井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue
 新宿区の小学校で、図工の担当教諭が忘れ物に怒って連絡ノートをいちいちチェックするなどシツコクしていたため時間が超過し、児童が給食を食べられなくなってしまう事態となり、帰宅してから空腹を訴える児童がいたことから保護者に発覚し、指導の行き過ぎとして問題になったそうだ。
 
 このように問題となるだけ、日本の社会も洗練されてきたということだ。自分が小学校のころは、結果として時間がなくなり食べられなかったどころか、故意に給食を食べさせないことが普通にあった。しかも、それが指導の行き過ぎなんて生易しいものではなく、教諭が児童を虐待して悦に入るのが目的だった。
 そして、こうした陰険な雰囲気が日常的になると、これに児童も追従し、どうでもいいような例えばノートの下敷きなどに対してまで、これも忘れ物ということになるのだとあげつらい、担任教諭お墨付き集団虐めの標的にされた児童は給食を食べられないことが何日も続いたという残酷なことがしょっちゅうであった。

 このような険悪な雰囲気を醸造させたがる人は、その育ちが原因で、親から虐待を受けて育ったとかDVばかりの家だったとか、なにかしら残忍な雰囲気に包まれて成長したため、そうした雰囲気でないと落ち着かなくなってしまうのだということを、精神科医や心理カウンセラーらが指摘しているのを後に本で読み、あの担任の教諭はそうだったのだなと納得したものだ。

 こんなひどいこと、昔と違い今では無くなった、というのではなく、まだあるけれど、しかし親が知ると問題になりマスコミに報道もされるようになったわけで、それは親の意識が高まり洗練された対応をするようになったということだろう。
 その問題となった新宿区の小学校でも、報道によれば、親たちが問題にすると担任の教諭は「忘れ物が多いことが原因であり、忘れ物は家庭の問題だから親が悪い」という趣旨の発言をしたらしい(ただし校長は別の意味で言ったことが悪く受け取られたと弁解した)が、ここで昔の親なら黙ってしまう。なんとなく納得できないが反論することができない。それが昔の親の頭の程度だった。

 ところが今の親は違い、報道によれば、そうした教諭の責任転嫁に対して「今問題になっているのは給食を食べられなくしたことであって、忘れものではない」と指摘し、担任の教諭がしていることは問題のすり替えであると批判したそうだ。
 このように、社会が洗練されて、親の良識はどうなのか別だが少なくとも頭の水準は高くなったことで、子供と学校と教師の問題が、それ自体は昔と大して変わらないにも関わらず、少しは良くなっているのだろう。



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# by ruhiginoue | 2018-02-11 15:08 | 社会 | Comments(3)
 かつてバイトをするようになった最初のころ、ある職場でしつこく、こう戒められたことがある。

 「よけいな仕事を増やすな」

 これは、横着すると後始末をしなければいけなくなり、かえって忙しくなるという意味だ。

 これを思い出したのは、朝日新聞社が従軍慰安婦の記事のことで嫌がらせも同然の訴訟を起こされたが勝訴したという報道のためである。

 この裁判は、一審も二審も朝日新聞社の完全な勝訴であるが、このあと最高裁が異常に政治的とならない保証はないし、それ以前に、裁判で勝訴したから名誉が回復されたというわけではなく、もともと訴えを起こした人たちは、その訴えの内容からして、いいかげんでも何となくでもいいから印象を貶めてやればいいという意図であることが明らかだから、法的な救済を司法に求めるのではなく政治的であり、この点では朝日新聞社の完敗だと観る人もいる。

 それ以前に、そもそもこれは朝日新聞社にとってまさに「余計な仕事」である。政治的な圧力に屈して従軍慰安婦の記事のうち「吉田証言」を報じた部分を取り消したことで、従軍慰安婦の記事はすべて捏造であったと騒がれてしまった。そんな意味にはならないと後からいくら反論したところで、もともと「朝日新聞の捏造」と叫ぶ人たちには知ったことではない。
 だいたい、従軍慰安婦でも吉田証言でも、他の新聞だって取り上げていて、取り消したりはしていない。そこには読売や産経も含まれている。それでも「朝日新聞の捏造」と喚くし、これ以外の件でも、朝日新聞ではなく他の新聞やテレビの報道なのに「朝日新聞の捏造」と言う連中である。

