井上靜の気楽な日誌です。気楽にコメントしてください。おたよりも気楽にe-mail:ruhig@outlook.jpまで


by ruhiginoue
 先の20日、アメリカのTIME誌が2018年「世界で最も影響力のある100名」を発表し、Leaders(指導者部門)では、アメリカのトランプ大統領や中国の習総書記とともに日本の安倍首相が含まれていた。日本からは他に孫正義氏で二名だった。安倍首相の名が本リストにあがったのは2014年以来4年ぶりで、オーストラリアのターンブル首相が「安倍氏の自信に満ちたダイナミックな指導力が日本の経済と繁栄をよみがえらせた」と寄稿した。

 これが不可解なのは、落ち目どころか死に体とかレームダックとかの状態になってから再登場したことである。また、地球の裏側の豪州首相が、日本のことを解っているのかも疑問であるうえ、空々しいお世辞である。
 しかし、日本ではなく諸外国からすれば、安倍総理こそ最高の総理大臣であろう。まさにネギを背負ってやって来るカモであるのだから。
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 かつて80年代に中曾根康弘総理が、ロナルド=レーガン大統領と互いに「ロン」「ヤス」と相性で呼び合う関係になったと誇った時、それでも対米従属じゃないかと批判されたけれど、それどころか安倍総理は各国の大統領たちに媚びたうえで一方的に「ウラジーミル」「ドナルド」と呼んでは無視されている。
 これでは無様だが、その自覚が安倍総理にはないのだろうか。

 いつも外交で安倍総理は、金をばらまいてただ相手を喜ばせて交渉になっていない。これで相手国はカモネギの安倍総理に大喜びする。それでリップサービスだって当然やる。この部分だけ取り上げて、日本が大金を失うばかりで何の外交成果も無いことは隠すと、外交でいつも世界中で成果をあげている安倍総理と印象づけられる。
 こんなことができるのは、NHKなど日本の主要なマスコミの幹部たちと会食してはゴチソウとともに圧力をかけているからだ。
 この一方で、日本の報道の自由は懸念され、世界の報道の自由度ランキングが安部内閣になってガクガクと低下している。そんな国の首相なのに、持ち上げる外国としては、よほどオイシイということになる。

 だから、欧米メディアの報道や論調を真に受けてはいけない。自国にとって損か得かによって、現実を無視し、平気で持ち上げたりこき下ろしたりするのだから。
 なのに、安倍総理に反対する人が評価に疑問ありとしながら、同じ欧米メディアから逆に貶められているプーチン大統領やアサド大統領や金委員長らへの評価は鵜呑みにしている人たちが大勢いる。欧米メディアが安倍総理を絶賛していて現実と違うと怒るなら、アサド大統領は逆に良いのではないかとまでは言わないにしても、実際には知らないのだから評価してはいけないし、どんなに悪いと仮定しても、欧米メディアとその受け売りをする日本の大手マスコミが言うほどではないし、逆の可能性すらある、というように考えなければならない。


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# by ruhiginoue | 2018-04-25 12:47 | 国際 | Trackback | Comments(3)
 前に月刊誌で、大西健介衆院議員のことに触れた内容は、読んでくださった方々には既知のことだ。
 だが、簡単に説明すると、同議員は国会の質問で美容外科の宣伝について取り上げていたから、その問題について問い合わせたところ、実はすでに陳情もあったそうで、また国会議員ともなると色々な陳情があり、特に対応できることではないと答えていたそうだ。
 また、質問の中で美容外科の宣伝に言及したのは、あくまで医療一般の問題として宣伝と法規制が問題であるから、ということだった。

 さて、同議員がその質問のなかで発言した「CMも陳腐なものが多く、イエス○○とクリニック名を連呼するだけのCM」が、高須クリニックにとって名誉棄損に当たると訴えられ裁判となった。
 これに東京地裁の河井芳光裁判長は、その発言は高須クリニックのCMを指すと指摘したものの「CM一般に向けられた発言で、原告の医療機関に評価を加えたものではない」と判断し、高須クリニック側の訴えを退けた。

 「僕は傷ついているんだ」と同クリニックの高須院長は不満を言っていたが、名誉または名誉感情が毀損されて社会的評価が落ちたか否か社会的コンセンサスから問題になることであって、個人的に気持ちが傷ついたかどうかは争点にすらならない。
 しかし高須院長側は控訴する方針だという。

