田舎の政治にある構造を暴き出したことで良心的な作品だとする映画評論家(山田和夫など)もいたが、「おすぎ」は酷評していた。何か事件が起きて背景に政治の問題があるというのではなく、これだから政治は問題だと描いているから、これでは作者が観客にお説教している、というものだ。

 ところで『スミス都へ行く』のフランク=キャプラ監督といえば、クリスマス映画の定番『素晴らしき哉、人生!』(1946)も、よく知られている。

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 これは巨匠キャプラ監督の自信作であったが、まず興行的にふるわず、またアカデミー賞ではもう一人の巨匠ウイリアム=ワイラー監督の名作『我らが生涯の最良の年』に取られてしまった。
 しかし、内容がクリスマスの話だからとテレビでクリスマスに放送されると好評で、アメリカではクリスマス映画の定番となった。
 これは有名な話。

 よく言われるように、黒澤明はジョン=フォード監督を尊敬していると言っていたけど、最初に強く影響を受けていたのは明らかにフランク=キャプラ監督で、だから作風はダイナミズムよりセンチメンタルの方が最初は勝っていた。
 また、黒澤は日本の監督で一番は溝口健二だと言うけど、実際に最も尊敬していたのは成瀬巳喜男だったと周囲が証言している。黒澤は、溝口が良い映画を撮れるのは押しの強さだと言っていて、溝口は成瀬について「シャシン撮るのはうまいがキンタマがない」と言って、おそらく軟弱だということだろう。
 そして時代小説で、黒澤は山本周五郎を何度も映画化したけど、池波正太郎には手を付けてなかった。

 さて、普通クリスマス映画なんて意識してないものだが、内容がそうであることや、その時にテレビで放送されていたとか、年末の公開で映画館で観たとか、そういうことが大方だろう。
 この点では、自分は『グレムリン』(1984)だった。年末に公開で、クリスマスの話だから。今は無くなった新宿ミラノ座であった。




by ruhiginoue | 2018-12-24 13:26 | 映画 | Trackback | Comments(0)
 モデルのローラさんが自身のインスタで、辺野古埋め立てに抗議する米大統領への署名に賛同するよう呼びかけたところ、日本のタレントとして二位のフォロワー数であるため影響があり、その時の署名は米大統領が考慮する義務が生じる10万筆までもう少しと迫っていたけど、その数をたちどころに超え、大きな話題となった。
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 これについて、テレビのワイドショーが取り上げたのはいいが、芸能人の政治的発言の是非という取り上げ方だったので、これはよろしくないと週刊誌が指摘する記事を載せた。芸能記事が多い女性向けの『女性自身』であった。
 これは何人かの識者の談話をいくつか掲載したうえで「テレビが沖縄の基地問題をまともに取り上げないから、ローラさんが自ら署名を呼びかけた側面もあるわけです。むしろ、ローラさんを揶揄するような取り上げ方をした『モーニングショー』のようなマスコミの姿勢こそ、問い直されるべきではないでしょうか」と締めくくっていた。

  そのとおりである。すでに指摘されていたとおり、政権に媚びるマスコミは、ローラさんの想いまで悪用して「芸能人の政治的発言の是非」と問題をすり替え、辺野古の埋め立てを追及せず芸能報道でお茶濁ししていて、同時に基地問題から社会の関心を逸らしているだけだ。だから『モーニングショー』を『女性自身』は批判したのだ。

 そもそも芸能人の政治的発言について論じるなら、何故、これまで政権に媚びる芸人たちのことは放置しておいて、政権の意向に合わない発言の時だけ、発言の内容ではなく発言することの是非という形で騒ぎ立てるのか。
 もちろん、政権に媚びるのと違って政権の意向に合わないと圧力がかかる心配があるので、みんなで応援しましょうと言うなら話は別だが、そうではない。

 だいたい、政治的発言をすると人気や商売に影響を及ぼさないか、なんてこと当人はとっくに考えているはずで、そのうえで決意してのことだろう。なのにテレビがやってることは事実上、本人が考慮してないという決めつけを前提に、若いからとか芸人だからとか見下し、だから我々で代わりに議論してやろうという、実に失礼で傲慢で図々しいことだ。
 それでいて、基地問題それ自体は番組の議題とはしていない。最低の番組作りである。

 そんな番組の中で、女優の高木美保さんがローラさんの署名呼びかけを全面支持したとしても、そこで「政治的発言はタブーっていう発想を変えるべき」と言っているのでは、議論を本題から逸らすだけのことになる。政治的発言はタブーではない。政権に媚びる発言はやりたい放題だが、政権に不都合だと圧力が心配されている。そこを問題にしないといけないはずだ。
 なのに、その番組は政治的発言が是だと出演者がコメントしたからいいじゃないかと言う人はマヌケすぎである。

 とにかく、今回、女性週刊誌のほうがテレビのワイドショーよりは見識があったということだ。





by ruhiginoue | 2018-12-23 06:30 | 芸能 | Trackback | Comments(0)