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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。Googleが誤情報を混ぜているので信じないで下さい。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue

 ウイルスはラテン語で毒の意味だが、日本では英語のヴァイラスではなく独語のビールスのほうが幅を利かせている。今でも患者をクランケと言う医師がいるし、力の勢いはエナジーよりエネルギーと言うほうが一般的だ。
 また、権力や暴力のゲバルトを使って内輪揉め内部対立を内ゲバと言うし、働くアルバイトからバイトという言い方が出来たし、食事をイーティングではなくエッセンと昔の学生は言っていた。これは後にあまり言わなくなり、ソーセージの商品名になった。

ドイツ、ドイツ、と草木もなびく_f0133526_10230035.jpg

 「ドイツ、ドイツ、と草木もなびく」と山本五十六が困って言う場面が戦記映画『トラ!トラ!トラ!』にあったが、こうした政治的な問題が起きる背景に、日本人がドイツ人と同じ発想をすることがある。
 だいたい戦争映画でドイツ軍は、『バルジ大作戦』の戦車や『ブルーマックス』の戦闘機などで勝てると思い込んでいるように描かれている。ハリウッド映画だけでなくソ連の映画で独ソ戦を描いた『モスクワ大攻防戦』『ヨーロッパの解放』でも同じである。
 もともと我が国は技術が優れているから優秀な兵器を作れるという変な自信をドイツは持っていて、他に不安材料が色々とあるのに大丈夫だと信じていて、まだ完成していない最新鋭機に期待をかけて、結果は悲惨なことになる。

 そんなこと今のドイツにはなさそうだが、日本は昔のドイツと同じで、コロナウイルスに対しても薬が開発される「はず」だから大丈夫な「はず」で日本の技術を信じようと政治家たちが言っている。




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# by ruhiginoue | 2020-05-21 05:14 | 学術
 かつて中曾根康弘総理大臣が、女性は話の内容ではなく話している人のネクタイの柄などに気を取られているものだから、それに留意しなればならないと発言し、女性蔑視だと批判される一方で、そのような現実はあるから踏まえておかないといけないと指摘もされた。
 そして中曾根もと総理大臣が死去、それも百歳を過ぎて老衰だから、かれこれ四十年くらい経過したというのに、その「現実」が相変わらずかもしれないと思わされることがあった。

 それは、女性週刊誌が吉村洋文大阪府知事のファッションを特集する記事を掲載したことだった。
 このところ、自民党が不祥事や失政ばかりだから、野党に支持が行かないようにマスコミを使って日本維新の会こと大阪ヤクザ党を強引に持ち上げる露骨なキャンペーンが行われていて、だいたい資金の出処が推察できることは既にここで述べたけれど、そこでは当然ながらマスメディアの作る雰囲気に乗せられやすい「B層」が標的にされる。

小泉進次郎で懲りずに吉村洋文_f0133526_17023227.jpg


 そこで女性週刊誌にも世論操作の記事が掲載されたのは当然のこと。
しかし、働き盛りでダンディならともかく、いい歳こいたオッサンをイケメン扱いしても仕事とは無関係だ。こんなのは、中身が無いのを誤魔化すため一部のバカな女性を焚きつけ、ありもしない人気を演出し、それを政策が支持されているとスリ変える手口である。
 まったく、小泉進次郎で懲りずに次は吉村洋文。政治は真面目に考えるべきことなのに、操作して乗せようとする側も、乗せられる側も、いい加減にしろ。




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# by ruhiginoue | 2020-05-20 05:11 | 政治

『西遊記』の知名度

 高橋浩佑という人を知っている人は、テレビに出ているから少なくないようだ。ホリプロ所属と自己紹介している。元は朝日新聞で、元朝日の人たちが故意に虚偽を書くことで悪名高い『論座』にも寄稿している。Yahoo!ニュースにも書き、ハフポスト日本版の前編集長、軍事誌『ジェーン』東京特派員、内閣府主催「世界青年の船」ナショナルリーダー、というのだから権勢に媚びて商売している人であり、そういう発言ばかりする。

 それで超タカ派の改憲論者として、アメリカの庇護を受けるのをやめて日本は軍事大国になるべきだ、という趣旨の主張をしている。
 これが非現実的であるというのは常識だが、それより奇妙だったのは、この人、アメリカの軍事的な庇護を「お釈迦様の手のひらの上」と比喩表現していたことだ。

 「お釈迦の手のひらの上」とは、孫悟空が釈迦の前で自分の力を見せつけようと派手に暴れたつもりだったが釈迦の手のひらの上だったという話に基づいて、自分よりはるかに大きい相手に対して粋がり虚勢を張ることの喩えだ。
 そして孫悟空は捕まって閉じ込められ、出してやる代わりに経典を取りに行く僧侶の護衛役をさせられる。このさい頭に「緊箍児(きんこじ)」という輪を嵌められ、指示通りにしないと締め付けられる。

 だから、「お釈迦の手のひらの上」と喩えるなら、日本が無理して軍事力を持ち大国アメリカに戦争を仕掛けて惨敗したことの方だ。
 そして、戦争放棄を憲法で規定し、ただし安保条約によりアメリカに協力をするだけは例外ということになったのだから、このような戦後を喩えるなら「緊箍児」の方だろう。