 もともと、そのCМは「ナチス!高須クリニック」「イエス!ナチスクリニック」などと散々皮肉られていたが、これには傷つかないのに「陳腐」と指摘されたら傷つく高須克弥という人の感覚は、理解できない人の方が圧倒的に多いはずだ。
 しかし、高須院長はナチを擁護する発言をして国際的に問題になっていたから、普通はナチスと一緒にされたら傷つくが、高須院長は傷つかないのだろう。

 それに、高須院長だけのことではなく、美容外科は人種差別と結びついているから、ナチスとは親和性がある。ナチ収容所での人体実験で有名なヨゼフ=メンゲレ博士も、人種的特徴を手術で変える研究をしていた。
 だから戦犯としての追及から逃亡中に、よくSFのネタにされて、危ない発想の研究をしていることにされていた。『ブラジルから来た少年』でヒットラーのクローンを作り、『マイティジャック』では日本に潜入し、白人のように鼻を高くしてやると言って女性たちを相手に美容外科で儲けていた。

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 だから、宣伝に熱心な一部の診療所だけの問題ではないのだ。
 




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# by ruhiginoue | 2018-04-24 16:07 | 司法 | Trackback | Comments(2)

マスコミ内外のセクハラ

 80年代のアメリカ製TVドラマに『事件記者ルーグラント』があった。社会派の地味な内容だが、アメリカでは放送当時から評価が高く、また日本では深夜に放送されたさいに夜勤の新聞記者たちが観ていて話題にしたため、これで知った人たちもいる。

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 このドラマで主人公のセリフ吹き替えしていたのは俳優の小松方正だったが、新聞社の社会部編集室で「私はここのオヤジ」と自己紹介し、それは部下の記者たちから親しみを込めて呼ばれているからだけど、原語では親しみを込めて「ルー」とファーストネームで呼ばれていた。これは習慣の違いによるものだろう。
 
 さて、このドラマに、職場でのセクハラがテーマのエピソードがあった。当時はまだセクハラという言葉が使われていなかった。立場を悪用して相手が嫌がっているのに性的な言動をすることを「性的な嫌がらせ」ということで「セクシャルハラスメント」略して「セクハラ」と言うようになるが、この言葉ができたことについて映画の翻訳で知られる戸田奈津子は、簡潔なうえ明確だから便利な言葉ができて助かると言っていた。

 つまり社会問題として専用の言葉ができる前から問題は存在していたわけで、だから、その種の話題になったさい翻訳する側としては一発で解る簡潔な表現ができて良かったのだろう。
 このように、認知されていなくて表現する言葉もない、という時期に『ルーグラント』は既にテーマとして取り上げていたということだ。

 しかも作劇が上手だ。最初は自動車の中から標的を狙っている男の様子で、続いて急発進すると近くの店から出てきた男に突進し、狙いが外れてゴミ置き場のバケツをひっくり返して止まる、というようにサスペンス仕立てで始まる。何事かと興味を惹かれて観ていると、警察が来て車に乗っていた男は逮捕されるのだが、妻に猥褻行為をされたので頭にきてしまい、ひき殺してやろうと思ったが失敗したと供述する。

 この事件を取材していた女性の記者は、犯行動機について詳しく知ろうとして、逮捕された男の妻に会いに行く。
すると、コンビニ店でパート勤務していたところ、その店主がいきなり後ろから身体に触ってきて手を胸に回して掴んだから、驚いて逃げ出し夫に相談したところ、夫は短気な性格だったのでブチ切れて早まったマネをしてしまった、ということだった。この涙を流しながらの証言に驚いた女性記者は、その店主についてさらに調べると、他にも被害に遭った女性の店員がいた。

 さらに見事な展開なのは、この女性記者が、それでは自分の勤めている新聞社は大丈夫かと調べてみたら、出るわ出るわ、ということで自戒をこめた記事を書いたけど、掲載してよいものか社内で揉めてしまう。告発の記事を載せている新聞社内はどうなのか、などと言われそうだから、それよりは予め事件をきっかけに色々と調べていたら自社にも問題が色々あったという記事としたほうが説得力があるはずだと言う女性記者に対し、上司のルーグラントは世論の反応を心配し、なぜなら何でもマスコミが騒ぐから悪いという風潮があるためだった。

 これは日本でも同様のことがあるけれど、こんなに早くから扱い、しかも面白い筋立てにしながらテーマの追及を深めていくなど、アメリカのテレビドラマは作り方が上手である。もちろん、脚本家など人材の裾野が広いこともあるだろう。