 これが一部の変な人やバカな人だけではなく、総理大臣ら政権の中枢までそういう人であり、だからそれに媚びる人や、いつも卑劣な池上彰のように朝日新聞にインチキ非難したかと思えば他のメディアを批判してみせて同時にしっかり政権には媚びるというお調子者の電波芸者がいたりする。

 このあたりは拙書『朝日新聞の逆襲』(第三書館)で詳しく述べたとおりだが、そういう状態で圧力を受けたところ安易にやり過ごすつもりでいた朝日新聞社は付け込まれたのだ。

 おかげで、本来はしなくてよかった余計な仕事が増えてしまったのだ。


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# by ruhiginoue | 2018-02-10 15:34 | 司法 | Comments(0)
 東京・銀座にある公立の泰明小学校は、標準服がこの春から高級ブランド「アルマーニ」のデザインに切り替わり、大幅に値上げされることが話題で、全部で9万円ほどになる。「公立校なのに」と批判的な意見も出ている。

 この標準服を決めたのは校長の独断だったそうで、「街との絆」を感じながら泰明小で学んでほしいとか、銀座の街あっての泰明小学校で標準服もその要因の一つであるとか、視覚的な同一性により泰明の標準服を身に付けているという潜在意識が学校集団への同一性を育みスクールアイデンティティーに昇華して愛校心・所属愛・学校に対する誇りが自己の存在と重なるとか、そういう説明をしていた。

 これについて批判している人たちは怒った様子だが、こっちは笑ってしまった。まるで昔のドラマやアニメみたいだからだ。

 今では不倫の公表で話題の小泉今日子が初主演した80年代のドラマ『少女に何が起こったか』(やっぱりこういう内容は大映テレビ)では大学に制服があり、それは良家のお嬢様のためなのに、そうでない者が着ていて相応しくないと嫌味を言われて、そんなお嬢様にふんする賀来千香子と高木美保に、小泉今日子のふんする主人公は虐められていたけど、そんな懐かしい番組を思い出させてくれた。

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 あの、70年代に放送された社会派の要素もあったファンタジー『魔法のマコちゃん』には有名デザイナーの制服導入という挿話があって「高すぎます」とマコが抗議していたし(『制服はいやよ』)、また90年代には原作以上にギャグが強くて好評だった 『きんぎょ注意報!』(『セーラームーン』の前の番組)では、主人公らの通う「田舎ノ中学校」を見下す「都会ノ学園」が金持ちしか入学させない方針であるとか高価な制服とか気取っていて、そこにアルマーニのパロディで「サルマーネ」というブランドが登場する(『制服なんて大キライッ』)。

 というわけで、公立なのに銀座だからと言う校長が、昔のテレビを彷彿とさせることをしてくれたから、笑ってしまったのだった。




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# by ruhiginoue | 2018-02-09 07:20 | 社会 | Comments(3)
 昨年の夏、東京地方裁判所から破産開始の決定を受けて倒産した東京都港区の出版社は、このところヒットが出ないため経営不振に陥っていたそうで、そのためかネトウヨとかヘイトとかいわれる本ばかりを発行していた。
 もともと、この出版社はネトウヨとかヘイトとかの言葉が世間で使われる以前からこの種の本を発行する商売をしていて、権力の側から創価学会と共産党を罵る本が主な商品だった。
 ところが80年代から公明党が自民党にすり寄り始めたので、矛先を朝日新聞などに変え、さらには排外主義や歴史修正主義を叫ぶ活動をしている人達の主張を売りものにし、ヘイト度とネトウヨ度をエスカレートさせていた。また、医師法違反で逮捕された美容外科医師の言い分をそのまま書いた本も発行していた。
 その内容のエキセントリックさとヒステリックさは、これだけでも経営が苦しいということを充分に伺わせた。そして創業が1967年であったから昨年でちょうど50年の時に潰れたということだ。