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 つまり、高橋浩佑という人は『西遊記』を知らなかったのだ。これはたいへん有名な話だったはずだ。手塚治虫によるアニメ映画は良く出来ていたし、虫プロ製テレビの連続版はギャグっぽいが好評だったし、ジェームズ三木の脚本によるテレビドラマは堺正章・西田敏行・岸部シロー・夏目雅子ら出演者たちが役にはまっていて受けていたし、今は亡き志村けん孫悟空・三蔵法師いかりや長介といったドリフターズの人形劇も人気だった。
 これらの他にも色々と映像化している。大人気漫画『ドラゴンボール』の基でもある。

 それなのに、知らない人がいるというのには驚いてしまった。それとも、『西遊記』を知らない人は相当いるのだろうか。



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# by ruhiginoue | 2020-05-19 05:03 | 映画
 前に、Wikipediaの問題を自分に絡んで取り上げた。
 かなり昔、Wikipediaの基準が定まっていない時、大学の卒業者で各分野の仕事をしているという一覧に著述活動という項目があり、ここへ誰かが記入したのだった。著書と雑誌などの記事があったからだ。
 しかし、大学別なんて意味がないので、そのような分類は、もう、されていないはずだ。だから依頼して削除してもらった。

 ただ、一時期、別の理由で項目の掲載は続いていた。まず映画関係の記事と著書があることから、日本映画監督協会から招待状をもらって催しを取材して記事を雑誌に書いたし、さらに他の分野も書くようになって、これは主に医療に関係する著書と記事だが、これは自らの医療裁判の経験があるからで、この件は新聞と雑誌とテレビに何度も取り上げられている。
 これにより、Wikipediaに載る条件の「特筆性」と見做されていた。

 ところが、この部分を削除する執拗な荒らしをした者がいた。これは、前にブログに嘘を何度も書かれたので裁判に訴えて繰り返し金を取った相手だった。このブログ今では無くなっている。
 この男は一方でWikipediaに自分の項目を作り、自分の学歴や職歴を嘘で誤魔化していたから、本人を知っている人たちは皆が失笑していた。

 しかし、この嘘ではなく、掲載に値する「特筆性」が無いことの方が問題になった。
 ここでWikipediaを管理している人たちが問題にしていたのは、この男が雑誌やウエッブサイトに記事を書いたらしい程度のことは判るが、それで何か一つでも当たったものがあるならともかく、何も無いということだった。何か受賞したとか、社会に影響があったとか、そういうことが客観的な根拠を伴って存在しているならともかく、全く何も無い。
 これは当たり前のことで、記事というのは取材というよりインタビューをしたもので、それも使い走りのように出向いただけだったのだから。このようなものが確認できるだけで、他に自分で取材だの記事だのと言っているものは確認できない。
 それで問題になったから、片端から八つ当たりを始めた。

Wikipediaで僻み根性を発揮する異常な男_f0133526_16011242.png


 うち一つが、お門違いの嫉妬である。中卒だから高卒や大卒に僻む。結婚できないから既婚者を僻む。警備員のバイトを少しやっただけでまともに務まった仕事は無いから、職歴やスキルがある人を僻む、という調子である。

 その数々の僻みの一つが、Wikipediaの特筆性であった。訴えられた相手には自分には無い特筆性があるとされていたのに嫉妬し、その根拠になっている映画のことや医療裁判のことを削除する荒らしを行ったというわけだ。
 この程度のことに対して僻んでも無様なだけだということが、この愚かな妄想虚言癖の男の知能では理解不能なのだ。

 ただ、笑ってばかりもいられないのは、他にも同様の被害者がいて、特に女性が性的な内容を含む嫌がらせを受けていたことだ。これは許せない。



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# by ruhiginoue | 2020-05-18 04:52 | 雑感

映画の編集と親戚のコネ

 コロナウイルスのために仕事が無くなり困っている人がいるのと逆に、こちらはそれで記事を書く仕事ができたけれど、もともと医療の批判を書くより映画の話を書いているほうが金にはなる。特にアニメの話。だからウイルスでいいことは無い。
 最近はFM放送で音楽のライブ録音が減って、再放送が増えている。新しいのができないのだから当然だろう。テレビドラマの収録も同様だし、映画館も大変である。

 かつてアマチュア映画はフィルムが主流だった当時、趣味で撮影したものをエディターとかムビオラとか呼ばれる機械で編集していたので、仕事にしたらどうかと祖母に勧められた。手先が器用なら向いているし、家庭用でもフィルム編集をやったことがあるなら「勝っちゃん」に弟子入りすればと。
 祖母の話だと、フィルムの編集は最後の仕上げなので、俳優は自分が映っている映像をうまく使ってほしくて、よろしくという付け届けで役得もあるらしいが、これについて後に別の会社の監督に訊いたら、しかし特に日本では限られた予算で撮るから必要最低限になり、後の取捨選択は小さいということだ。

 ただ「役得」はどうでもいいが、祖母が「勝っちゃん」と気楽に呼ぶ人でも、認めてくれるか、相性が良いか、などは別だし、自分がものになるかもわからない。そうした不安とともに、親類のコネを使うことは如何かとも思った。
 それで、一時はどうしようかと考えたけれど、諦めてしまった。他にも事情があったけれど、当時のことがよく思い出せない。

 この記憶が急に蘇ったのは、動画サイトを観たからだ。映画製作会社がレンタルソフトよりユーチューバーのようにしたほうが効率がよいからとテレビドラマを動画サイトで広告付き配信している。
 そこで東映が人気の「戦隊シリーズ」を配信していて、ここで最後のテロップにスタッフの名が出る。その「編集」で、よく名を見る。この度に昔のことを少しずつ思い出すのだった。 


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# by ruhiginoue | 2020-05-17 04:37 | 映画