井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhiginoue@excite.co.jpまで


by ruhiginoue
 1984年の4月にハリウッド映画『ブレインストーム』(内容はSFサスペンス)を新宿プラザ(少し前に閉館した歌舞伎町の大型映画館)で観たのだが、これは同級生が観たいと言ったからで、あまり気が進まなかったというのが正直なところだった。このようなネタはもともと好みではなく、しかしその同級生はこのようなネタをとてもよく好む。

 それで観たところ、『2001年宇宙の旅』『未知との遭遇』『ブレードランナー』の特殊映像を手掛けたり、自ら監督もした『サイレントランニング』もあるダグラストランブルの手法により映像はなかなか見事だったので、時間と入場料の損ということは無かった。
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 しかし物語が半端な感じがして、そうしたら最後に「TO NATALIE」と出て「ナタリーに」と翻訳もあった。
 つまりこれは撮影中に主演のナタリーウッドが急死したためで、おそらく半端な感じがするのは主演者の死で撮影しきれなかったのではないかと考えたのだった。
 こういうことがあるから、よく映画の撮影は最初に最後の場面を撮影しておくことがあるのだろう。

 そんなことを思い出したのは、これが遺作となってしまったナタリーウッドの死について、もう37年も前のことになる水死事故が最近また再捜査となり、地元警察が「重要参考人」として当時夫だった俳優のロバートワグナーへ事情聴取を求めているという報道のためだ。

 スチーブンスピルバーグ監督がリメイクすると言っている『ウエストサイド物語』などで知られるナタリーウッドは、映画『ブレインストーム』の撮影中の1981年11月、ロサンゼルス沖で夫ロバートワグナーらとヨットに乗っていたところで行方不明となり、翌日に入り江で水死しているのが発見された。享年43歳。

 あの当時は事故死とされたが、不審な点があるため殺されたという意見もあり、真相は謎とされている。彼女の身体にはいくつものあざがあり「暴行を受けた可能性がある」という指摘がされた。
 そして新たな情報が寄せられたとして2011年11月にロサンゼルス郡警察の殺人担当部署が再捜査を開始したということだ。
 2012年5月に作成された検視報告書では、遺体には複数の打撲や傷の痕跡があったことを認定し、死因を「事故死」から「水死および不確定要因によるもの」と変更したうえで、警察当局者は「殺人事件とは証明できていない」としながらも、夫だったロバートワグナーに事情聴取を求めたが、拒まれたということだ。

 この報道によって、懐かしい映画を思い出してしまったわけだ。



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# by ruhiginoue | 2018-02-03 18:21 | 映画 | Comments(3)
 2012年11月に神奈川逗子市で、調査会社の男が女性の夫を装い市納税課に電話し、これに対応した市職員は本人確認をせず住所を伝えてしまい、その翌日、調査会社の男から得た情報を基に自宅を訪ねてきた元交際相手の男によって女性が刺殺される事件があった。
 この情報漏洩をしでかした市の責任を問い、殺害された女性の夫が訴訟を起こしている。これに対して、ほんとうは当たり前のことだが、しかし役所にしては珍く、同市は居直らず過失を認めている。あと問題はストーカーともなれば命に関わるので管理責任と賠償額との絡みでどのような司法判断になるかと注目されている。

 この事件について、ある芸能人は、自分も似たような経験をしたから気持ちがわかると述べていた。彼がネットで中傷や脅迫をされた時に、訴えられて逆恨みした加害者達がいたからと東京地検の検事が「送検された人達にあなたの住所と携帯電話の番号を伝えて、謝罪するように言っておきます」と平然と言ったそうだ。つまり私怨を抱く者から守るべきなのはまず個人情報という意識が公的機関に欠落しているということだ。