 実は、この出版社がらみで大変な迷惑を受けたことがある。
 それは、この出版社の経営難が関係していた。
 この会社が売り上げ不振で、もう何年も前から運転資金に困っているという話がすでにあった。そのさい、ある人が、この出版社と関わりのある人に対して、資金にするようにと、まとまったお金を渡したと言っていた。しかし、そんな話はその出版社の人が聞いておらず、お金を受けとった事実もないということだった。
 このとき預かった人のところで金が行方不明になったということで、その人が横領とか着服とか言われることをしたのではないかと疑われていた。
 この話をその出版社の正社員から聞いてはいたが、安易に誰かと話したり、まして公言はすべきでないから、伏せていた。

 ところが、横領とか着服とか疑われた当人が、自ら疑われたことを公言した。疑われただけだ、とは言うが、では実際にどうだったのかということになると話があやふやであった。
 そのさいこちらの名を出して、疑惑を言い触らされたなどと事実無根の捏造話をしたので、それならばと、一切こちらから話したりはしていないと否定したのだった。そして後から、その人の話は言うに事欠いて口から出まかせのウソであったことが明らかとなった。
 それなのに、その出版社の正社員から、それでも黙っていて欲しかったという意味のことを言われた。つまりウソをつかれても否定するなということになってしまう。
 おそらく神経質になっていたので周囲に沈黙していてほしかったのだろうが、しかし疑惑の当人がなんとか否定しようと焦ったらしく勝手に変なことを言ったのだから、まずそれを責めるべきだろう。

 このため、自社の経営が問題なのに周囲に八つ当たりのようなことをして無責任だと呆れていたが、経営が行き詰まっていて冷静な対応ができなかったのだろう。
 そうではないかと考えていたら、この数年後すなわち昨年に倒産したということだ。



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# by ruhiginoue | 2018-02-08 06:34 | 社会 | Comments(0)
 小泉今日子といえば中森明菜らとともに「華の82年組」として人気を博したアイドル歌手だったが、その後もタレントとしてCМなどで大活躍してきて、今その私生活にかかわる発言が話題となっている。
 その話題とは、彼女が所属してきた会社を離れて独立するのを機に、数年前から噂になっていた俳優との関係が、ただ親しいだけでなく恋愛の伴ったものであったと自ら公表したということだ。

 この俳優とは豊原功補のことで、自分にとっては、かつて沢口靖子とともに「もうゴジラの映画なんて入場料を払って観るのはやめる」と決意させてくれた役者だった。
 それはともかく、彼は小泉今日子の発表が事実であると認めたそうだ。

 この二人のことは数年前から話題になっていて、一緒に外食したあと店から出てくるところを撮られた写真が週刊誌に載るなどしていた。
 そして、小泉今日子のほうは過去に結婚したことがあるけれど離婚して今は独身だが、豊原功補は今も結婚していて妻子がある状態であるから、他の女性とただ親しいだけではなく恋愛関係であれば「不倫」であり問題だと指摘されていた。

 そして今回、豊原功補は、妻子とは別れて暮らしており、この別居は3年くらいになるが、こうなる原因は小泉今日子と親しくなったことである、と述べている。
 すると、潔い対応だと小泉今日子を褒めそやす者がいる一方、不倫なのだから褒めるなんてとんでもないという指摘が出たわけだ。

 これは法的に問題である。「不貞行為」として明確に違法だ。豊原功補の配偶者は、夫の豊原功補とともにその不貞行為の相手である小泉今日子を裁判に訴えて慰謝料を請求することができ、勝訴は確実だ。
 また、豊原功補が小泉今日子と結婚するため今の配偶者と離婚しようにも、同意してもらえなければ諦めるしかない。裏切られたうえ捨てられたのでは「踏んだり蹴ったり」であると最高裁が珍しく俗な言葉を使い判示したことがある。
 ただし、婚姻が破綻状態のうえ、収入などから生活はできて、かつ扶養する子供がいない、など誰も困らない場合は、離婚せよと裁判所が命令することもできると後に変更された。