 それより困ったことに、ちょうど問題になっている財務省次官のセクハラは、取材に行ったテレビ局の女性記者が被害に遭ってもテレビ局が圧力を気にして報道できず、また週刊誌に持ち込まれ、そして政権ベッタリのマスコミ人らがセカンドレイプも同然の言動をしているということだ。
 これをもしもテレビドラマにしたら、ひどすぎて現実にはありえないと思われてしまうだろう。


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# by ruhiginoue | 2018-04-23 14:11 | 社会 | Trackback | Comments(4)
 妻を捨てようと決意した夫の方から切り出す「熟年離婚」の増加傾向という記事が、週刊朝日の前号に掲載されていた。
 これによると、もともと熟年離婚といえば妻から離婚を切り出す例が多かったけれど、最近では妻が不要になったという夫が増えているそうだ。そして定年退職しても、あと長ければ30年くらいは生きるが、もう妻と一緒じゃないほうが幸せだと言う男性の思いが語られている。
 その例は、ずっと生活に追われてばかりで、子供が独立すると、あと妻が夫を必要としているのは金のためだけで、もう人生のパートナーではなくなっていたと気付き、それで離婚のため財産を整理し分与もしたから前より貧乏になったけれど、はるかに幸せになったと言う。そして残りの人生は、自分の気持ちに正直に、前向き生きるつもりだと言う。

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 これまで離婚で難点とされていた年金について、法改正され専業主婦が離婚時に夫の年金の一部をもらうことができるようになったから、熟年離婚は妻から夫に離婚を切り出すのが増えるとばかり考えられてきた。
 だが、夫から妻に離婚を切り出すケースも増え、それは他に女を作ったなど過去からよくあったことだけではなくなってきたらしい。裁判所の2015年度の司法統計によると、男性からの離婚原因1~3位は「性格が合わない」「精神的に虐待する」「家族親族と折り合いが悪い」であった。
 そして弁護士のところへ離婚相談に来る男性で最近多いのは「妻と別れて本当の自分の人生を歩みたい」という訴えだという。

 この背景には、離婚そのものが珍しくなくなり、昔のように離婚で夫の出世に響くことが無くなり、離婚を考えやすくなっていることがあるけれど、しかし離婚にさいして財産分与をしないといけなくなり生活水準が低下することも多いのだが、これを弁護士から説明されても意思が変わらず、それでも離婚して残りの寿命を自分にとって納得できる生き方にすると言う男性が増えているそうだ。

 この記事を読んで思い出した。先日の国会議事堂前、その前の総理官邸前の抗議行動などに、夫婦で行った幸福な人たちがいた。けれど、こういうことに妻は無関心とか嫌悪感とかで、夫に行くなと言う妻だったら。そういう生き方の違いで離婚する人たちもいるだろう。
 そんな男たちを、実際に多く知っている。安保法制と共謀罪の抗議行動の時、居ても立っても居られず参加しようとした男が妻から反対され、身の安全などを心配されたのではなく価値観の違いによるもので、しかも政治や思想信条という以前に無関心とか冷笑系とかであったから、もう一緒に生きていくことは無理だと確信して離婚し、その後は集会やデモに参加して水を得た魚のようになったと言う。

 ただ、自分の人生を取り戻したいと家族を捨てる男なら昔からいた。子供のころに、よく小説やドラマに描かれていて、当時は理解しにくかったが、今は理解できるようになった。


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# by ruhiginoue | 2018-04-22 17:12 | 社会 | Trackback | Comments(3)
 このところの、国会や総理官邸の前で行われている抗議行動について、海外メディアはデモ隊の視点から取材や撮影をすることで市民の目線を伝えたうえ警察の過剰な警備の実態を明らかにしているが、日本のメディアは警察が取り締まる目線で取材しているので、よく批判されている。

ところが、かつて様々な市民の集会について、警察の視点こそ中立で客観的だから報道も同じ視点でなければいけないと主張したのがテレビ朝日『やじうまワイド』という番組のレギュラー解説者で元読売記者の塩田丸男であった。しかも、日本の市民や労組の集会はソ連の諜報機関による裏工作であると何の根拠もなく発言していた。これは陰謀論が出たときアメリカの中央情報局(CIA)が否定したのに、である。

 こういう人の発言は非常識すぎるし明白な放送法違反であるが、政府や内閣に好都合であればお構いなしである。日本の言論報道の自由は有名無実であることが、テレビを見ているだけよくわかることは昔からである。
 そして今も続いている。