 かつて個人情報保護法が「官に甘く民に厳しい」と批判されたら、当時の福田官房長官は「公的機関はそういう(違法な)ことをしないことになっている」と会見で発言したので、これをマスコミは厳しく批判していた。
 しかし裁判所は政府に迎合し、官房長官のトンデモ発言に合わせたのだ。それ以前に、この官房長官の発言は当人の明確な意図ではなく、もともと官僚たちが物凄い執念とともに政府にねじ込むように言って法案に反映させたことであった。つまり政府に迎合する以前に裁判官も同じ官僚ということだった。
 そして、プライバシー侵害や個人情報漏洩して、それがどんなにひどくても、公的機関や公的立場の人のしたことなら違法ではないと判決し続けているのだ。そういう判決文の数々を読めば、誰でも呆れたり仰天したりである。

 また、野球選手の妻が「ブス」などとネットで侮辱されたので送信情報の開示が認められ裁判を起こしたと話題だ。

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 もちろん、これは活躍している当人ではなく家族だから問題である。だが悪口の内容自体は他愛ない悪戯である。

 それより、医師や弁護士が個人情報を故意に漏洩したり差別用語を浴びせたりの悪質な行為をしているのに、裁判官が送信元開示請求を頑として認めず潰してばかりいる現実のほうがはるかに大きく深刻な社会問題である。
 こうした実態こそ、マスコミは恐れずに取り上げてほしいと前から言われているのだが、その勇気はどこにも無いようだ。

 やはり、偉い人は違法なことをしないことになっているのだ。それが日本という国である。



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# by ruhiginoue | 2018-02-02 12:35 | 社会 | Comments(2)
 東京メトロが1月29(月)から「より快適な車内空間をご提供することを目的として」日比谷線13000系車内で日中時間帯の一部運行において「BGM放送を試行運用します!」(公式サイト・ママ)

 これに対して、発表と同時にやめろという声が圧倒的だった。
 「絶対にやめて欲しい」
 「音楽の趣味は個人ごとに異なります」
 「音楽が聴きたい人はヘッドホンを用意して自分の好きな音楽を聴いています」
 「補聴器を使っている人にとっては非常に苦痛です」
 「余計なBGMは車内が不快になるだけ」
 「とくに目の不自由な方にとっては有害である」
 「音楽の垂れ流しは苦痛」
 「もし痴漢に遭ったら、被害者はその時に流れていた曲がトラウマになるでしょう」
 「快適どころか不快・イライラ増強でしょう」
 「好きでもない音楽、雑音としか聞こえない環境での音楽は公害でしかありません」
 「考えるのであればホワイトノイズを流してノイズキャセリングの方向でお願いします」
 「サービス向上策ならもっと他にやるべきことはあるでしょう」
 

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 まったく、どんな音楽でも無理に聴かされたら苦痛だし、あとで音楽を聴いたら条件反射で電車内を思い出してしまうだろう。
 まるで『時計じかけのオレンジ』だ。
 いったい東京メトロは何を考えているのだろうか。筒井康隆の『にぎやかな未来』の結論のとおり、今もっとも贅沢なのは「静寂」である。芥川也寸志の『音楽の基礎』では、音楽を理解するにはまず「静寂」を理解することだと説いている。


 

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# by ruhiginoue | 2018-02-01 12:36 | 社会 | Comments(5)

非現実的な不登校の推奨

 『不登校新聞』というのがあるそうで、ここで東京大学東洋文化研究所の安冨歩教授がインタビューを受けている。ここで安冨教授は、五年前から女性向けの服を着るようになったおかげで自分自身になれたと述べている。
 このようなことをするのは昔から知識階級の人と言われていて、あくまで目立つのであって多数派ということではなく、立場的に「カミングアウト」しやすいためだと指摘されている。
 この問題とも絡むが、この記事の見出しは「東大生より不登校のほうが人生を始めやすい理由 東大教授・安冨歩」だけど、この「東大」と「不登校」の二択が非現実的である。

 ここで同教授は不登校の有益性を説いているが、そもそも、東大に行けるくらいの恵まれた家庭でないと不登校は不可能である。自宅での学習や親の意識の高さや世間の目という問題があるからだ。
 これは、男性なのに女性の服装をして本当の自分はこうだと言うことについて、それをできる立場であるか否か、というのと共通する問題である。