 しかし、周知のとおり三船敏郎の例もあり、こういうことは傍から見てどうなるかは判らないものだ。それに、法的リスクは当事者が背負うことを覚悟していれば、あとはどうしようと当事者の判断である。
 ということは、他人には関係ないことだから公言しなければいいのだ。それをなんで言うのか。私生活のことだから公表しないで済むことだ。そうなると、わざわざ公言するのは話題作りのためかな、豊原功補は小泉今日子に利用されたのかな、などと勘繰るしかない。




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# by ruhiginoue | 2018-02-07 07:00 | 芸能 | Comments(4)
 自民党の杉田水脈・衆議院議員のツイートが失笑されていた。
 「仲良くするだけが『外交』ではありません。将来を考えるにはまずは過去を見ないといけません。今の日本があるのは、命を投げ打って守ってくださった先人達がいるからです。」
 では過去を見ると、反対する国民を弾圧して戦争を仕掛け、負けたら敵国に寝返り命乞いし傀儡となり、これに抗議する国民を弾圧した、という人の孫が今の総理大臣で、そんな爺ちゃんを尊敬していると言って同じことを推進してるのだが、そんな人の下にいて恥ずかしくないのだろうか。

 これで思い出すのはポーランドの映画『鉄の男』だ。戦後ポーランドで宗主国ソビエト連邦の傀儡政権に反対する人たちを弾圧する当局の男は、なにかにつけてヒッヒッヒッと嫌らしく卑屈に笑って残忍な行為をするが、こういう立場に身を置いてこういう行動をとる人とは、もともと自分が弱いものだから、目の前で勇気がある人を見ると生意気に見えて嫉妬し、その人が対立する強者に媚びて嫌がらせをするものだ。こんな憎たらしい奴は学校にも職場にもいる。みんな見かけたことあるだろう。

 こうした無様な敗戦国・従属国であればこそ有難がられていたのが、舛添要一もと東京都知事もと厚生労働大臣である。
 「名護市長選、3000票近い差がつきそうだ。この結果について、いま沖縄の仲間たちに電話してみた。やはり、米軍基地反対ばかりで、経済や社会保障への取り組みが軽視されたことが市民の不満を生み、勝敗を決したようだ。」
 こんなウソをツイートしていたので、非難轟轟である。

 まず、現職市長は基地反対ばかりだったというのが事実に反している。稲嶺市政は経済政策に関しては評価が高い。よくここまでやったと言われるほど安定していた。だからこそ自信をもって基地に反対できたのだ。
 これについては大手メディアも批判されている。基地反対か経済振興かという対立軸を垂れ流していたが、沖縄の経済発展にとって基地が最大の阻害要因であることは基地反対の立場の人だけでなく沖縄の経済界でも常識である。
 また、いくら基地反対の意志を示そうと、政府は頑として方針を見直さず、再編交付金停止など金にもの言わせて威圧を繰り返したのが実態である。これに市民は懐柔されたとか買収されたとかいうより疲弊していた。それで諦めてしまったと言う地元の人がいることは、前からよく知られていて報道でも取り上げられている。

 だいたい、舛添要一が沖縄に電話で問い合わせたというのはネタだろう。いったい何人にかけたのかとツッコミしたくなるが、それ以前に、もともと彼には「基地反対ばかりで経済政策が無かったからだ」というテンプレートがあって、そこに当て嵌めるつもりだったはずだ。紋切り型とかステロタイプとかいうべき模範解答が用意されていて、硬直した思考と発言しかできない。ここに彼の特色と限界がある。受験秀才でしかなく思考力は虚弱なのだ。

 こんな人を、自殺した西部邁とともに保守派の論客として売り出して、中身はお粗末なのに見識あるかのように見せかけたのが悪名高い『朝まで生テレビ』である。
 ここで東京大学の助教授だった当時の舛添要一は、神奈川県の米軍住宅問題で反対派が選挙で勝ったのに「反対するならそこを独立国にしないといけない」と荒唐無稽なことを言い、こんなのが東大の政治学者かと呆れさせた。そこから今も進歩していないのだ。