 あの辛坊治郎も、外国で危険に遭った日本人に自己責任と言い放っておいて、手前がしなくてもいいことして遭難したら自衛隊機に助けてもらって税金の無駄遣いで、あいかわらず自己保身のため政権に媚びる発言ばかり繰り返した。しかし総理がやばくなったら途端に辞めろと言い出した。このようにテレビに出ている者はお調子者ばっかりである。
 あの当時、外国で人質になった日本人については米軍の高官でさえ信念に基づいた行動であるから賛同できなくとも尊重しなければならないと明言していた。それでも助けるなと言い放った辛坊治郎が遭難したのは趣味の延長というべき内容だった。それなのに自衛隊機に救助され税金の無駄遣いをしたのだ。

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 こういう電波芸人たちは適当なことを言ってお金さえ儲かればいいと思っているのだろうが、テレビに影響されて国民の考え方がおかしくなれば国は道を誤り、それが国民に跳ね返って不幸をもたらすのだ。



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# by ruhiginoue | 2018-04-21 12:21 | 社会 | Trackback | Comments(0)
 追悼 渡瀬恒彦
 兄への出演依頼を石原プロがテレビの刑事ドラマと掛け持ちに難色を示したため弟が演じることになった『皇帝のいない八月』で、渡瀬恒彦は、やくざ役と違い狂信者だが信念ある役と入れ込み熱演した。
 このため、時の荒船官房長官が観て「こんなヤバい自衛官がいるものか」と怒ったが、今では「道義」云々する者が防衛相など自民党に目立ち、しかも幹部自衛官が野党議員へ暴言...


 もちろん自衛官も含めて、公務員でも国民の一人として意見を持つのは自由であるし、それを表明することも、節度をもってのことなら許される。
 だが、小西洋之議員に対してその男は自分が自衛官であると名乗ったうえで、小西氏個人に対してではなく議員活動に対して反感を露わにしたのだから、公務員の政治的中立を破っており違法行為である。
 また、意見を述べたのではなく執拗に罵倒しており、警察が出るほどだったのだから、これだけでも脅迫に該当する。しかも、職務から武器を持つ特権を持ち、その集団を指揮する立場でもあることを相手に示したうえでの行為である。当人は刑事告発のうえ懲戒免職で、上司も更迭など処分を受けるべき深刻な事案である。
 このことは、すでに数々の指摘がされいる。
 
 ところが、元自衛隊医官が、Twitterで実名を出して、罵倒して何が悪いのかとしたうえ「ましてあの小西ですが」と述べた。この人はもともと非常識なツイートをし続けていた人だが、しかし、これは特にひどい。
 だから、軍事に強い関心をもってツイートしている人が驚いて指摘していた。どんな思想を持とうと自由でも、銃を持った多数の者を指揮する立場の幹部自衛官が、政治家を非国民よばわりして罵ることは絶対に許されないのに、そんなことも自衛隊は幹部に対して教育していないのかと暗澹たる気持ちだ、と。

 ところが、その元防衛医官は、その時に銃を持っていなかったのだから、危ない人と決めつけてはいけないと反論した。医師が人命について不謹慎な発言をして問題になることがあるけれど、言った時にメスや注射器を持っていなかったと言えば済むだろうか。危ない医師だと誰もが思うはずだ。
 この人は防衛医官だったと言うから、防衛医大の卒業生ということで、それも色々だということは、よく解っている。このことは拙書『防衛医大の場合は』でも述べた。

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 このような認識と言動の自衛官がいるのは、なぜだろうか。
 もともと小西議員は、東京大学を卒業して官僚になった人である。公務員の仕事を熟知しているから、暴言を浴びせられたことで自分のことより公務員の中立性を問題にしている。それに、そもそも自衛隊について同議員がよく問題にしていたのは、政府の政策が無茶苦茶だからだ。これにより生命を危険にさらされる自衛隊員がいて、その家族が悲しむことになってはいけないと心配し、政策を変えろと主張し続けてた。
 なのに、自衛隊にかかわる政策を批判したというだけで、その中身を知らずに、罵倒した自衛官がいて、それを何が悪いのか、しかも小西だからと言う元防衛医官がいたのだ。

 これについて、自衛隊の教育がなってないとか、バカで不真面目な自衛官がいるとか、そう言って驚き呆れ怒る人たちがいる。それもあるかもしれないが、もう一つ指摘しておきたい。