 これについて、当人からツイッターを通じて意味が解らないという反応があった。しかし同じ文を読んで意味がわかった人はいて、賛同する人もいた。
 このことから思うに、東大教授の地位に就けるくらいの恵まれた家庭に育った人には、学校の現状を批判して不登校も有益だと言うことまでは可能だが、しかし有害無益とわかっていても仕方なく学校に行くことで将来に絶望しながら生き地獄を味わっている人のことまでは理解できないのではないだろうか。

 その少し前のこと、福島県須賀川市で昨年1月に中学1年の男子生徒(当時13)が自殺した事件について、学校で様々ないじめを受けて追い詰められた末に命を絶った状況が同市の資料によって判明したと報じられたが、このような事件があると昔からこう言う人が必ずいる。
 「なんで、いじめられて自殺なんかするのか。自殺するくらいなら死ぬ気になってかかっていけばいいじゃないか」
 それをやったら親に迷惑がかかるので、自分が死ねばいいんだと思って自殺するのだから、もともと無理な話だ。

 これと同じことである。不登校したほうがいいとわかっていないのではなく、わかっていてもできないのだ。
 そして、それは自らの責任ではない。生い立ちのためだ。
 だから絶望感に苛まされて我慢を強いられるのだ。その中から自殺する者も出る。




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# by ruhiginoue | 2018-01-31 17:06 | 学術 | Comments(1)
 死去した野中広務について、死んだからと美化されすぎだという指摘がある。
 晩年の彼は、自らの体験から戦争と差別を忌み嫌う言動をしていたけれど、そればかりに注目して、彼が政治家として何をしてきたかを無視しているというわけだ。
 たしかに野中広務という政治家は、差別される地域の出身であったため、差別のない社会にすることが政治家としての第一の目標であると言っていたし、世代的に戦争に駆り出されそうなギリギリであったから戦争が少し長引いていたら死んでいたと言い、戦争を批判して平和憲法を変えてはならないと説いていた。

 しかし、政治家を引退する前の彼は自民党の中枢で国家主義的な政策を推進してきた。
 実際に彼が「影の総理」とまでいわれるほど自民党内で実力者だった絶頂期に、国旗国歌法、盗聴法、周辺事態法が成立しているし、自民党と公明党が連立を組んださいも彼は主導的立場であった。
 このあたりは政治に詳しい人たちがすでに色々と指摘しているので、これ以上の説明はするまでもないだろう。

 ただ美輪明宏にみられるとおり、反戦や反差別への想いが自らの体験に基づいているものだから本物だとしても、根性がファシストである人は珍しくない。
 長崎で被爆し、同性愛者で、それゆえ戦争を批判し差別を憎む言動は本心であること疑いようもないが、オカルト主義者の自称霊能者で、226事件の将校の霊が背後にいると言って三島由紀夫に狂気の行動を焚き付けたり、問答無用の強権だけが社会の秩序を保てるのだからお上に逆らう者は子供でも情け容赦なく皆殺しにしてやるべきだと言ったり。
 これは、どんなに体験による影響があっても生まれつきの性格は変わらず、それによって矛盾が生じても気づかない、ということだろう。

 あと、野中広務という人については、性格的なことに加えて社会の中にみられる構造的な問題でもあり、これを劇画『カムイ伝』の横目みたいだという指摘もある。出自が虐げられている側であっても否むしろそうであるから権力側に付く人がいるもので、昔からそんな人によって支配が補完されている、ということだ。
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 そして横目は「よくも私の支配を破ったな」と斬りかかるがカムイの霞切りに返り討ちとなり瀕死の重傷を負う。
 しかし野中広務は加藤らの反乱を切り崩しで失敗させたのだ。




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# by ruhiginoue | 2018-01-30 12:49 | 政治 | Comments(2)
 先日、ツイッターで話題になっていたのだが、このツイートを書いた人のようにある認識が欠落している人が少なくないのだろう。
 この人は、
 「科学は人を幸福にしたか?」
 という問いに対して、
 「科学がなかったら、生きてさえいない人が大半」
 という答えであった。そして、これで充分だと思うと云う。
 そして解説する。
 「1800年の人類の総人口は10億人しかいない。乳幼児のうちに死んでいるか、そもそも生まれていないか」
 続けて
 「不幸も幸福も、生まれてくるというスタートラインあってのこと」
 これでは、生まれてからどうなるかの問題なのに、まるで答えになっていない。
 だから、この誤りを指摘する人たちがいた。