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 ところで、この神奈川県米軍住宅問題で反対派の市長を追い落とそうとして「不倫」をしたと大騒ぎしたのが他でもない週刊文春であった。このアジビラ的な政権へつらい記事は効果なく選挙には影響しなかったが、いま小室哲哉のことでヒンシュクを買っている週刊文春も舛添要一と同様に相変わらずなのだ。
 
 こんなのが幅を利かせているのだから、日本は衰退のうえ嫌らしい社会になって当然なのである。



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# by ruhiginoue | 2018-02-06 12:31 | 政治 | Comments(1)
 沖縄県名護市長選挙で自民党の基地容認側が当選した。
 期日前投票が莫大で、出口調査とは逆の結果になった。こうなると組織票の影響が考えられる。前回は自主投票だった公明党が今回は自民系を推薦し、支持母体である創価学会の原田会長が現地入りしてまでしていたのだから、組織票の勢力からすれば自民系が勝って当然という指摘もされている。

 もともと沖縄は宗教団体の組織率が高い地域性があり、いろいろな宗教団体が進出し根付いている。特に創価学会はかなり幅を利かせていて、離島になると買い物しようにも創価学会員の店しかないところが目立つ。みんな信仰というより組織からの恩恵を受けたがっているし、そもそも宗教とは自ら考えるのではなく上からの押し付けに従うものだ。

 また、この選挙で最大の争点は辺野古基地問題であった。小泉進次郎が反復して訪問し、そのさい小泉進次郎来るの顔写真入りポスターが、基地反対運動の看板の上から圧殺するかのように貼られていたことも話題だった。なるほど「蛙の子は蛙」で、宗主国様のため属国の傀儡酋長としての仕事を熱心にこなしたのだ。

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 なのに、ここで自公は徹底的にこの問題を避け、ひたすら争点について触れないという戦術であった。こういうのをマスコミは「争点隠し」と呼ぶけれど、違うだろう。
 たしかに、争点で不利ならこれを隠すというのは常套手段であり、この戦術が功を奏することも珍しくない。地方だけでなく国政選挙でも同様である。しかし、大体はとうてい隠せない大きな争点である。それを空々しく隠すのはなぜか。そしてこれが普通なら反感を持たれるはずなのに功を奏するのはなぜか。

 この選挙について、自民党の山田宏参議院議員は「激戦です。 沖縄を反日グループから取り戻す大事な選挙。11月の沖縄県知事選や那覇市長選を控え、名護市長選挙のとぐちさんの勝利は極めて大事です。名護市の方に一言を!」とツイートし、まるでネトウヨ、それどころかテロの赤報隊だと批判が起きた。
 そして新潟県の米山隆一知事は「私はどちらの味方でもないのですが、物には言いようがあると思います。方向はお互い真逆かもしれませんが、どちらもそれぞれに国を思っての事でしょう。自分の思う以外の方向を目指す人を『反日グループ』などと断じて恥じない方には、正直辟易とします。民主主義を何だと思っておられるのでしょうか」とツイッターで批判した。

 しかし、この山田宏参議院議員は、議員ともあろう者がその立場を忘れて下品な言葉使いをしただけ、とは考えられない。そんなバカでは務まらない。
 はっきり言って自民党の目的は民主主義の破壊である。非常識だから「辟易」という水準のことではない。街では「反日」とか「赤報隊支持」「殺せ」などの絶叫が野放し状態で、これらに抗議しようとすると警察に制止される、なんてことが横行している。だから、みんな怖くて萎縮してしまう。
 そこを狙ってかかる罵声を浴びせたのだ。脅しと威圧により意図する方向へと結果を誘導する企みだ。だから、単なる下品や非常識ではないのだ。

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 そして名護市長選である。不利なら「争点隠し」するのは常套手段とはいえ、もはや隠せない大きな争点である。なのに空々しくシカトとハグラカシするのは「触らぬ神に祟りなし」だぞ、という無言の脅しなのだ。
 だから沖縄の米軍基地問題など特にそうだけど、選挙で自民党は肝心な問題で不利になると議論や論争をしないことによって勝つわけである。これは「逃げるが勝ち」ではなく、逆に威圧して勝っているのだ。

