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井上靜に関するblog(網誌)です。下記の著書を購入して支援を頂けたら助かります。下記の他は別人や海賊版なので買わないでください。Googleが誤情報を混ぜているので信じないで下さい。アマゾンのコメント欄に嘘の書評が書いてあるのは過日倒産した出版社の宣伝です。この種の輩に対抗する意味でも何卒よろしくお願いいたします。品切れのさいはご容赦ください。


by ruhiginoue
 先日、教師の連続的体罰に子供が抗議の自殺をしたとして、両親が訴えたという報道があった。すると、自分だって体罰を受けたと言いながら、体罰で自殺した子供とその悲しむ親を非難する人たちが現れた。
 まず、体罰は法律で禁じられており、また、指導力の乏しい教師が体罰に頼るという指摘をする現役教師と教師経験者もいる。この一方で、自殺と体罰の因果関係も、これから裁判で争われるであろうことだ。
 こうした問題をひとまず置くとしても、自分が体験した体罰と、他で起きた体罰事件を、簡単な初期の報道だけに頼り、単純に比較したり同一視しながら何か意味のあることを論じた気になっているのは、とんでもない錯覚である。
 しかし、早トチリの錯覚やフライングなら、まだ可愛いところがある。深刻なのは、自分も大変な体罰を受けたと言う人ほど、その話をする様子や文の行間が実に辛そうで、それでいて、深刻な体罰の被害者を誹謗していることだ。
 ブロイラーにきいたことがある。
 養鶏所では、鶏同士の喧嘩で怪我をした鶏の傷の血を見て他の鶏も興奮し、傷を集団で突ついて死なせてしまうことがあるという。
 これは、狭い所にたくさん押し込められ、ストレスが凄いからなのだそうだ。だから放し飼いでは、こういうことは無い。
 抑圧を感じていながらどうすることも出来ないから、同じ被抑圧者を叩く。ようするに養鶏所の鶏と同じ人たちがいる。このような人たちを、抑圧を甘受してしまった人として批判したのでは、自殺に追い込まれた人を体罰や虐めに負けたから仕方ないと突き放すのと同じになってしまう。
 文科省の提言とおり、とりあえずは自殺予防しなければならないが、その原因である抑圧の構造に、もっと関心を持たなければならないだろう。でないと、養鶏所でやっている、鶏の目に赤いセロハンを貼付けて血の色を見えなくするというのと一緒である。

体罰容認の「日本教育再生会議」に意義アリ!その1
# by ruhiginoue | 2007-03-18 14:21 | 社会
 著作物は、発表してしばらくは作者の権利が守られなければならないが、一定の期間をすぎれば、もう作者の手を離れて社会のものだ。作品は一人歩きする。
 ただ、一概には言えないことではあるが、「おふくろさん」の場合は、森進一が勝手に改変したうえで、作者のものでも社会のものでもなく、自分の物になっていると言ってしまったのが問題で、そういう態度で改変されたから、作者は怒ったと言える。

 森進一の奢りと身勝手は、昔から芸能界では有名だった。特に、ナベプロと揉めたことは象徴的だ。売れてきたからもっと給料が欲しいというのはいいが、売れるまでにナベプロは宣伝など莫大な投資しており、それを回収しているだけだからピンハネではなく、給料も割が良いといくら説明しても、森進一はひたすら我を張り、稼いでいるのは自分だと言ってきかなかった。そしてついに契約期間満了を盾に独立してしまった。
 怒ったナベプロは、こんなことが前例となってはいけないと、森進一が出るテレビや舞台にはナベプロ所属の芸能人は一切出演させないと宣言した。ナベプロは多くの芸能人を抱えているため、それが全く出演してもらえないのは困るし、森進一の態度も問題だとして、プロデューサーらは森進一の方をボイコット。森進一は干されてしまった。

 そこで、森進一は権力にすり寄った。後の総理中曽根康弘に。政治家にとっても、芸能人は選挙の客寄せパンダになる。労働大臣を務め芸能会社も影響を気にする有力政治家の後ろ盾を得たおかげで、森進一は芸能界に復帰。その恩から、リクルート疑獄事件で渦中の人となった中曽根を助けるため森進一は、中曽根の選挙区の群馬まで出かけて応援演説。マイク持って、あの声で「中曽根先生をお願いしまーす」と言うのを、地元の人たちは聴いている。
 
 


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# by ruhiginoue | 2007-03-18 11:11 | 芸能