 そもそも科学がなければ生きられなかった人間もいれば、科学が発達したせいで死んだ人も大勢いる。どちらでもなく、特に科学からの恩恵を受けていない人もいる。
 また、このような問題について全体として統計的に語ることで結論とすることはできない。

 もう昔のことだが、手塚治虫の『ブラックジャック』でも既にこの問題は語られていた。医学によって人口が増えると食糧が足りなくなり餓死者がでる。医学の存在意義はどうなのかと主人公が自問自答している。
 こういう話をしないのでは答えにならない。

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 ただ、人口が増えたから良いという半端な考えで結論してしまう人が珍しくないのは、そもそも利益があるのか、あるとしても収支決算とかバランスシートとかの視点から赤字になっていないか、という肝心な視点を欠落させた人が人が少なくないからだろう。
 だから例えば、予防注射の効果に疑問が指摘されたり深刻な副作用が問題になったりすると、それを否定しようとする人が「反ワクチン」とレッテル貼り攻撃するのだ。これはとんでもない話で、疑問や問題の対象となっているのは特定の薬のことであり、その病気に関する予防薬すべてのことではなく、ましてや予防薬全体のことではない。

 このような誤りは、「反ワクチン」が何たるかを知っていれば起きないはずだ。知っていたら、どんなに悪意があってもなかなか言えまい。
 つまり、生き延びれる者と死ぬ者とは自然に任せないといずれ種が弱くなって滅びる危険があるとか、人口が増えすぎると資源の枯渇や食糧不足や環境破壊さらに戦争になったりするとか、そうした理由から医学それ自体の存在を全否定する立場があり、それを知っていれば特定の医療や医薬品の問題とは区別できるはずである。

 なので、この意味でも反医学の認識を社会にもっと浸透させるべきである。



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# by ruhiginoue | 2018-01-29 18:11 | 学術 | Comments(1)
 音楽家の小室哲哉が週刊文春に不倫疑惑を報じられて引退を表明したところ、逆に報じた週刊誌の方が世間から叩かれる結果となった。
 これはあくまで不倫の疑いであり、それに対して小室哲哉は不倫ではないと釈明したうえで、このように変な騒ぎ方をされてしまったのだから引退すると表明したわけだ。

 ただし、その週刊誌の記事とは、彼に引退を迫ってはいないし、引退に追い込むようなものでもなかった。
 また、疑惑を否定したなら引退することない。
 それにアイドル歌手ならまだしも、裏方として歌を作っている者が醜聞によって引退するというのは異例のことだ。

 もちろん、騒がれる原因を作って迷惑をかけたから、と言うことはできる。
 それにしても、反省の意味で活動を休止するものであって引退とは唐突である。
 そして、この対応が功を奏し、多くの人たちは、騒ぐほどのことでないのを週刊誌が変に騒ぐからやっていられなくなった、という受け止め方をして、週刊誌の方が批判された。
 だから「文春砲」が跳ね返されたと言われている。

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 ところで、小室哲哉は最近とくに目立つ音楽活動をしていないし、才能の枯渇を理由に以前から引退を考えていたとも述べていたから、これを利用して週刊誌に対抗したとも言われている。この意味でも成功ということだ。

 それなら、彼の作曲についても総括したい。
 昔から、小室哲哉の作る曲は転調するのではなく歌の途中でいきなり別の調子になるから違う旋律が3つくらい接しているだけだが、あれでいいのか、いずれ廃れるか、それとも受け容れられるか、という議論の決着はついたのだろうか。

 