 こうした構造を見据えて対応しないと本質を見誤ってしまうだろう。
 もうひとつ大事なことは、そもそも戦後、米軍関係の問題が争点の選挙で反対派が勝つことは珍しく、勝っても阻止はできないものだった。情けない恥な日本政府だがアメリカに媚びてのことだから当然だ。それで諦めてしまう人が多いということ。
 もともと、そうなんだから簡単でなくて当たり前。これはムダやダメなのとは違う。



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# by ruhiginoue | 2018-02-05 12:49 | 政治 | Comments(5)
 突然、ずっと忘れていたことを思い出したのだが、今から思うと笑ってしまう話だ。
 それは、かつて半年くらい働いたバイト先でのこと。責任者に「あがらせて(バイト契約解除という意味の、よくある隠語)ください」と言ったところ「いつ」と訊き返えされたので「今月の15日(給与の締め日が毎月15日だった)で」と答えたところ「だめだよ。早すぎるでしょう」と。
 まあ、今になって思い出すと、やはり通告が急だから、だめだと言われても仕方なかった。それで可笑しくなるのだが、しかし同業他社で給料が良いところがあったからという事情は話さなかった。言わなくてよかった。言ったら怒るだろう。しかし仕事が大変な割に給料が安かったのは現実である。

 それはともかく、最近ではブラックバイトという呼び方をされるが、こういうのは昔からあって社会問題だった。
 この一つとして、売れない商品を就業員に買わせるということがある。昔からあったことだけれど、最近ではコンビニ店業界が販売促進のイベントとして季節の商品を強要し、もともと無理なことだから売れ残り、従業員が押し付けられ、それが問題になると大量廃棄ということになって、大規模だから無駄も大きいということになってしまう。

 これが今の時期ではまた恵方巻ということで、相変わらず売れ残りが大量に捨てられているそうだ。
 この恵方巻だが、もともと習慣だった人なら結構だが、そうではなく宣伝に乗せられてそうするものだと思って「方角を向いて丸かじり」をやりたがる人もいる。そういう人に対して、バカバカしいからやめろと言っても無駄である。

 ただ、それに困っている人の話を聞いたことがある。その人と結婚を前提に同棲していた女性は、ことごとくマスメディアを鵜呑みにするから、そういう生活習慣は主体性が無いうえ無駄な出費が多いからよくないと言うと「なんでアタシの言うとおりにしないのよ」とブチ切れられてしまうそうだ。そして、そういうことが重なり、彼女の方から「アンタは頭が固い」などと罵声を浴びせて一方的に出て行って凄い田舎にある実家に帰ったそうだ。

 それで良かったと彼は言っていたが、その通りだろう。あれでは価値観が違いすぎてうまくいくはずがない。その女性のように何も考えないから幸せな人は、同じような人と結婚すればいい。
 ただ、そんなに数は多くないのだから、コンビニ店業界は期待しすぎないで欲しいものだ。現に売れ残りばかりで当てが外れているではないか。

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# by ruhiginoue | 2018-02-04 12:55 | 社会 | Comments(5)
 1984年の4月にハリウッド映画『ブレインストーム』(内容はSFサスペンス)を新宿プラザ(少し前に閉館した歌舞伎町の大型映画館)で観たのだが、これは同級生が観たいと言ったからで、あまり気が進まなかったというのが正直なところだった。このようなネタはもともと好みではなく、しかしその同級生はこのようなネタをとてもよく好む。

 それで観たところ、『2001年宇宙の旅』『未知との遭遇』『ブレードランナー』の特殊映像を手掛けたり、自ら監督もした『サイレントランニング』もあるダグラストランブルの手法により映像はなかなか見事だったので、時間と入場料の損ということは無かった。
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 しかし物語が半端な感じがして、そうしたら最後に「TO NATALIE」と出て「ナタリーに」と翻訳もあった。
 つまりこれは撮影中に主演のナタリーウッドが急死したためで、おそらく半端な感じがするのは主演者の死で撮影しきれなかったのではないかと考えたのだった。
 こういうことがあるから、よく映画の撮影は最初に最後の場面を撮影しておくことがあるのだろう。