養鶏所

 先日、教師の連続的体罰に子供が抗議の自殺をしたとして、両親が訴えたという報道があった。すると、自分だって体罰を受けたと言いながら、体罰で自殺した子供とその悲しむ親を非難する人たちが現れた。
 まず、体罰は法律で禁じられており、また、指導力の乏しい教師が体罰に頼るという指摘をする現役教師と教師経験者もいる。この一方で、自殺と体罰の因果関係も、これから裁判で争われるであろうことだ。
 こうした問題をひとまず置くとしても、自分が体験した体罰と、他で起きた体罰事件を、簡単な初期の報道だけに頼り、単純に比較したり同一視しながら何か意味のあることを論じた気になっているのは、とんでもない錯覚である。
 しかし、早トチリの錯覚やフライングなら、まだ可愛いところがある。深刻なのは、自分も大変な体罰を受けたと言う人ほど、その話をする様子や文の行間が実に辛そうで、それでいて、深刻な体罰の被害者を誹謗していることだ。
 ブロイラーにきいたことがある。
 養鶏所では、鶏同士の喧嘩で怪我をした鶏の傷の血を見て他の鶏も興奮し、傷を集団で突ついて死なせてしまうことがあるという。
 これは、狭い所にたくさん押し込められ、ストレスが凄いからなのだそうだ。だから放し飼いでは、こういうことは無い。
 抑圧を感じていながらどうすることも出来ないから、同じ被抑圧者を叩く。ようするに養鶏所の鶏と同じ人たちがいる。このような人たちを、抑圧を甘受してしまった人として批判したのでは、自殺に追い込まれた人を体罰や虐めに負けたから仕方ないと突き放すのと同じになってしまう。
 文科省の提言とおり、とりあえずは自殺予防しなければならないが、その原因である抑圧の構造に、もっと関心を持たなければならないだろう。でないと、養鶏所でやっている、鶏の目に赤いセロハンを貼付けて血の色を見えなくするというのと一緒である。

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# by ruhiginoue | 2007-03-17 11:26 | 社会
 「アフリカ人を拉致して奴隷にしたのは、奴隷商人たちが行ったことであり、アメリカは、あくまで売っているのを買っただけである」
 この主張は、最近こそ公然とは言えないようだが、人種問題で揉めに揉め、かのキング牧師やマルコムXが活躍し、暗殺された時代と、それからしばらく後までは、アメリカでかなり強い調子で叫ばれていた。
 同時に、奴隷を使用していたのは一部のアメリカ人にすぎないとも言われた。南北戦争で奴隷解放が一つの大義とされたのは、奴隷に依存する南部を批判するための口実であったわけだし、その南部でさえも、奴隷を使用して莫大な利益を上げているのは一部の富農たちであった。
 このことは、その時代を背景に、黒人奴隷の誇り高い血統を描いた感動の大河ドラマ「ルーツ」にも描かれた。「ルーツ」は、「マルコムX自伝」で知られるアレックス・ヘイリーの同名著書が原作であるが、テレビドラマ化に当たっては、原作には出てこない白人貧農が、ちょうどスタインベックの「怒りの葡萄」のように登場する。
 つまり政治的な理由から、「ルーツ」をテレビ化するためには、黒人奴隷はアメリカぐるみの犯罪ではないというエクスキューズを挿入せざるを得なかったのである。
 だからアメリカは日本を非難する資格があるか、というのではない。今ちょうど日本内部で議論されていることは、アメリカとしてはすでに経験済みのことであり、その上で日本に話を持ってきたのである。このことを日本はもっと考慮して対応すべきである。

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ABCD包囲網を彷彿とさせる
# by ruhiginoue | 2007-03-17 01:36 | 国際
 ホリエモンこと堀江貴文に実刑判決。
 彼の失敗は、まず目立ったこと。もう少し年長なら、カカシを立てて自分はその陰にいて操る。
 次に、権力にすりよったこと。権力の内部でも葛藤や抗争があることまで予想していなかったのだろう。フジサンケイ買収劇で、裁判官が味方してくれたことに慢心したはずだ。このときの鬼頭季郎判事は権力すりよりで悪名高く、すぐに退官して内閣府に行った。しかし、情勢が変わったのだ。
 韓国のドラマ「チャングム」を連想した。宮廷の官僚オ・ギョモが、癒着していた政商チェ・パンスルとその一族を切り捨てるべきか思案していると、側近から言われる。「オ・ギョモ様、情に流されては将来に禍根を残します。チェ一族は大きくなりすぎました故」
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# by ruhiginoue | 2007-03-16 19:29 | 司法