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# by ruhiginoue | 2018-01-28 17:59 | 音楽 | Comments(1)
 西部邁の自殺という報で思い出したのだが、この人に偶然出くわしたことがある。あれは1993年のことだとはっきり憶えている。用事で行った中野区内の西武新宿線でのことだった。
 その日、新宿から下り高田馬場で西武新宿線に乗り中野区内の新井薬師前駅で降りたら、ちょうど階段を降りてきた西部邁に出くわした。誰か不明だが若い女性が同行していて、何かの用事で来た帰りのようだった。
 そして具体的には不明だが、その用事に関わる話をしているのが判り、その女性と一緒に電車に乗ったのだった。もしかすると秘書かアシスタントを雇っているのかと思ったが、はっきりとはしなかった。
 このときの態度は、なんか気取っているような感じだった。少なくとも機嫌は良さそうだったので、用事がうまくいったのかもしれないと想像した。

 ところで、この西部邁という人は保守を自称するマスコミ人としては少数派の反米主義者で、左派だったけど転向したと言っていた。つまり清水幾太郎と同じだ。
 この人はもともと『別冊宝島』が過剰に持ち上げていた程度で、一部で知られているだけだったのをテレビが宣伝した。この番組『朝まで生テレビ』のことを京大の浅田彰が「全共闘テレビ」と皮肉っていた。
 そして西部邁の死去に「『朝まで生テレビ』でご一緒して思想信条は異なるけど云々」とつぶやく人たちがいるが、あの番組は激論のふりして出演者たちは馴れ合ってると開始当初から告発されていた。だからモノマネでも西部邁に大島渚がバカヤローと怒鳴り田原総一朗がなだめ、実は盛り上げるため怒鳴る合図を出してたことが暴露される。

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 それにしても、死後の美化がひどすぎる。お笑い芸人と同じで、テレビでメジャーになると中身そっちのけで流され迎合する人たちがいるというわけだ。
 そして美化している人たちは、保守なのに安倍晋三を批判していたから、と言っているが、それがそんなに偉いことだろうか。安倍晋三なんて批判して当たり前だろう。
 かつて西部邁はビートたけしと一緒に雑誌で対談し「大衆はバカ」と言いあっていたが、これは自民党を支持しない者に対しての発言だった。今になって安倍政権が悪いと言い出しているのも、たんなる自称エリートの戯言でしかない。
 また、この二人は、大学時代に極左過激派の中でも特にタチが悪いブントの中ないし近くにいたと言われていることは周知のとおり。

 それより少し前だが、朝日新聞の本多勝一記者は西部邁の書いたものやテレビで言ったことがメチャクチャであることを指摘し、まったく論理的思考ができないと批判していたが、デーブスペクターもテレビで西部邁の話にはまとまりがないと苛立っていたし、それ以上にキツかったのが佐高信で、西部に対してその発言を批判をするだけでなく容姿まで「薄汚い」などと侮辱した。

 しかし佐高信は商売になると西部と同席するようになり過去の批判を封印した。こういうことはビートたけしがよくやってきたことで、だから佐高信はビートたけしのことが嫌いだと批判し続け来た。それでいて、というわけだ。
 この醜い処世術は本多勝一がよく批判していた大江健三郎よりはるかに悪質だが、佐高を褒めて週刊金曜日の仲間にした本多は、いったいどう思っているのか、という話は、すでに拙書『朝日新聞の逆襲』で詳しく述べたとおりである。




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# by ruhiginoue | 2018-01-27 12:35 | 社会 | Comments(2)
 日本維新の会の松井一郎代表は24日の定例記者会見において、ツイッターに投稿した内容で名誉を傷つけられたとして新潟県の米山隆一知事に550万円の損害賠償を求める訴訟を大阪地裁に起こしたことについて質問されると、「裁判ではっきりしたい」「謝罪してくれればいいんですよ」「誤解だと言うならまず謝罪すべきなのに言い訳ばかり」と述べた。

 これは、松井代表のことではないのに、そうであると誤解を招く記述をしたということらしい。

 これに対して米山知事はツイッターで「1.私は直後のツイートで『文章上分かりづらかったなら恐縮です』として謝罪しています。2.松井知事代理人は和解の申し入れの際、まず謝罪ではなく金銭の支払いを求めておられます。あまり事実に反することをいわないで頂きたいと存じます」と反論した。