 そんなことを思い出したのは、これが遺作となってしまったナタリーウッドの死について、もう37年も前のことになる水死事故が最近また再捜査となり、地元警察が「重要参考人」として当時夫だった俳優のロバートワグナーへ事情聴取を求めているという報道のためだ。

 スチーブンスピルバーグ監督がリメイクすると言っている『ウエストサイド物語』などで知られるナタリーウッドは、映画『ブレインストーム』の撮影中の1981年11月、ロサンゼルス沖で夫ロバートワグナーらとヨットに乗っていたところで行方不明となり、翌日に入り江で水死しているのが発見された。享年43歳。

 あの当時は事故死とされたが、不審な点があるため殺されたという意見もあり、真相は謎とされている。彼女の身体にはいくつものあざがあり「暴行を受けた可能性がある」という指摘がされた。
 そして新たな情報が寄せられたとして2011年11月にロサンゼルス郡警察の殺人担当部署が再捜査を開始したということだ。
 2012年5月に作成された検視報告書では、遺体には複数の打撲や傷の痕跡があったことを認定し、死因を「事故死」から「水死および不確定要因によるもの」と変更したうえで、警察当局者は「殺人事件とは証明できていない」としながらも、夫だったロバートワグナーに事情聴取を求めたが、拒まれたということだ。

 この報道によって、懐かしい映画を思い出してしまったわけだ。



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# by ruhiginoue | 2018-02-03 18:21 | 映画 | Comments(3)
 2012年11月に神奈川逗子市で、調査会社の男が女性の夫を装い市納税課に電話し、これに対応した市職員は本人確認をせず住所を伝えてしまい、その翌日、調査会社の男から得た情報を基に自宅を訪ねてきた元交際相手の男によって女性が刺殺される事件があった。
 この情報漏洩をしでかした市の責任を問い、殺害された女性の夫が訴訟を起こしている。これに対して、ほんとうは当たり前のことだが、しかし役所にしては珍く、同市は居直らず過失を認めている。あと問題はストーカーともなれば命に関わるので管理責任と賠償額との絡みでどのような司法判断になるかと注目されている。

 この事件について、ある芸能人は、自分も似たような経験をしたから気持ちがわかると述べていた。彼がネットで中傷や脅迫をされた時に、訴えられて逆恨みした加害者達がいたからと東京地検の検事が「送検された人達にあなたの住所と携帯電話の番号を伝えて、謝罪するように言っておきます」と平然と言ったそうだ。つまり私怨を抱く者から守るべきなのはまず個人情報という意識が公的機関に欠落しているということだ。

 かつて個人情報保護法が「官に甘く民に厳しい」と批判されたら、当時の福田官房長官は「公的機関はそういう(違法な)ことをしないことになっている」と会見で発言したので、これをマスコミは厳しく批判していた。
 しかし裁判所は政府に迎合し、官房長官のトンデモ発言に合わせたのだ。それ以前に、この官房長官の発言は当人の明確な意図ではなく、もともと官僚たちが物凄い執念とともに政府にねじ込むように言って法案に反映させたことであった。つまり政府に迎合する以前に裁判官も同じ官僚ということだった。
 そして、プライバシー侵害や個人情報漏洩して、それがどんなにひどくても、公的機関や公的立場の人のしたことなら違法ではないと判決し続けているのだ。そういう判決文の数々を読めば、誰でも呆れたり仰天したりである。

 また、野球選手の妻が「ブス」などとネットで侮辱されたので送信情報の開示が認められ裁判を起こしたと話題だ。

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 もちろん、これは活躍している当人ではなく家族だから問題である。だが悪口の内容自体は他愛ない悪戯である。

 それより、医師や弁護士が個人情報を故意に漏洩したり差別用語を浴びせたりの悪質な行為をしているのに、裁判官が送信元開示請求を頑として認めず潰してばかりいる現実のほうがはるかに大きく深刻な社会問題である。
 こうした実態こそ、マスコミは恐れずに取り上げてほしいと前から言われているのだが、その勇気はどこにも無いようだ。

 やはり、偉い人は違法なことをしないことになっているのだ。それが日本という国である。



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# by ruhiginoue | 2018-02-02 12:35 | 社会 | Comments(2)