 その小西議員も問題にしている自衛隊の海外派遣で、隊員たちにPTSD傾向があり自殺者もいることで、メンタルケアの重要性が専門医たちに指摘されている。防衛省が実施しているアンケートにより、海外や国内災害に派遣された隊員のうち、PTSD傾向にある隊員は毎年1千人以上で推移していることが明らかになっている。
 これについて、自衛官と家族のメンタルケアが重要であると自衛隊でも認識されているが、防衛省の対応だけでは不十分であるとして立ち上がる専門医たちがいる。

 かつて、戦場神経症の対応を防衛医大が、と言われていたが、どうなっていたのか。実効性のあることは、ほとんどしなかったのだろう。あのサリン事件の時も、ご相談くださいと呼び掛けていたけどポーズだけと卒業生の医師が明言したほどだったから。
 では、なんで自衛隊は隊員のケアをちゃんとしないのか。そう言ったところで、防衛大でも防衛医大でも、下っ端の隊員は消耗品という認識である。なんだかんだ言っても、結局は自衛隊の内部にだって格差はあるから、ということに尽きる。
 だから、政策が自衛官と家族に苦悩と悲痛を与えると批判しているのに、それを敵視する、単純バカないし出世亡者で政権に媚びる立場の自衛官がいるのだ。「俺様は勝ち組だ」と言いたいのだ。





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# by ruhiginoue | 2018-04-20 06:40 | 政治 | Trackback | Comments(1)
 新潟県知知事の米山隆一氏が、数年前から出会い系サイトで知り合った大学生などの女性と援助交際していたことについて、その女性から聞きつけた週刊誌の取材で事実を認め、記事になる前に記者会見を開いたうえで辞職する決断をしたということで、話題になっている。
 これについて断片的にTwitterで述べていたが、それでは細切れで解りにくすぎるので、ここでまとめてみる。
 
 高畑勲監督の追悼で放送された『火垂るの墓』の原作者・野坂昭如の、その前の代表作は『プレイボーイ入門』である。その後、野坂昭如は、あの宇野総理大臣が週刊誌に暴露された援助交際を引き合いに出して、援交相手にバラされる人は、慣れていない者が中年以降に経済的余裕ができたからとニワカにはじめるから失敗するのだ、と指摘し「僕に相談すれば教えてあげたのに」と、生前よく言ってた。
 それなら米山隆一新潟知事も、野坂昭如が生きていたら相談したほうがよかったかもしれない。ただ、それで的確な助言が得られた保証はないが。

 そこで米山隆一氏は、援交相手は金だけが目当てだと解ったので会わなくなり、その後は紹介された他の女性と交際したが別れてしまい、だから独身のままだと言う。
 そして米山氏は、満たされなかったとか、金を渡したのは歓心を買い好きになって欲しかったとか、政治家になったのだからよせばいいのに、知事になって凄いと女性に言われて嬉しかったとか、言っている。これらは、たぶん本当だろう。年配の男が女子大生を相手に普通は有り得なそうだが、しかし彼のように勉強ばかりしてた人ほど、その当時に欠落したことの埋め合わせを後からしたがるものだから。

 これが、野坂昭如よりもう少し年上の世代だと、青春時代が戦争中だったので、戦後この世代の人たちが「デートクラブ」だの「愛人バンク」だの当時の出会い系で売春の温床として摘発もされたところに入り、初恋の人に似ている若い女性を探して金で雇って代わりを演じてもらっていたものだ。
 
 そうした戦争がらみは悲しい話だが、その後は受験勉強ばかりの人が似たようになっていた。米山氏のように東大に現役で入り医師と弁護士の両方というのは超人だから出来たのではなく、他の人がしていることをしないで勉強してたからだ。時間の使い方だけではない。有名な医師ベンジャミン=スポック博士も指摘したが、受験勉強はボクシングと同じで禁欲しないとできない。だから、その中には合格後タガが外れしまう人が出て、医学部で集団強姦とか官僚がセクハラとかいうことになるのだろう。

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Twitterに使用している写真。

 しかし、既にみんな言っているように、週刊文春の不倫記事といえば前に小室哲哉氏のことがあった。これと同様に、米山新潟県知も、仕事と何が関係があるのか。しかも原発問題で当選して女性問題で辞任とは不可解である。米山隆一氏と小室哲哉氏では立場が違う。小室氏は才能が枯渇したと感じていたそうで実際にヒット曲がないから、週刊誌が不愉快でやめると言うのもけっこうであり、この時は文春の方が非難された。しかし知事はこれからもやることが山積しているし、歌より原発は深刻だから、やめたら知事のほうが非難される。