 もともとツイッターの記述では取違えや誤解がよく生じるもので、それなら補足や訂正をして、迷惑をかけたり、かけそうになったりしたら、関わる者に詫びたり謝ったりするのは当然であるし、それでだいたい済む。
 まだ許せないというなら話は別だが、謝罪したのにしていないと非難するのは奇妙なことだ。謝り方が足りないとか方法に不満だということなら、そう言わなければならない。今の段階では松井代表の言い分が不可解である。

 ところで、これは自分の体験だが、前に天文学者と称する人のアカウントが、その専門とは違う分野のことで誰を指しているのか不明確な状態でデタラメだと非難していて、こちらにリプが来る形になっていたので、その部分だけ見た人のうちある程度の割合で誤解しそうだから、こんなことをするのは、ツイッターの扱い方を知らないのか、いい加減なのか、悪意なのか、原因は不明だがとにかく誤解させる記述はしないように申し入れた。
 するとその人は、文句があったら裁判に訴えればいいとか、ずいぶんと横柄な反応だった。そのデタラメというのは、あくまでその人の見解だから、そうでないと思う人もいる以上、客観的な事実ではなく、そうなると、原因となった事実はあるので訴訟で糾弾することはできるけれど、対費用効果など色々と考えると難があるし、なにより相手が無名すぎて意義が乏しいという結論となった。

 これと併せて考えると、松井代表が米山知事をあえて訴えたのは、話題づくりのための政治的な効果を狙っている、というのが最も考えやすい。
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# by ruhiginoue | 2018-01-26 19:15 | 政治 | Comments(1)
 元大阪府知事の橋下徹氏が、ツイッターによって虚偽を流布され名誉を傷つけられたとして、ジャーナリストの岩上安身氏を訴えたそうだ。
 これは、岩上氏が橋下氏についての話をツイッターで拡散させたというもの。岩上氏自らの記述ではないがリツイートしてのちに取り消したということだ。

 そもそもツイッターの匿名アカウントは無責任であり、それゆえ信用性も乏しいものだ。フォロワーの数も大したことがない。なので影響力は乏しい。だから無視しておいても大丈夫だ。
 しかし、個人でも団体でも実名など責任を明らかにしているアカウントは、それゆえ信用されるし、有名ならフォロワーの数も多い。

 この点、橋下氏についての情報も、もとは誰かの流言や風説の類であったらしいから、信用においても拡散においても影響力は大したことなかったが、それを実名で責任を明らかにしながら発信している岩上氏がリツイートしたなら信用性があると感じる人は多いだろうし、しかも岩上氏のアカウントにはフォロワーが約18万アカウントあるので比較にならないほどの拡散をするであろうことは言うまでもない。

 そして、橋下氏も指摘しているが、ツイッターの投稿をめぐっては、自らのものでなくても、リツイートしたことで名誉毀損に当たるとした裁判例がある。
 あとは、リツイートはしたが、しかしとっくに取り消しているというのが、どのような経緯や状態だったかということだ。これが裁判になれば問題になるだろうから、そちらを見てからでないと何とも言えない。

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 ただ、一般論として言えることとして、以下のようなことがある。

 よく「リツイートは賛同の意味ではない」と予めエックスキューズしているアカウントがあるけど、それは不適切だ。引用リツイートがあるのだから「このような意見もあるが自分は賛成(あるいは反対)だ」とちゃんと明記すべきだ。
 あと、引用リツイートであっても、拡散させながら「真偽不明」と逃げをうつのも卑劣だ。そういうことをする人が時々いて、自分でも被害に遭ったことがある。もともと、明らかに否定的な評価につながる情報の拡散など善意では絶対にやらないことであり、しかもそこで逃げをうつというのだから悪意であることが見え見えである。ウッカリとリツイートしてしまうよりタチが悪い。

 こうしたことから、タチの悪い実名アカウントは場合によっては法的措置だが、それ以前に、基本的に匿名アカウントは相手にしない、ただし面白いことを受け売りするのはいいが、賛否が分かれそうなものに対しては自分がどちらであるか明記し、情報とか事実で未確認のものは無視、という基本原則を守るべきだ。



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# by ruhiginoue | 2018-01-25 14:17 | 社会 | Comments(3)