 ただ、米山隆一知事は、今でこそ原発再稼働に慎重な姿勢で共産党や自由党など野党から支持されて当選したが、以前は自民党から立候補したり維新から立候補したりで落選を繰り返していた。つまり政策や理念に一貫性がなかった。
 また、Twitterでリベラルな良識派の発言をしていたが、その前はネトウヨのような発言をしていたので、立場に合わせて変えたと指摘されている。この逆というかで迎合をしている政治家が元アナウンサーで自民党の丸川珠代議員である。どちらも東大に入る人だから、要領がいいのだろう。片山さつき議員もそうだと、別れた元夫の元都知事が言っていた。

 せっかく念願の政治家になれたのに辞職とは、たかが女のことで米山氏は無念ではないのかと言う声もあがっている。
 ただ、映画監督の「ゴジ」こと長谷川和彦氏が、こう言ってた。
 もともと母親が教師で勉強にうるさく、また監督になるため映画会社にエグゼクティブで入るには大学それもなるべく一流のところに入るべきだと映画関係者に言われたため、猛勉強したとのこと。
 そして東京大学に現役で入るが、「受験から解放されたと思ったら、その後もやれ公務員試験だ司法試験だと東大は試験が好きな奴ばかり」と。

 おそらく米山隆一氏も、医師に弁護士さらに政治家と、なって何がしたいかではなく、なれるまでの過程が楽しいということで意味があって、だから途中で辞めても惜しくないのだろう。



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# by ruhiginoue | 2018-04-19 12:34 | 政治 | Trackback | Comments(4)
 財務省の福田次官がセクハラ発言で週刊誌に報じられ、騒ぎになると否定して週刊誌を訴えるつもりだとか言っていた。
 その時の録音があるけれど、違うと言いたいのだろうか。誰のかは声紋鑑定で確認の手段もあるが、自分の不利な証拠を提出する義務はないと逃げることができる。
 これはロッキード事件がらみで三木総理あての偽電話をかけた疑惑の鬼頭判事補がそうだった。しかし、これは逃げたけれど、他にも複数の問題を起こしていて、法曹資格をはく奪された。それで映画の法律監修などをしていた。手形詐欺が題材である高木彬光の小説『白昼の死角』が映画化された時タイトルに名が出ていて、こんなことをしていたのかと思ったものだ。

 もともと、会話の録音は証拠として問題になることがある。アメリカでマルコムXの娘がCIAの罠に陥れられた時も、会話の録音が証拠となって逮捕されたが、よく注意すると言わされたものだった。
 これは、さすがCIAだからプロ中のプロで誘導が実に巧妙だったそうだ。このときキング牧師の未亡人が救援に入り、CIAの手口なら夫がさんざん被害に遭っているので自分は騙されないと言っていて納得だった。

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 あと、防衛医大の訴訟でも録音を証拠として提出したが、後付けで意味を変えて否定されるリスクがあり、出し方に注意を払ったが、それより発言した医師が逃げてしまい否定しなかった。これは学会で東大の教授から、君の指導がなってないから部下が手術で問題を起こすと指摘されて困っていたからのようだ。
 これを東大の教授に伝えたら「ああ、そうでしょうね」と当たり前のように言い、この話に慶応の教授が「ああ、この世界での格が違うからだよ」と。
 これが医学界の現実である。

 余談だが、福田次官が週刊新潮を訴えるというはセクハラ録音は捏造と言いたいのだろうか。そうならモノマネとか声帯模写とかであろうか。
 これで思い出したが、かつてたまたま見ていたワイドショー番組で笑ってしまった。歌手の石川ひとみを騙そうとして「郷ひろみさんがインタビューで、好みの女性は石川さんだと言っていた」と録音を聴かせた。確かにそう言っているけど、しかし石川ひとみに「この声、若人あきらさんでしょう」と見抜かれて失敗だった。


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# by ruhiginoue | 2018-04-18 17:34 | 司法 | Trackback | Comments(3)
 路上で女性に抱き付いてけがをさせたとして、警視庁世田谷署は4月6日までに、強制わいせつ致傷容疑で俳優の青木玄徳容疑者(30)=東京都世田谷区世田谷=を逮捕し「酒を飲んで気が大きくなってしまった」と供述して認めていると報じられた。この時、近くで他にも複数の女性が酔っ払いにからまれ身体に触られる事件があり、これも同容疑者ではないかとの疑いがもたれているそうだ。
 この青木容疑者は2014年まで放送されたテレビドラマ『仮面ライダー鎧武(ガイム)』で「仮面ライダーデューク」に変身する青年役を演じるなど、多数の映画やドラマに出演していたが、売れっ子だったのに酒癖の悪さでキャリアに傷がついてしまったということだ。

 これは前にも述べたが、ライダーというのだから酒を飲んではいけない。仮面ライダーは親っさん(立花藤兵衛)の店でコーヒーを飲んでいるものだ。ゾル大佐、死神博士、地獄大使らはアジトでワインを飲んでいて、これを真似したショッカーワインという商品が売り出されてウケているが、仮面ライダーに限らずヒーローが活躍するドラマで酒は悪役のものである。

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 またアニメ化の『銀河英雄伝説』でも、独裁体制の銀河帝国軍が乾杯して「prosit!」と言って飲み干すと高価そうなグラスを床に叩き付けるが、民主主義を標榜する自由惑星同盟軍はコーヒーばかり飲んでいたり、「コーヒーより紅茶がいい」と言っていたりする。
 
 この一方、下層の庶民の酒もある。だから演歌には酒がつきものだ。もともと演歌は奴隷の歌だと言われインテリからは嫌われていたが、例えば森進一や小林幸子のヒット曲で「♪人を押しのけて生きていくより~安い酒に酔いたいね~」と庶民の気持ちを唄っているけれど、これこそ奴隷根性である。

 さて、世界の歴史と現実をみてみよう。オーストラリアとアメリカの先住民は酒を飲む習慣がなく、そこへヨーロッパ人が酒を持ち込んだ。当然、身体がアルコールに弱い体質なうえ知識も無いから飲み方も知らない。
 そして、西部劇に描かれる「またインディアンが酔っぱらっている」という醜態になり、土地を占領されたうえ悔しくて自棄酒という悪循環になる。世界最大のウラン埋蔵国のオーストラリアでは、採掘のため先住民たちが迫害されている。先住民たちは昔から、掘れば危険だと経験則から理解しているが、強引に補償金を押し付けられて、その金はすべて自棄酒になるそうだ。
 これは日本でもあった。ダム建設で村が水没するというとき、交渉の席で酒を振る舞われた村民たちは、酔って気が大きくなったところで、立退料のハシタカネを大金だと錯覚してみんな署名してしまった。原発建設でもそういうことが当然あった。大事な交渉をするさい酒を飲むなんて非常識だし、そこで勧められたら警戒するべきなのに、飲んで酔っぱらうなんてバカじゃないかと思うけど、酒を知らない民族は解らなかったし、酒は知っていても田舎の人は交渉事というものを知らない。

 ところが、イスラム圏は戒律で酒は禁止だから征服されず闘い続けることができているのではないか。ハマスとかアルカイダとかダーイシュとか過激でいけないと非難しても、闘わずに自棄酒飲んでいるのは情けない。
 それに、仮面ライダーも酒を飲まないで運転したり闘ったりしているのだ。

 というわけだから、酒は悪党か奴隷の飲み物である。どちらでもないと自覚している人は酒を控えよう。酒の料金は税金ばかりだ。輸入品なら関税に酒税に消費税である。余計に税金を納めたいという愛国者または酔狂な人でもなければ、酒なんか飲むことない。



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# by ruhiginoue | 2018-04-17 12:43 | 芸能 | Trackback | Comments(9)
 ついに米英仏がシリアを攻撃し始めたが、トランプ大統領としては、強硬な口きいて不実行と国内で責められたり、英仏から不満が出たり、では困るから、内心では消極的でも、いちおうやっておくはずだから必然的である。
 
 この件でトランプ大統領を非難する人たちがいるけど、けしかけているのは英仏である。イラク攻撃はブッシュ大統領というのとは事情が異なる。
 また、欧州ではドイツとイタリアが距離を置き、戦争に不参加を表明した。リビアの時は国内の反対にもかかわらず米英仏から強硬な同調圧力がありドイツは協力を強いられ煮え湯を飲まされていたから、こんどこそ我慢できないということだろう。イタリアの場合、リビアは目と鼻の先でローマ帝国時代には植民地だったうえ、ムッソリーニのファシスト党政権に抵抗したので殺したレジスタンス・オマー=ムクターと同様にムアマル=カダフィは抹殺したい不俱戴天の仇だったが、そういう事情がシリアには存在しない。

 この軍事攻撃の大義名分について、西側諸国にはマスコミ報道とSNS情報しか存在しないとロシアのラブロフ外相が指摘しているが、そもそも米英仏の軍事介入の口実になることを軍事的に必要がないのにするのは考えにくいうえ証拠もない。第三者機関の調査が入る直前に、米英仏だけで証拠があると言って攻撃し始めたから、調査されては困るのではないかと疑いをもたれている。
 だが、いつも戦争に批判的な人でさえ米英仏側の一方的な主張を鵜呑みにして「アサド大統領は狂気の独裁者」と戦争プロパガンダの定石である「悪魔化」を口移しし、地域の歴史を隠蔽して被害者に寄り添うふりをする。反権力のジャーナリストとして活躍している人も同じ紋切型だ。シプレヒコールではなくジャーナリズムなのだから、相手がアサド大統領であれトランプ大統領であれ安倍総理であれ金正恩委員長であれ、このような表現とレッテル貼りをすべきではない。

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 いつも熱心な反戦主義者でさえこれだから、安倍総理など自民党が対米追随するのも当然のことだと納得させられる。
 それだけ、日本は敗戦コンプレックスが強く、またアメリカの占領政策がうまくいったということであり、おかげで辺野古では米軍基地の建設のため美しい海にコンクリートが投下され、上空ではオスプレイが轟音とともに飛び回るのだが、反対している人たちは無力なのだ。

 その象徴ともいえるのが朝日新聞である。森友問題では安倍内閣に一矢報いたが、一方では村中璃子を称え薬害被害者らを侮辱し、また池上彰と佐藤優の対談を乗せ、国際面では相変わらずのNATO軍記者クラブ垂れ流し情報と戦争の露払い記事だ。そのくせ社説ではシリアとロシアを非難しながら、トランプ大統領に「武力では解決しない」と上辺だけ取り繕い、実に空々しい。
 この欺瞞に気づかない人が多すぎる。

 もっとも、国際面のひどさはどこも同じ。同じ情報源からしか知ることができないようにして各国の報道が金太郎飴になるよう、アメリカはイラク戦争からずっと体制を整えてきたからだ。これは20年以上前から日本でも元TBSの岡庭昇や元朝日新聞の本多勝一らに指摘されていた。
 ただ、最近は朝日新聞の戦争翼賛が特にひどいということだ。日本では中東やイスラム圏には関心が薄いから、変だと気付かない人が多いので問題にならないだけだ。北朝鮮のことも、かつて金日成首相がエジプトの「反アラブ主義」を支持したからアフリカ諸国で共感された、なんて朝日新聞GLOBEは書いてしまう。これは「反」ではなく「汎」だろう。panが語源の。エジプトのナセル大統領が提唱し、リビアのカダフィらが強く影響を受けたこと。誤変換にしても意味がまるで変わってしまう間違いだ。
 こんなお粗末なのだ。

 よく「安倍政権を批判する者は在日」とか「裏に中国」とか言う陰謀論に反発する者たちが、なぜかトランプ政権への批判は陰謀論ではなく本当に悪いとし、そんな悪い政権から悪いと言われて軍事攻撃されるシリアのアサド政権もなぜが実際に悪く、陰謀論はシリアの後ろ盾であるロシアの陰謀だと言って否定するのは、どうも視線が揺れて一貫性を欠き不可解であるが、これはおそらく今欧米で流行りの「野蛮国に軍事介入で民主化」というタカ派リベラルの影響だろう。ナショナリストが自国優先を主張するとエゴイズムだと反対し、人道の名のもとに外国に対し積極的に戦争すべきだと主張する。
 こういうタカ派リベラルを危惧したから、戦争告発映画をよく作るアメリカの監督オリバー=ストーンなどは、保守だが小さな政府として軍縮を求めるリバタリアンを応援し、また、さんざん批判してきたトランプを、それでもヒラリー=クリントンよりはマシと言ったのだろう。

 これらの問題を語っても、なかなか理解されない。特に中東やイスラム圏に力を入れてカダフィ語録の邦訳も出している出版社から朝日新聞の報道を問題にする本を出している者としては、一般と認識に齟齬があって当然ということで、ここは堪えるしか今のところないのだが。

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# by ruhiginoue | 2018-04-16 12:43 | 国際 | Trackback | Comments(5)